朝鮮で、台風などの自然災害による被害地域で、住宅建設が驚くべきスピードで進み、各地で住宅への入居の集いが行われている。
朝鮮のマスコミ報道によれば、23日、南東部にある江原道チョルウォン(鉄原)郡、ピョンガン(平康)郡、イチョン(伊川)郡、チャンド(昌道)郡、フェヤン(淮陽)郡、パンギョ(板橋)郡、クムガン(金剛)郡などの被害地域で、810余棟、1.670余世帯の低層集合住宅、平屋の農村文化住宅が建設され、入居の集いが行われた。
住宅建設には金正恩委員長の指導で人民軍部隊が投入され、わずか数か月の短期間に建設された。
今年朝鮮では例年にない台風が連続し大きな被害を被ったが、金正恩委員長は被害地域を直接訪れ、インフラの復旧と住宅建設を、人民を守る戦いと位置づけ陣頭で指揮した。「労働新聞」(10.25)は、「党中央が行った人死守戦」と表現、「大きな勝利」と報じた。
甚大な被害を克服し、新しい住宅を建設して、家を失った人民に新居を与え生活を安定させた地域は、上記江原道の被害地域にとどまらない。
10月18日には咸鏡南道のウンポ労働者地区で、10月15日には黄海北道ウンパ(銀波)郡テチョンリ(大青里)でも入居の集いが行われ、家を失った住民が一人残らず新居に入った。
金正恩委員長はテチョンリ(大青里)を何度も訪れ被害住宅800余棟を、修理可能な住宅まですべて取り除き、共同農場村のお手本として新しく立て直すことを指示、わずか2か月余りで農村文化住宅を建設した。
さらに10月9日には開城市の被害地域で、9月17日には黄海北道クムチョン(金川)郡カンブク(江北)里で入居の集いが行われている。
カンブク(江北)里はここ数年大小の自然災害に直面しただけでなく、今年の豪雨と強風によって大きな被害を被った。金正恩委員長は、満足な補修もできないでいたカンブク(江北)里がまた被害を受けたことを契機に、軍部隊に古くて危険な状態にあった里所在地の建物を全部取り除き、新たに建設して里の姿を一新させることを指示していた。この指示に従いこの地域では、住宅だけでなく公共施設、学校などもすべて新しく建て替えられた。入居式の数日前にカンブク(江北)里を訪れた金正恩委員長は、自然災害の痕跡をきれいになくし社会主義の理想郷、社会主義農村のモデル村に一新された里所在地を見て回り、建設を担った軍部隊を高く評価した。まさしくカンブク(江北)里は、災い転じて福になった典型地域だ。
インフラの復旧と住宅建設は、咸鏡南道検徳地区などで、今年中の完成を目指して急ピッチで進められている。
全体的な建設規模はすべての地域での建設終了を待たなければならないが、短期間に、2,500棟近くの公共施設と、平屋の文化住宅、低層集合住宅が新たに建てられ3,500世帯以上が新居に入居したと推定される。
一部では、制裁にコロナ、自然災害で朝鮮がひどい状態で苦しんでいると、伝えられているが、意図的な悪宣伝に過ぎない。
事実は雄弁に語る。朝鮮でよく使われる言葉だが、コロナの流入を防ぐ防疫事業に加え、農産物の収穫、様々な経済目標に取り組みながら、被害の復旧と住宅建設を力強く進めている。驚異的なその規模とスピードは、“史上最大の制裁”の影響を感じさせない。(了)