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EUに「人権」を口実に主権国家の内政に干渉する権限はない 国際機構駐在朝鮮常設代表部が公報文

 ジュネーブ国連事務局および国際機構駐在朝鮮民主主義人民共和国常設代表部は24日、EUが国連人権理事会第55回会議に朝鮮民主主義人民共和国の真の人権保護増進政策と実状を悪辣(あくらつ)に謗る「決議案」なるものをまたもや提出したことに関連、これを非難する公報文を発表した。

 公報文は、「EUの根深い悪習になってしまった対朝鮮「決議案」提出劇は、主権尊重と内政不干渉を明示した国連憲章の目的と原則、対話と協力を通じて人権を保護、増進させようとする国連加盟国の努力に全面的に背馳(はいち)する徹底的に政治化された謀略行為にすぎない」と一蹴、「ジュネーブ国連事務局および国際機構駐在朝鮮民主主人民共和国常設代表部は、EUの今回の「決議案」提出をわが体制を転覆させようとする米国の対朝鮮敵視策動に便乗した重大な政治的挑発と烙印を押し、断固と糾弾、排撃する」と指摘した。

 また公報文は、EUが「差し迫った自国内の人権蹂躙状況もまともに解決できない分際」で朝鮮の「人権問題」を捏造しているのは、「人権の普遍的定義を歪曲し、自分らの『価値観』を説教して『人権と民主主義』の美名の下、主権国家に対する内政干渉を合理化しようとする」ことに基本目的があると非難した。

 公報文の全文は次の通り。

 最近、欧州連合(EU)は、国連人権理事会第55回会議に朝鮮民主主義人民共和国の真の人権保護増進政策と実状を悪辣(あくらつ)に謗る「決議案」なるものをまたもや提出した。

 EUの根深い悪習になってしまった対朝鮮「決議案」提出劇は、主権尊重と内政不干渉を明示した国連憲章の目的と原則、対話と協力を通じて人権を保護、増進させようとする国連加盟国の努力に全面的に背馳(はいち)する徹底的に政治化された謀略行為にすぎない。

 「人権保護」の看板の下、主権侵害を唱えているのが、EUが持ち出した「決議案」の基本核である。

 ジュネーブ国連事務局および国際機構駐在朝鮮民主主人民共和国常設代表部は、EUの今回の「決議案」提出をわが体制を転覆させようとする米国の対朝鮮敵視策動に便乗した重大な政治的挑発と烙印を押し、断固と糾弾、排撃する。

 こんにち、公正な国際社会は、さまざまな人権蹂躙(じゅうりん)行為が悪性腫瘍のように蔓延しているEU諸国が「人権創始国」「人権モデル」と自称して他国に訓示しようとする破廉恥さに冷笑を送っている。

 国連人権理事会の多くの構成国は、特定の国々を狙った「人権決議案」が当該国の認定も得られない政治化された文書にすぎないという立場を堅持している。

 人権蹂躙の代表的表現である人種差別と移住民虐待、人身売買、警察暴力、性暴行が乱舞し、社会的保護を受けるべき子どもと障害者、老人があらゆる社会悪のいけにえに見捨てられている所がまさに、欧州諸国である。

 中東とアフリカ諸国の安定を破壊し、不和を醸成して最悪の人道危機を生じさせた張本人として、罪のない難民らが地中海に溺れ死のうと、収容所で寒さと病魔に苦しめられようと自分らとは無関係であるという冷淡な態度を取っているのも、他ならぬEUである。

 実存的で、差し迫った自国内の人権蹂躙状況もまともに解決できない分際で、存在もしない誰それの「人権問題」を捏造(ねつぞう)して神聖な国連人権舞台を汚しているのは決して、彼らが真に人権保護の増進に関心があるからではない。

 人権の普遍的定義を歪曲(わいきょく)し、自分らの「価値観」を説教して「人権と民主主義」の美名の下、主権国家に対する内政干渉を合理化しようとするのがまさに、EUが唱える「人権改善」の基本目的である。

 誰も、いかなる国際法も、EUに自主的な主権国家の内政に干渉し、自分らの基準を突きつけられる権限を付与していない。

 欧州が唱える「戦略的自主」と「独自性」というものは米国の覇権政策に戦略的に隷属されたEUの真面目を浮き彫りにさせるだけである。

 人権保護と主権守護は、不可分の関係にある。

 人民大衆第一主義を国策としている朝鮮民主主義人民共和国は今後も、国家の主権的権利を守り、人民の人権を保護、増進させるための自分の責任と役割を全うしていくであろう。(了)