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破滅を免れないアメリカ式民主主義 朝鮮外務省HPに論評

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 朝鮮外務省は3日、国際政治学会キム・イルチョル研究員が執筆した「破滅を免れないアメリカ式民主主義」と題した論評をHPに載せた。

 論評は、「米国は民主主義の本質を歪め、世界支配の野心を実現するための道具として、また他国を抑圧し、内政に干渉するための口実として悪用している」非難、「反帝自主的な国々の人民は、『自由民主主義』が、一つの超大国が勝手に世界中の多くの国を抑圧し支配する侵略的民主主義であるということをはっきりと認識して、心と力を合わせて、真の民主主義と国際正義を守護するために積極的に立ち上がるべきだ」と呼びかけた。

 以下は「破滅を免れないアメリカ式民主主義」の全文。

 先ごろ、中国外務省のスポークスマンは、米国が今年12月に「民主主義首脳会談」を開くことを発起したことと関連して、民主主義は覇権追求の看板ではないと明らかにした。

 「民主主義」という名目でイデオロギーと価値観を、地政学的戦略を推進する道具にして世界の分裂と対立を煽り、世界を危険な冷戦の時代に追いやるべきではないとスポークスパーソンは述べた。

 彼はまた、現在世界で切実に必要なのは、「民主主義のための首脳会談」を召集し、「民主主義国家の連合」を確立することではなく、国連憲章を基礎にする国際関係の基本規則を尊重し、国際的協調を強化し、伝染病の伝播と気候変動をはじめとする世界的な挑戦にともに対応して人類の進歩を共同で促進することであると指摘した。

 最後にスポークスマンは、もし「民主主義」の看板を掲げて離間と分裂をかき立てるなら、それは民主主義の精神と民主主義価値観に対する蹂躙に、背信になり、世界に不安定さと混乱をもたらし人類の平和と発展を破壊することになると強調した。

 民主主義は、国民の意志を集大成した政治で、国家が人民の意志に従い政策を立て、それを貫徹し、人民に真の自由と権利、幸せな生活を実質的に保障する場合にのみ、真の意味での民主主義と呼ぶことができる。

 しかし、米国は民主主義の本質を歪め、世界支配の野心を実現するための道具として、また他国を抑圧し、内政に干渉するための口実として悪用している。

 これ自体が非民主主的な行為で、深刻な政治危機と社会的混乱を招き、各国人民の根本利益を著しく破壊している。これは過ぎ去った歴史が実証している。

 アメリカは1983年、「民主主義の基盤を揺るがす軍事要塞」になることを防ぐ、という口実でグレナダに対する侵略を断行して、反米闘争を「民主主義の欠如」と罵倒し、1989年にはパナマ国家元首を除去した。

 さらには、1999年にユーゴスラビアが「民主主義を毀損している」との口実で、大規模な空襲を強行して国土を荒廃化させたばかりか、「バラ革命」、「オレンジ革命」、「アラブの春」など、様々な名前による「民主主義の輸出」で、ヨーロッパ、アフリカ、中東の国々の安定と秩序を破壊した。

 今世界の多くの国では、アメリカ式の民主主義は本物ではなく、最も反動的で退廃的なものであり、それを受け入れることは国と民族の運命を亡ぼす道であることを切実に感じて米国に背を向けている。

 しかし、米国は依然として、自分たちが「民主主義」を強要した国々で、人民が受けている不幸と苦痛に対してまったく注意を払わず、反対に他の国家に対する陰謀を「民主主義」という聞こえがいい絹で包んでおり、特に「自由民主主義」を社会主義思想と理念を抹殺するための道具として利用している。

 人民の志向と要求を反映し、人民の団結した力によって前進し、人民の夢と理想を実現していく偉業であることから、社会主義は科学であり、その勝利も化学だ。

 社会主義に対する人類の憧憬と志向が日増しに強くなっているのはこのためである。

 不純な目的実現のための道具、合法的な主権国家に対する支配野望実現の主な手段としてのアメリカ式の民主主義は、これ以上、この明るい世界では通じなくなっている。

 反帝自主的な国々の人民は、「自由民主主義」が、一つの超大国が勝手に世界中の多くの国を抑圧し支配する侵略的民主主義であるということをはっきりと認識して、心と力を合わせて、真の民主主義と国際正義を守護するために積極的に立ち上がるべきだ。(キム・イルチョル国際政治学会研究員)