2月8日は朝鮮人民軍創建記念日、建軍節だ。
朝鮮人民軍が抗日の英雄である金日成将軍の指導下で創建されたのは1948年2月8日。朝鮮解放からわずか2年半後のこと。
「労働新聞」は建軍節を迎え、「朝鮮労働党の指導に限りなく忠実な革命的党軍がありチュチェ(主体)の社会主義偉業は必勝不敗である」と題した社説を掲載した。
「抗日の伝統を継承した革命的正規武力である朝鮮人民軍」の創建は「チュチェ(主体)の軍建設史とわが党の革命偉業遂行において巨大な歴史的意義を持つ歴史的事変であった」と強調、次のように指摘した。
「党の指導を受ける正規武力が誕生することにより、わが党は、自身の偉業を力強く前進させていくことができる強力な軍事的担保をもつようになり、わが共和国は長久な期間、勝利と栄光に輝く誇り高い道を歩むことができた」
「労働新聞」が指摘したように、朝鮮人民軍の建軍がなければ世界最強と言われた米軍と戦い国を守った朝鮮戦争で勝利できなかったばかりか、「プエブロ号事件」など度重なる米国の挑発を除け国家と人民の尊厳を守ることはできなかったであろう。さらにソ連崩壊直後の「苦難の行軍」を「先軍」のスローガンを掲げ乗り切り、今日には「国家核戦力」を完成させるに至った。
朝鮮人民軍の創建は「解放されたわが国を完全な自主独立国家に建設するうえで非常に切迫した重大な歴史的課題であった」(「労働新聞」)
当時金日成将軍が、国防をソ連に依存することを主張し人民軍の創建に反対した事大主義者の主張を排して自主的な軍隊を創建したことは、今日の朝鮮のかけがえのない礎になった。
第2次大戦後、ソ連に国防を依存して、ワルシャワ条約機構に参加していた東欧諸国は、ソ連崩壊とともに消え去った。
朝鮮が当初からワルシャワ条約機構に参加(オブザーバー)せず、自主、自立、自衛をスローガンに、国家建設とともに軍の建設にも自主の精神を貫いてきたことは周知の事実だ。もし朝鮮が東欧諸国のように国防をソ連任せの衛星国に甘んじたとすれば、朝鮮戦争を勝ち抜くこともできなかったばかりか、東欧諸国の運命を避けられなかったのかもしれない。
「労働新聞」は、朝鮮人民軍は金日成主席、金正日総書記の指導があって、重要な時期ごとに党をまもり、党の構想を実現してきたばかりか、今日には金正恩国務委員長の指導下で最盛期を迎えていると指摘した。(了)