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目に見えない対決 声なき戦争 労働新聞(2019.10.19)

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朝鮮を誹謗中傷する米日韓によるプロパガンダが悪質さを増している。朝鮮指導者の「健康異常説」がでっち上げであることが明らかになったにもかかわらず、驚くべきことに自らがねつ造した「健康異常」を既成事実化し、その上に新たなねつ造を上塗りしている。屋上屋を架すでっち上げによって架空の世界を作り上げ、「政治的不安定」を叫ぶプロパガンダは滑稽である。朝鮮を揺さぶろうとするプロパガンダは、朝鮮の一方的非核化を強要する関与の道を失った米国の悪あがきだ。

 以下に労働新聞(2019.10.19)の論説「目に見えない対決 声なき戦争」を紹介する。「核兵器よりも危険なのが帝国主義者がまき散らす反動的な思想文化である」との認識で、米日韓のエスカレートするプロパガンダに断固対処する朝鮮の姿勢がまとめられている。(翻訳、中見出しはは本サイト編集部)

これは目に見えない対決で音のない戦争である

 帝国主義者が隠蔽された攻撃手段で、他の国の自主権を侵害し政権転覆を試みている。その手段は思想・文化である。これは目に見えない対決で音のない戦争である。この戦争は、物理的な力を動員した戦争より先鋭かつ熾烈で、国と民族の運命を左右している。

支配と侵略の常套手段

 帝国主義者は、思想文化的浸透が軍事的な精密打撃よりも費用がかからず破壊力が強い効率の高い攻撃方法であるとしながら、様々な機会を利用して西側の思想文化を流布させている。

 帝国主義者がまき散らす反動的な思想・文化が世界を乱している。低俗で不健全な思想と文化、ライフスタイルが悪性ビールスのようにこの国、あの国へと国境を越えて広がっている。

 少なからぬ国で西側の価値観と思想文化が浸透して甚大な悪影響を及ぼしている。西側の思想文化にどっぷり浸かり腐敗堕落した者たちが「自由」と「民主主義」を云々し乱動を起こし、公開的に政権交代を叫んいる。

 金正日総書記は次のように述べている。

  「帝国主義者たちは、他の国に思想文化的に浸透し人民を思想的に病気にして、その国を内部から瓦解させ、彼らの支配と統制下に絡めとろうと絶え間なく策動している」

 帝国主義の歴史は、世界制覇のための侵略の歴史である。帝国主義者たちは、この地球上に出現した最初の日から、世界支配のためにあらゆる手段と方法を動員した。歴史的に見ると、彼らは主に二つの手法に依存してきた。一つは、軍事力で侵略することであり、他の一つは、思想文化的浸透の方法で瓦解させることだ。

 二つの内帝国主義者が大きな期待をかけているのが、他の国々に対する思想文化的浸透である。

 思想文化的浸透は帝国主義者が古くから使ってきた支配と侵略の常套手段であり、特に、世界の力学的構図が急速に逆転して力の万能論が通じなくなった現時点で帝国主義者がより悪辣にしがみついている主たる侵略手法である。軍事力でも実現できなかった世界制覇を、思想文化的浸透策動を執拗に展開し、「平和的移行」の方法で実現しようというのが帝国主義者の戦略である。

 帝国主義者は、今後武力使用の対価はさらに高くなり、思想・文化の影響力が決定的な要素になる、文化の拡張と浸透の方法で思想の種子を植えておけば、その種子は、「平和的移行」の「つぼみ」になり咲き開く、敵が依って立つ思想的基礎を揺さぶる「柔軟な戦争」で倒す方法は、最も合理的な選択であると叫びながら西側の思想と文化を流布させている。

思想文化が侵略の主役に

 昨日まで侵略の道案内役をしていた反動的な思想文化が、今日は侵略の主役を演じている。

 帝国主義者は、すでにいくつかの国で思想文化の浸透と心理謀略戦で「カラー革命」を起こして政権を転覆した。これをして、彼らは 「柔軟な実力」を使った「無血革命」、「柔軟な戦争」の勝利と露骨に喧伝している。

 帝国主義者は反動的な思想・文化をまき散らすために手段と方法を選ばずにいる。映画や音楽、出版物、大衆報道機関と共にスパイと謀略機関まで動員利用している。さらに西側の思想文化は、すべての人々の感情に合った「全人類的価値を持つ共同文化」という奇怪な詭弁を用いて他の国に強要している。それを受け入れなければ「思想の自由」と「民主主義」がないと誹謗中傷して「人権問題」まで持ち出し公然と圧力をかけている。

 帝国主義者はインターネットサービスをはじめとする現代の科学技術の成果も反動的な思想文化の浸透策動にためらいなく盗用している。彼らは、世界はインターネットサービスと呼ばれる技術を拒絶しないはずだ、近代化しなければならないからだ、これはわれわれのチャンスとなる、われわれはインターネットサービスを利用して、西側の価値観と思想文化を伝播しなければならないと公然と提唱している。

 2010年に米国上院議員ルガーは米国の外交政策専門誌に寄稿した文で、国務省は新しいネットワーク技術を米国が推進する世界的範囲での「自由拡大運動」に利用しなければならず、いわゆる 「新しい日を迎える運動」を展開なければならないとしている。彼は「新しい日を迎える運動」が必ずアジアをはじめとする世界の多くの地域の若者たちに深刻な影響を及ぼすことになると自信を持って予測した。

