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最後の敗者は米国になる 朝鮮中央通信が配信した国際問題評論家金明哲氏の論評

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朝鮮中央通信は9日、ウクライナ事態と関連、国際問題評論家金明哲氏が発表した論評「最後の敗者は米国になるだろう」を配信した。

 論評は、米国と西側が捏造しているロシアの「戦争犯罪行為」を「心理謀略戦の一環として、緻密に計画され、調整された政治的陰謀の所産である」と非難、プーチンロシア大統領に対するバイデン米大統領の悪意に満ちた攻撃を「侵略と謀略のベテランであるヤンキーの後えいだけが、吐くことのできる妄言である」と厳しく指弾した。

 以下に論評の全文を紹介する。

 ウクライナ問題が、変質している。

 安全上の問題が、いきなり「人権問題」に変身しているのである。

 米国と西側のメディアの画面と紙面は、「集団殺りく」「民間人虐殺」というむごたらしいタイトルで飾られ、西側世界では「戦犯処罰」「制裁強化」「兵器支援」を唱える政客の声だけが耳が痛くなるほど響き出ている。

 これこそ、盗人猛々しいことである。

 米国と西側諸国は、旧ユーゴスラビアアフガニスタンイラクをはじめとする世界の各地で暴力と戦争、人道的災難、不安定を招き、数百万人の罪なき民間人を無残に虐殺した侵略の元凶である。

 このような国々が「民間人の保護者」のように振る舞おうとすることこそ、理に合わず、人権に対する冒瀆である。

 今、米国と西側諸国が、のどがしわがれるほど言い立てている「戦争犯罪行為」は、ロシアの対外的イメージに泥を塗り、ひいては「政権崩壊」を実現してみようとする心理謀略戦の一環として、緻密に計画され、調整された政治的陰謀の所産である。

 内の習いは外で出るということわざのように、いがみ合う内輪もめに長けている米国の政客らが外に出てやる行為は、他国の内政に干渉し、折に触れ、制裁の棍棒を振り回すことだけである。

 最近だけでも、米国執権者はロシア大統領を根拠のない資料をもって悪意に満ちて謗った。

 それでも肩書きが大統領であれば、自分の口から出る言葉の一言一句が国際政治の舞台でどの程度の重みを持ち、どんな影響を及ぼすかについて知らないはずがない。

 妥当で実証された根拠もなしに、主権国家の首班を「戦犯」「殺人独裁者」に仕立てたあげく、権力の座から退くべきだと言い散らしたのは、他民族に対する冒瀆であり、明白な主権侵害行為である。

 侵略と謀略のベテランであるヤンキーの後えいだけが、吐くことのできる妄言である。

 ひょっとして、繰り返される言葉のミスで有名な大統領を心配して、補佐官らがあらかじめ作成しておいたシナリオをそのまま読み下したのが、そごをきたしたかも知れない。

 そうでなければ、米国執権者の知的能力に問題があり、もうろくした老いぼれのたわいない空威張りにすぎないという結論が出る。

 米大統領の部下らが、上司が言い捨てた言葉のミスを正すために脂汗を流したのを見れば、後者の場合が正しいようだ。

 いかほどであれば、彼に「失言製造機」という不名誉なレッテルが貼りつけられ、部下らが彼の後始末をしたあげく、記者の質問を絶対に受けるなと懇請までしたことであろうか。

 米国執権者がその程度の知能指数を持って長々50年という華々しい政治経綸の中で、何かまともにしたものがあるだろうかという疑問が重なる。

 このように嘆かわしい老いぼれを大統領に仕えている米国の将来が漠然という気がする。

 とにかく現在、米国は負ける戦いをしている。

 米国は、二度の世界大戦で漁夫の利を十分に得たように、ウクライナ危機の中でも黄金の夕立に浴する夢だけを見ながら、自分らの覇権実現に障害となる国々を除去するための制裁・圧迫に必死になって執着している。

 しかし、制裁は万能の武器ではなく、米国と西側が世界の全部ではない。

 米国と西側でなくても、この世には平等で友好的な関係を結び、真実で豊かな協力を行える国が数多くある。

 他国に対する米国の「制裁」と「人権」の圧迫策動は、必ず自分の手足を縛り、自からの反人倫的な犯罪行為を赤裸々に暴露する逆作用だけを招くであろう。

 ウクライナ危機はすなわち米国の危機であり、最終的敗者はまさに米国になるであろう。(了)