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ナマズの収穫がたけなわ ピョンヤン養殖工場で 美味で人気が高いナマズ料理

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ピョンヤンナマズ養殖工場

 ピョンヤンナマズ養殖工場でナマズの水揚げが本格化している。
 「労働新聞」(8.2)は、「ナマズの収穫がたけなわだ。野外の飼育池には水よりもナマズがより多く見える。水しぶきを上げて飛び跳ねる大きなナマズを、養魚工場の人々は笑みを浮かべて見ている。ほほえましい光景だ」と伝えた。
 朝鮮でナマズの養殖が本格的に始まったのは2000年代初めのこと。「苦難の行軍」の時期、当時の金正日党総書記が食糧問題を解決するため、美味で肥育速度が速い熱帯ナマズの養殖を指示、2002年にピョンヤンナマズ養殖工場が竣工した。当初その生産能力は数百トン水準だったが、金正恩委員長の指導で2015年に全面改修、年産2,500トンの現代的な養殖工場に一新された。
 敷地面積が10余万㎡の工場には、総合指令室、孵化号棟、100余の室内および野外池、冷凍庫、飼料および飼料添加剤工場、蛋白飼料加工場、発酵飼料加工場、総合飼料加工場、燻製加工場などがある。孵化号棟、稚魚飼育場、肥育号棟に水中カメラが取り付けられ野外池に測定装置が設けられたのをはじめ、統合生産システムが構築されて室内および野外池の水温、pH、酸素量がリアルタイム測定、制御されており、ナマズの生育状態に即して給水と飼料量がコントロールされている。
 ピョンヤンナマズ養殖工場と同時期、軍によって建設された黄海南道三泉郡のサムチョン(三泉)ナマズ養殖工場も2017年に年産3,000トン規模の現代的工場に改修され、ピョンヤンナマズ養殖工場とともに全国のお手本になっている。この二つの養殖工場をお手本に、大規模な養殖施設だけでも、2017年10月に平安南道にスンチョン(順川)ナマズ養殖工場が建設、続けて2018年から2019年にかけて、咸鏡南道ハムン(咸興)ナマズ養殖工場、黄海南道ペクチョン(白川)ナマズ養殖工場、黄海北道リンサン(麟山)ナマズ養殖工場、平安北道ウンサン(雲山)ナマズ養殖工場等が次々に立ち上がった。いずれも現代化された工場で、年産能力は2,000トン前後。ナマズの飼育期間は訳6か月で、国際的にみてもレベルが高い養殖工場と言える。また朝鮮では中小規模の養殖場の設置、河川の一角を網で囲う方法など、ナマズの養殖が全国に広がっている。
 ナマズは、美味なことから朝鮮で人気が高い。調理方法は様々だが、最も人気が高いのは「メギ湯(ナマズのスープ)」。実に美味である。
 ナマズは日本でも食べられていることは周知の事実。かば焼き、てんぷらなどが美味しい。
 また、ナマズは東南アジアでもよく食べられている人気の魚で、今ではナマズを食べる習慣がなかったヨーロッパにも輸出されて食されているという。(了)

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サムチョン(三泉)ナマズ養殖工場

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スンチョン(順川)養殖工場総合指令室