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【資料】反逆と屈辱、無知が生んだ最悪の「亡国宣言」、韓米首脳会談を非難した「メアリ」の論評

 朝鮮のウェブニュースサイト「メアリ」は、韓米首脳会談(5.21)とその結果発表された韓米共同声明を非難する論評を5月31日に掲載した。朝鮮のマスコミによる韓米首脳会談に対する反応はこれがはじめて。
 「ハン・ヘミョン」名義の「反逆と屈辱、無知が生んだ最悪の『亡国宣言』」と題した論評は、共同声明は「反逆と屈辱、無知が生んだ「亡国宣言」、「現代版乙巳5条約」と言わざるを得ない」と非難、「総合的に見ると、今回の共同声明発表のために、南朝鮮は「同盟強化」の美名のもと、米国から支配と奴隷の轡をより強くはめられ、いつでも核戦争の炎に巻き込まれかねない危険に直面し、米国と他の大国の戦いに巻き込まれる可憐な「犠牲羊」になるしかない境遇に陥ってしまった」と指摘した。
以下はその全文。
 米国の南朝鮮占領とともに始まった70年余りの恥辱に満ちた南朝鮮と米国の関係史には数多くの不平等条約が記録されている。
 「軍統帥権移譲に関する協定」、「相互防衛条約」、「行政協定」、「自由貿易協定」…
 これらの条約は、今日も南朝鮮社会の進歩とわが民族の祖国統一偉業を妨げ、朝鮮半島の平和と安定を厳重に害し、罪悪と羞恥のページを書き続けている。
 ところが最近、南朝鮮・米国関係の暗黒史に記録されたすべての不平等条約を凌駕する史上最悪の「亡国宣言」が発表されて民族の強い怒りを呼び起こしている。
 去る5月21日、米国大統領バイデンと南朝鮮の尹錫悦が会談の末に発表した共同声明がまさにそれだ。
 尹錫悦はバイデンとの共同声明を通じて、「北朝鮮核化」を北南関係と朝米関係解決の基本前提、前決条件として掲げることを、いわゆる「原則論」であると再確認し、米国の拡張抑制力提供と「韓米拡張抑制戦略協議体」再稼動、米戦略資産の朝鮮半島展開と南朝鮮・米国合同軍事演習拡大などについて合意するなど、対北強硬政策を公式化し、親米事大主義売国奴としての対決的な正体をさらけだした。
 さらに、「経済安保同盟」だとか、「グローバル包括的戦略同盟」への格上になるとしながら、南朝鮮が米国主導の世界秩序構築戦略の実現に積極的に便乗することにするような愚かな行動も躊躇しなかった。
 まさに反逆と屈辱、無知が生んだ「亡国宣言」、「現代版乙巳5条約」と言わざるを得ない。
 尹錫悦は今回必死になって「北の完全な非核化」を叫びながら、強力なすべての抑制力を稼働させる「韓米拡張抑制戦略協議体」の再稼動問題を何が何でも共同声明に書き込むようにした。
 10余年前、李明博によって初めて南朝鮮・米国「共同声明」で言及された、いわゆる「拡張抑制力」というのは「核の傘」の概念をより具体化、公式化したもので、南朝鮮が「核攻撃」された場合、米国本土に対する攻撃とみなし、米国の戦略核兵器を総動員して本土が攻撃された時と同じ水準で「報復打撃」を加えるというもの。
 今回尹錫悦は「韓米拡張抑制戦略協議体」を再稼動させることで、南朝鮮・米国合同軍事練習の範囲と規模を拡大し、米国の核戦略資産を常時、循環配置できるようにし、南朝鮮が米国の世界的な核戦争戦略遂行により積極的に加担するようにした。
 そうでなくとも、この惑星で最も危険な熱点地帯で、世人の懸念と不安の視線が随時集中しているのが朝鮮半島だ。さらに、わが共和国に対するアメリカの病的な敵対心が最高調に達している今日、いつどのように情勢が極端に走るかは誰にもわからない。
 ところが売国反逆と同族対決、親米事代にどっぷり浸かった尹錫悦が侵略熱に浮かれた宗主国の北侵核戦争野望を言いそう煽りながら、南朝鮮を米国の核戦争場として丸ごと捧げており、どれほど危険千万な行動なのかということだ。
 共同声明が発表されるやいなや、南朝鮮民心と国際社会が一様に「朝鮮半島に大きな災いを招く合意」、朝鮮半島はもちろんアジア太平洋地域の平和と安定を厳しく害する「核戦争宣言」とし、驚愕を禁じえないでいることは偶然」ではない。
 尹錫悦は今回「軍事同盟」に限定された南朝鮮・米国間の「同盟」関係を「経済安保同盟」、「グローバル包括的戦略同盟」に格上げさせるとして、周辺大国が警戒する米国主導の「インド太平洋経済フレームワーク」にも直ちにに加入する驚くべき「勇気」も見せた。
 無知に客気が加わったら災いを生むというが、本当に正しい言葉だ。
 政治が何であり、経済、外交が何であるか分からない新米が「大統領」になり、天に上ったと勘違いしたのか、南朝鮮の脆弱な経済状況と外交力とは不釣り合いに、周辺大国を狙った米国の経済封鎖網構築に深く足を突っ込む「血気」を見せたのだ。
 アメリカがアジア太平洋地域での軍事的覇権維持と地域問題への干渉、競争大国に対する包囲環形成のために、常に繰り返す、ある海峡の「安定」だとか、ある海域での「航行の自由」という、二重性、侵略性を内包した極めて鋭敏な政治外交的表現も、何も知らずに従う愚かな行為も躊躇なく行った。
 今回の共同声明が発表されるや否や、南朝鮮では「クジラの戦いに自ら割って入る愚かなエビの行動」、「サード配置の時よりも大きな報復を呼び起こす災害的合意」という叫びが飛び出し、周辺国では「南朝鮮アメリカのおもちゃになるつもりか」、「対価を払うことになる」と激昂した声が飛び出しているのはこのためだ。
 親米屈従が体質化され、無知無識では誰にも負けない尹錫悦のために、南朝鮮が周辺の国々の経済、軍事的報復措置を自ら招くことになったことは疑いない。
 総合的に見ると、今回の共同声明発表のために、南朝鮮は「同盟強化」の美名のもと、米国から支配と奴隷の轡をより強くはめられ、いつでも核戦争の炎に巻き込まれかねない危険に直面し、米国と他の大国の戦いに巻き込まれる可憐な「犠牲羊」になるしかない境遇に陥ってしまった。
  天下にまたとない特等親米売国奴であり、同族対決狂信者であり、誰とも比べることができない政治素人である愚かな尹錫悦のために南朝鮮が座った席で雷に打たれることになったと言うべきだ。
 南朝鮮保守執権勢力の不義で不当で無謀な選択は、必ず取り返しのつかない災いを招くことなり、時代と歴史の汚点として記録されることになるだろう。(ハン・ヘミョン)