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朝鮮で黒鳥の飼養管理工業化研究が進む 咸鏡南道のクァンポ(広浦)アヒル工場で

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咸鏡南道定平郡クァンポ(広浦)に生息する黒鳥

 朝鮮で、黒鳥を工業的な方法で飼育するための研究を進めていることが明らかになった。

 インターネット情報サイト「ネナラ」が7月31日報じた。

 「ネナラ」によれば、この研究は咸鏡南道定平郡にあるクァンポ(広浦)アヒル工場で行われており、すでに「黒鳥の生物学的および繁殖特性に合わせて飼養管理技術と方法を完成」させている。この成果に基づき研究を進め、「工場に搬入された黒鳥を産卵させ、種子・ふ化工程で成果」を収め、黒鳥の飼養工程を工業化し飼養管理技術を完成させるための研究に拍車をかけている。

 黒鳥は、雁鴨科の白鳥属に属する鳥類で、ブラックスワンとも呼ばれる。ブラックスワンが朝鮮に生息し、飼養管理を工業化するための研究が進んでいることは知られていなかった。

 黒鳥が生息するクァンポ(広浦)は潟の大自然湖。面積4.75㎢、周囲19.2kmで、水生動植物と魚類、甲殻類の資源に恵まれており、黒鳥の飼育に有利な地域である。

 「ネナラ」は「肉の味が独特で栄養価が非常に高いため、21世紀有数の健康食品、理想的な抗癌食品」として注目されていると指摘、農業省家禽研究院のウォン・ヨン室長の次のようなコメントを紹介している。

 「黒鳥の肉には、蛋白質が20.9%、脂肪が11.6%、無機塩が1.2%くらい含まれており、レシチン核酸、セレン、カリウム、鉄、亜鉛、ナトリウム、ビタミンAなどが調和よく含有されている。肉の蛋白質含量はアヒルの肉に似ており、100グラム当たりのリン含量は196.5ミリグラムで鶏肉に比べて74.5ミリグラム、アヒルの肉に比べて6.5ミリグラムも多い。他の肉より脂肪の融点が10℃くらい低いので消化吸収にもよい。特に、他の肉にはごく小量で、または含まれていない免疫グロブリンリノール酸、抗癌物質が多く含まれている」(了)

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大自然湖・クァンポ(広浦)は黒鳥の飼育に適している