朝鮮中央通信社は18日、陸上「自衛隊」の陸上幕僚副長など「制服組」の高位人物が靖国神社を参拝したことと関連して、「尋常でないサムライ後えいの参拝劇」と題する論評を発表した。
論評は、「制服組」が神社へ出動して「厳かな儀式」を行ったのを見れば、その意味が極めて尋常でないと指摘、「侵略武力の頭目らが集団的に靖国神社に参拝したのは、米国とかいらい一味との3角軍事共助を通じて朝鮮半島に対する武力展開と侵略的海外軍事活動に『適法性』を付与し、今年をそれほど望んできた再侵略野望実現の『決定的な年』につくることで、20世紀の血なまぐさい侵略史を再び記していくという『意志』を内外に『宣明』したこと同様である」と警戒感を示した。
以下は論評の全文。
軍国主義の亡霊が徘徊(はいかい)する日本で、年明けから靖国神社に対する「変わった」集団参拝劇が演じられた。
陸上「自衛隊」の陸上幕僚副長をはじめとする数十人に及ぶ「制服組」の高位人物らが、神社に詰めかけて戦犯らの位牌の前で頭を下げたのである。
これまで、日本では政客らが春季例大祭だの、秋季例大祭だのと言って各種の契機に靖国神社に対する供物奉納と参拝を「伝統化」したので、ことごとに国際社会の糾弾と抗議をかき立てた。
しかし、今年は年頭から「制服組」が神社へ出動して「厳かな儀式」を行ったのを見れば、その意味が極めて尋常でない。
現在、朝鮮半島に米国とかいらい戦争ごろのヒステリックな行為によって、武力衝突が誘発されうる極端な状況が生じていることは、周知の事実である。
特に、昨年、日本は米国、かいらい一味と共にわが共和国を狙った「3者軍事訓練の定例化」について謀議し、「ミサイル警報情報のリアルタイム共有体制」を正式稼働させるなど、朝鮮半島を巡る安全環境に危害をもたらす行為だけを選んで働いた。
その上に、毎年、史上最高を更新する日本の「防衛費」の増額とそれに伴う先端攻撃型武装装備の開発および購入、国内外での各種訓練を通じた戦争能力の熟達でこんにちの「自衛隊」武力は「専守防衛」の範囲をはるかに超越した侵略武力に徹底的に変身した。
まさにこのような時に、侵略武力の頭目らが集団的に靖国神社に参拝したのは、米国とかいらい一味との3角軍事共助を通じて朝鮮半島に対する武力展開と侵略的海外軍事活動に「適法性」を付与し、今年をそれほど望んできた再侵略野望実現の「決定的な年」につくることで、20世紀の血なまぐさい侵略史を再び記していくという「意志」を内外に「宣明」したこと同様である。
言い換えれば、戦争の危機が最も高調している朝鮮半島に「自衛隊」武力を出兵させて漁夫の利を得ることによって、再侵略野望も、「大東亜共栄圏」の昔の妄想も実現させてみると軍国主義の亡霊の前で「盟約」したと見られる。
しかし、日本は自分らがどんな相手に向けて再侵略の刃物を抜いたのかを熟考しなければならず、その相手が不正義を憎悪する正義に徹する自主の軍事強国であることを銘記すべきである。
日本が過去の侵略史を繰り返す場合、与えられるのはただ一つ、再生不能の運命だけである。(了)