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朝鮮の政治学者、ロシアの戦いを世界の多極化を実現するための正義の措置と評価

ロシア軍を歓迎するセベロドネツク市民

 朝鮮の国際政治研究学会研究者のキム・ユヒョク氏は、「世界の多極化を実現するための正義の措置」と題する文を発表した。
 朝鮮中央通信が3日配信した。
 その全文は、次の通り。
 先日、サンクトペテルブルクで行われた国際経済フォーラムでロシアのウラジーミル・V・プーチン大統領は、「一極世界」の時代が終焉を告げるのは歴史の法則であると言明した。
 プーチン大統領は、米国と西側が自主的な国々に無礼に、図々しく自分らの倫理を強要し、主権と領土保全を侵害していると糾弾し、こんにち、世界が直面した脅威は全的に現米行政府と欧州官僚の無責任な政策によって生じたと主張した。
 世界が経ている現政治的・経済的混乱の根源に対する正しい分析、評価だと言うべきであろう。
 米国をはじめとする西側諸国は、自からの「規定に基づく世界秩序」を掲げて全ての国がそれを徹底的に順守することを強迫している。
 特に、わが国とロシア、中国などをその「秩序」樹立の主たる挑戦勢力と目星をつけて前例のない孤立・圧迫攻勢をかけている。
 最近に行われたNATO首脳会議でも、対米・対西側強硬立場を固守しているロシアをいわゆる「最大の脅威、直接的な脅威」に罵倒して武力増強を宣言したかとすれば、中国に対しても「国際秩序」の破壊者であると謗った。
 公認されている国際法の上に自分らの「規定」と「秩序」を乗せて、それに従うことを強要することこそ覇権主義的妄動の極みとして、米国とその手先が世界を自分らの強権と専横がはびこる世の中につくるためにどれほど狂奔しているのかを如実に示している。
 米国と西側の覇権主義的な対外政策によって、この時刻も多くの国・地域では対決と紛争が後を絶たず、世界の平和と安定は日を追って重大に脅かされている。
 こんにち、ロシアが取っている対米・対西側強硬対応はNATOの東への拡大と露骨な軍事的干渉、前代未聞の政治的・経済的圧迫から国の安全と人民の生命を守るための不可避な選択である。
 同時に、覇権主義者が唱える「規定に基づく世界秩序」を阻止、破綻させるための正義の措置となる。
 今、ロシア政府は自国が今後より強大になるであろうし、全てのものが決して西側の意図通りにならないとし、敵対勢力の「一極世界」樹立策動にいっそう強硬に立ち向かっている。
 支配主義を終息させ、世界の多極化を実現するための正義の偉業は、必ず勝利するであろう。(了)