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酷寒の地に流れる羊の群れ 功を奏した「草を肉に変える」方針

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 朝鮮の北東部に位置する咸鏡南道プジョン(赴戦)高原は、昔から朝鮮8景の一つに数えられる美しい自然美を誇る。

 しかし、朝鮮でも最も寒い地方のひとつ。住民の生活が豊かとはいいがたかったが、今は羊の放牧が盛んで、酷寒の地に住む人々の生活が変わった。

 特に、プジョン(赴戦)高原の真ん中に南北に延びるプジョン湖の南側に位置する

ホバン(湖畔)里は、羊の飼育で全国に知られるに至っている。

 ホバン里では、酷寒の地に合う優良な品種を導入して、安定的に羊の数を増やし続けている。農場での集団飼育とともに、各家庭でも羊を飼育する分散飼育も奨励し活発に行っている。

 プジョン湖畔の自然牧草地に加え、高台には人口牧草地も造成して活用している。

 この地方で生産される羊肉と毛、皮は良質なものとして全国に知られており、毎年大量の羊毛が咸興毛紡織工場に輸送されているという。

 酷寒の地に住む人々の生活が向上するきっかけになったのは、「草を肉に変える」方針に従いはじめた羊の放牧。

 朝鮮では90年代末の「苦難の行軍」時の食糧難を克服するため、2000年代初から、農業インフラを再整備して農業の活性化をはかるとともに、「草を肉に変える」方針を打ち出し畜産を奨励した。

 耕地面積が少なく穀物飼料での畜産には期待できない朝鮮で草食家畜に焦点を絞ったことが功を奏した。20余年の間に、羊、やぎ、ウサギなどの畜産は全国に広がり、牛を中心にした大規模な牧場も整備された。

 朝鮮では農産、畜産とともに水産でも大きな発展を遂げ、一時の食糧難を克服、現在は食料の栄養価を高め多様化させる大規模な取り組みへと進んでいる。

 米韓の反朝鮮強硬勢力は、このような現実を無視して、今でも朝鮮が「苦難の行軍」下にあるかのようなプロパガンダを執拗に行っている。20年前に一部で見られた困難な状況を、現在のことのように輪をかけて言い募るのは、朝鮮を貶めるための偽情報による政治宣伝に過ぎない。

 酷寒の地に流れる羊の群れは、米韓はじめ西側の悪意に満ちたプロパガンダであることを告発している。(了)

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