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朝鮮でホップの花摘み本格化 両江道のホップ農場で

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 朝鮮で、ホップの生産地は両江道だ。朝鮮半島北東部の内陸部に位置し中国と国境を接している。
 今、両江道にあるホップ農場で花摘みが本格化している。
 「今日の朝鮮」(9.7)が報じた。
 周知のように、ホップはビールの主要な原料の一つでビールの味、香りを左右する。
 両江道には、道所在地のヘサン(恵山)市、カプサン(甲山)郡、ウンフン(雲興)郡などに大規模ホップ農場がある。
 「今日の朝鮮」は、「道内のホップ農場ではホップの花を無駄なく摘み取り加工することに全力を投入している」「加工の技術規定を守り、質の良い原料をテドンガン(大同江)ビール工場をはじめ、ビール生産基地に送っている」と報じた。 
 朝鮮のビールといえば、今ではテドンガン(大同江)ビールが有名だが、そのほかにも、クムガンビール、キョンフンビール、リョンソンビール、ポンハクビール、ピョンヤン平壌)ビールなどさまざまな種類のビールがある。どれも個性があって上手いが、朝鮮のビール生産を支えているのが、両江道のホップ農場であるということだ。
 「ビールも焼酎も北朝鮮のお酒がより美味しい」
 韓国の仁川大学チョン・ヨンウ前教授の指摘(統一ニュース2019.12.21)だ。
 朝鮮のホップ生産を報じる機会に自ら「酒飲み」を自称するチョン前教授の主張を紹介することに意味がありそうだ。
 チョン前教授は、酒の味は個人の趣向によるもので絶対的なものではないが、部類の酒好きで「酒飲み」である自分には、酒の味を評価する権利があるとのべながら、テドンガン(大同江)ビールなど、個別銘柄のビールや焼酎の味を評価している。
 その結果、「ビールも焼酎も北朝鮮のお酒がより美味しい」との結論を下しているが、その原因について次のような指摘(要旨)している。
 原因は、資本の論理にある。韓国のビール醸造所が、技術が不足して北朝鮮より美味しいお酒を作れないのではない。経済論理が先立ち、味はちょっと落ちても安くよく売れる酒、いわゆる利益率が優れた酒を作って利益を最大化するため、韓国酒の味が北朝鮮より劣るのである。資本に手懐けられ固有の味と個性を失ったのは、お酒だけに限定されず、社会全般に広がっている。にもかかわらず、このような状況にあまりにも慣れてしまった結果、何を失ったのかさえ知らずに過ごしており、悲しいことである。
 その点から見れば、経済的に難しいかもしれないが、独自の伝統を守っている北朝鮮がうらやましい。他の分野はともかく、少なくとも酒に関する限り、南より北のお酒がよりおいしいのは事実だし、酒飲みの立場からうらやましいことだ。(了)