朝鮮外務省は6月30日、「人道主義支援」云々の狙いはどこにあるのか」と題した文をHPに載せ、自らの対朝鮮敵対視政策に対する国際社会の非難をそらそうとする米国を非難した。
米国は以前から「防疫協力」を云々してきたが、これは朝鮮に一方的非核化を強要する突破口を開くための愚かな試みに過ぎない。
朝鮮外務省はこの文で米韓の「防疫協力」云々を「対朝鮮人道主義支援問題を自らの不純な政治的目的実現に悪用してみようと狡猾に策動している」と指摘した。
朝鮮は、米韓が唱える「防疫協力」をまったく相手にしていないことを示している。
以下は「人道主義支援」云々の狙いはどこにあるのか」の全文。
最近米国とその追従勢力が、国連の舞台で対朝鮮人道主義支援問題を自らの不純な政治的目的実現に悪用してみようと狡猾に策動している。
国連総会と国連安保理事会で、まるでわが国に「人道主義危機」がもたらされ、その原因が長期間の国境封鎖で外部的支援が遮断されたことにあると世論を誤導する一方、「条件のない協力」について騒ぎながら、「人道主義支援」に関心があるかのごとく、見せかけの行動にしがみついていることが代表的な実例だ。
われわれに対する政治、経済、軍事的孤立圧殺策動に狂奔している米国とその追従勢力が、突然「人道主義者」になりすまし、「支援」を云々しているその狙いは何なのか。
すでに知られているように、米国は朝鮮民主主義人民共和国が創建された初日からわが国を敵国としてわれわれの自主権を認めず、わが人民が選択した社会主義を露骨的に敵対視した。
また去る数十年間、毎年朝鮮半島とその周辺地域、水域で各種形態の戦争練習を行っており、随時南朝鮮に数多くの装備を展開しながらわれわれを脅かしてきた。
最近だけでも米国とその追従勢力は、わが国の自衛的措置を問題視しながら国連安保理で追加「制裁決議」を捏造しようと悪辣に策動し、核兵器を基本とした「拡張抑制力」提供でわれわれを軍事的に圧殺しようとする危険千万な狙いを露骨的に表わした。
米国のこのような行動について国際社会は、米国は口先だけで「前提条件のない対話」と「外交的関与」について騒ぐのではなく、対朝鮮敵対視政策撤回を実際の行動で見せなければならないと糾弾の声を高めている。
米国が反共和国孤立圧殺策動に熱をあげながらも、欺瞞的な「人道主義支援」について騒いでいるのは、自分たちに集まる国際社会の非難をかわしてみようとするところに狙いがある。
最大の防疫失敗国である米国と西側の国々が、誰それの防疫政策に対して云々するのは、常にだれかを攻撃することで自らの醜い策動を合理化する手法を繰り返してきた者たちの愚かな行動に過ぎない。
人民の生命安全と福利増進を最優先する共和国政府の先制的かつ科学的な防疫政策により、わが国は世界防疫史にたった一人の感染者もいない最長の記録を立てたのに続いて、突発的な事態の中でも短期間に伝染病感染状況を安定的に抑制管理している。
米国と追従勢力が黒と白を転倒しながら世論を誤導してみようとつまらない策動にしがみつくほど、その醜い姿を国際社会の前に余すことなくさらけ出す結果だけを招くことになるだろう。
米国と西側の国々は、本心ではない「人道主義支援」を云々するぎこちない欺瞞劇を演出するのに汲汲とするのではなく、悪性感染症感染者数と死亡者数で断然戦闘を走っている自分の家のことから正すことに神経を使うべきであろう。(了)