 帝国主義者の思想文化的浸透策動によって、人類の精神文化生活と、国と民族の運命は厳しい脅威に直面している。

 この地球上に帝国主義者がまき散らす反動的な思想・文化が席巻している。人類が数千年の間に蓄積してきた精神文化的財富が破壊され、民族性が抹殺されている。帝国主義の思想文化は不倫背徳と好色、殺戮と強奪、悲哀と絶望を鼓吹しながら、人々を国と民族の運命は眼中にも置かない精神的不具者に、道徳的堕落分子にしている。

 戦争で破壊された物質的財富は再建することができるが思想道徳的破滅は何によっても挽回することができない。人が堕落すると正常な思考ができなくなり、民族が堕落すると奴隷になる。人々の自主的な思想意識を麻痺させ、精神的不具者にする帝国主義者たちは人類共同の敵だ。

深刻な教訓

 真に自主的発展と繁栄を願う国は帝国主義者の思想文化的浸透を許してはならない。

 過去に社会主義を建設していたいくつかの国が崩壊したのは、決して軍事力と経済力が弱く、文化の発展水準が低かったためではなかった。完全に帝国主義者の思想文化的浸透への道を開いたことにその原因がある。

 この国々は、経済建設だけに重点を置きながら、社会主義思想と文化を守り発展させるための事業に相応の関心を向けなかった。

 人々の中で、資本主義に対する幻想が生まれて思想精神的な瓦解と変質現象が現れた。労働を拒否するごろつきは「自由世界」が一番だとしながら、資本主義に憧れた。少なからぬ人々が思想精神的に緩み、遊ぼ呆けてお金と別荘、自家用乗用車を用意することだけに神経を使った。各種犯罪が増えて不倫背徳と孵化放蕩な生活が盛んになった。結局、経済はもとより、社会主義制度そのものを維持できなくなった。

 米国のある新聞には、次のような文が載せられた。

 「社会主義を代表するとしていた超大国に対する文化とドル攻勢が成功的に実施された。 3万個の核弾頭と最新の科学技術成果で装備された世界最大の軍隊が自国の領土を守ることができず、文化やドルの侵入を防げなかった。それはこの国の工業を半分も破壊し、共産主義イデオロギーを打倒し、社会を崩壊させた。 」

 帝国主義者の思想文化的浸透がもたらす後遺症をまざまざと見せつけた。

 核兵器よりも危険なのが帝国主義者がまき散らす反動的な思想文化である。歴史は帝国主義の思想文化が浸透して入ることができる隙間を与えれば、いくら強大な経済力と軍事力を持っているといっても、国と民族の運命を守ることができないという深刻な教訓を与えている。

砲声のない戦争

 思想・文化の分野での帝国主義者との対決は、雌雄を決する熾烈な階級闘争であり、砲声のない戦争である。自主を志向する人民はこの闘争で一歩も退いてはならない。

 帝国主義者の思想文化的浸透策動の危険性を鋭利に看破して、それを粉砕するための積極的な措置をとることが重要である。帝国主義者の思想文化的浸透策動がいくら執拗に行われても、主導権を取って行う猛烈な思想攻勢の前では絶対に脈打つことができない。

 自主的な思想意識と自己の固有の民族文化と伝統で人々を教育する事業を生命線にとらえて積極的に行っていかなければならない。人の思想意識に空白はあり得ない。進歩的な思想が入っていなければ、反動的な思想が入ることを避けられない。

 新しい世代の教育活動により大きな力を入れなければならない。帝国主義者が狙う基本対象は、他でもない青少年たちである。帝国主義者は、西側の思想文化で若者たちを腐敗堕落させて、彼らが自分のものに距離を置き、国に反対して立ち上がらせようとしている。

 反動的な思想文化で自主的な国の内部を瓦解変質させ、目的を達成しようとする帝国主義者の侵略手法は絶対に変わることがない。帝国主義者との闘争が長期戦を帯びる条件で西側の思想文化が浸透する危険性は常に存在する。

 われわれの社会主義建設の歴史は、帝国主義者の反動思想・文化の攻勢を粉砕して主体的な思想文化戦線を固守してきた歴史である。

 帝国主義者は一瞬たりとも、私たちへの思想文化的浸透を放棄したことがなかった。しかし、私たちの思想陣地に小さな破裂口も開けることができなかった。

  秘訣は他にあるわけではない。いつも思想を確固ととらえて、それをすべての事業に優先させたことにある。

 われわれは、革命のステップごとに時代の要求と大衆の政治思想的準備程度に合わせて思想教育事業を中断することなく力強く展開してきた。早くから帝国主義者の思想文化的浸透策動の危険性を見抜いて、どのように困難で複雑な条件でも反動的な思想・文化とは一寸の妥協もなく決然と闘ってきた。

 ために、世界の進歩的人民は帝国主義者の執拗で悪辣な反共和国策動の中でも、朝鮮の赤旗はまったく色あせることなく力強くなびいていると、一様に述べている。(了)