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【解説】韓国国防長官の醜態、公式発表を覆し「北による遺体焼却」を否定

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 韓国の徐旭国防長官が、韓国公務員が朝鮮の領海に不法侵入して射殺された事件(9.22)事件と関連して、「遺体が焼却された」との自ら発言と国防部の公式発表を覆し否定した。

 10月26日に行われた国会国防委員会による国防部に対する国政監査でのこと。徐旭韓国国防長官は「遺体焼却」について、「推定を断言的に表現したもの」と発言、「国民に迷惑をかけた」と謝罪した。

 まだ表面上「推定」との立場は維持しているが、国民に謝罪の意思まで表明しており、韓国では「遺体焼却」を実質的に否定したものと受け取られている。

 事件2日後の9月24日、国防部が「遺体を燃やすという蛮行に至ったことを確認した」と発表し、報道資料までマスコミに配布していたのは周知の事実。さらに9月29日、国防部は国会国防委員会と情報委員会に対する調査結果報告で、「遺体焼却」を“無線傍受”で確認したと説明し、既成事実化した。この時徐旭韓国国防長官自身も「蛮行を確認した」と何度も断言していた。

 この過程で国防部は防毒マスクを着用した兵士たちが遺体に油を注いだ」、「22日午後9時から、北朝鮮海軍司令部を通じて『射殺せよ』という命令が下され、大尉級の軍人が『再び尋ねる。射殺ですか。本当ですか』と聞き返し、その後の9時40分頃に現場で『殺された』」などという説明が繰り返されたのである。

 しかし、時間の経過とともに、国防部発表に疑問符が付き、の信ぴょう性が揺らぐことになる。このことについては本サイトに掲載された、【解説】韓国軍部「交信傍受」を自ら否定、「脱南越北」も不可能!軍発表に「陰謀論」、に詳しい。参照されたい。

 徐旭韓国国防長官が「遺体焼却」にかかわる自らの発言と国防部の発表を覆す醜態を演じたのは、もともと根拠がなかったことを示すもので、“無線傍受”なるものもでっち上げであった可能性が大きい。

 公式発表も平気で覆し、言を左右する徐旭国防長官の醜態は、朝米間で休戦状態にある朝鮮半島で、朝鮮と敵対する米国と米軍指揮下にある韓国軍の発表を鵜呑みにすることがいかに危険であるのかという教訓を残したといえる。(了)