朝鮮中央通信によれば、朝鮮人民軍総参謀部スポークスマンは14日、次のように発表した。
前線敵情によると、10月13日、わが軍の第5軍団前方地域で南朝鮮軍はおおよそ10余時間にわたって砲撃を強行した。
われわれは、南朝鮮軍部が前線地域で強行した挑発的行動を重大視して、強力な対応軍事行動措置を取った。
わが軍隊は、前線地域で軍事的緊張を誘発させる南朝鮮軍部の無分別な軍事活動に厳重な警告を送る。
【ミニ解説】 戦争の危険は米国から押し寄せている
スポークスマン談話で明らかなように韓国軍は13日、軍事境界線近くで何と10余時間にわたって砲撃を強行する挑発行為を行った。
朝鮮が14日未明単距離誘導弾を発射し、東側と西側で砲撃訓練を行ったのは韓国軍の挑発に対する断固たる対応措置である。
にもかかわらず韓国側は、自らが行った砲撃については一言半句もないまま、まるで朝鮮側が一方的に砲撃訓練を行ったかのようなプロパガンダに明け暮れ緊張を煽っている。
作戦指揮権が米国にあることから明らかなように、韓国軍の砲撃は作戦指揮権者、駐韓米軍司令官の命令、監督下で行われたものだ。作戦指揮権のない韓国軍は米軍の許可なくしては砲弾一発を撃つ権限もない。これは韓国軍を非難するための政治宣伝ではなく、事実である。軍の作戦権、指揮権がいかなるものであるかを知る人なら当たり前の事実として理解できよう。これに異を唱えるのは、韓国軍がまるで独立しているかのようにな、米韓のプロパガンダに洗脳された結果であることを自覚すべきだ。
朝鮮半島における緊張の激化と戦争の危険は、米側から押し寄せている。
日本では朝鮮がミサイルを発射したことが原因であるかのように歪曲しているが、朝鮮のミサイル訓練は米空母打撃群の朝鮮半島水域への侵入と、韓日を従えての軍事訓練に対する自衛措置である。
ウクライナの事態を見ても明らかなように、白を黒と言いくるめ世論を騙すことは米国の常とう手段だ。
米国が多用する偽旗作戦とプロパガンダに騙されることは愚かなことだ。
一部で中国やロシアに対するプロパガンダには警戒心を持って対するが、朝鮮に対するプロパガンダを鵜吞みにする人々がいる。平たく言って、米国が、中ロに対しては嘘をつくが、朝鮮については事実を言うと思っているらしい。いかに愚かなことなのか胸に手を当てて考えてみるべきだ。(了)