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【資料】嘘の上に築かれた国-米国はいかにして豊かになったか(パート1b)

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「嘘の上に築かれた国-米国はいかにして豊かになったか(パート1b)」

Larry Romanoffが執筆し、Saker Blogに掲載された(10月21日)この論文の内容は衝撃的だ。

この論文の要点は、「米国に関していえば、そのどこを見ても虚構が散乱し、神話、半真実、埋もれた事実、大胆に修正された歴史、民族主義的なプロパガンダ、そして壮大な真っ赤な嘘の巨大な足場に支えられている風景しか見えない。ほとんどの国で歴史の一部を美化しているのは事実だが、米国は純粋に嘘の基礎の上に築かれた、そしてほとんど全てが嘘の上に築かれた国家であるという点で世界でもほとんど唯一の存在である」との指摘に集約される。

 一読をお勧めしたい。

・原文

thesaker.is

 

・ここで紹介する日本語訳は「耕助のブログ」からの転載。

kamogawakosuke.info

第一巻への序章
ほとんどの人または家族は、「クローゼットの中の骸骨」(Skelton in the closet)と呼ばれるものを持っている。それは恥ずかしい出来事、後悔している行動、不愉快な家族、人前では告白したくない罪などのできれば忘れてしまいたいことで、自分たちの不完全さを認めるだけでなく、時にはほめられたものではない動機で間違いをおかしてしまうという現実を反映している。

この範疇には私たちがつく嘘も含まれる。その多くは「軽い嘘」(White lie)と呼ばれるもので、便宜上、あるいは大義名分のために真実を避けるための小さな嘘である。人は誰でも嘘をつくことがある。しかし、嘘が生活の基盤となっている人、つまり、本当の意味で「嘘の生活」をしている人は少ないのではないだろうか。時折、自分の学歴や職歴について嘘をつく人がいて、時には自分の業績を大きく誇張することがある。このような場合、その嘘がその人の人生の基盤の重要な部分を占めていることがあり、おそらく全くの嘘の資格に基づいて高給の地位を得ているのであれば、真実が全て知られてしまうとその人生は一部崩壊してしまうことになる。詐欺師の場合、その存在自体が膨大で複雑な嘘の上に成り立っているため、真実が公表されれば本当に崩壊してしまうような人生を送っていることがある。このような人たちは、ある意味では「嘘を生きて」いる。

個人から国家に目を移すと、世界にはこの後者に当てはまる国がいくつかあり、その一つが米国である。米国とその国民はあらゆる意味で嘘を生きており、信念、行動、歴史、国の誇り、市民権などの基盤のほとんどすべてが、事実ではないだけでなく、捏造された歴史的神話から成り立っている。これは根拠のない主張ではないし、同じように非難できる国はほかに多くはない。米国に関していえば、そのどこを見ても虚構が散乱し、神話、半真実、埋もれた事実、大胆に修正された歴史、民族主義的なプロパガンダ、そして壮大な真っ赤な嘘の巨大な足場に支えられている風景しか見えない。ほとんどの国で歴史の一部を美化しているのは事実だが、米国は純粋に嘘の基礎の上に築かれた、そしてほとんど全てが嘘の上に築かれた国家であるという点で世界でもほとんど唯一の存在である。

他の大部分の国では、歴史的・政治的な嘘が暴かれ、すべての真実が公然と記録されたとしても、まだ生き残ることはできるだろう。しかし米国人にとって存亡の危機は耐え難いものであり、米国人が事実として直面せざるを得ないような方法ですべての歴史的真実が明らかにされ、否定するという選択肢がなくて事実だと確認されたとしたら、米国は国家として存続できないだろう。

2つの小さな例として、米国政府がベトナムで数千人の捕虜を見捨てたという、今ではよく知られている事実がある。この捕虜たちは合意された数十億ドルの戦争賠償金を米国が支払うまでベトナム側に引き留められていた。米国政府には賠償金を支払う意思がなかったため、捕虜を残して逃げ出した。多くの退役軍人がこの問題を世間に訴えようとして議会で証言したこともあった。多くの退役軍人はその主張を証明する揺るぎない証拠を持っていたが、政府、そしてメディアもそれを無視してきた。しかし、最近になってインターネットの2流のニュースサイトですべての事実が明らかになり、もはや否定できなくなったのだ。もう1つは、ルーズベルトは日本軍の攻撃が迫っていることを知っていただけでなく(それを慎重かつ意図的に誘発した)、日本艦隊の位置と進路、攻撃の日時を正確に知っていたことは米国人以外にはもはや秘密ではない。ルーズベルトとその側近たちは真珠湾にいた自国の軍人たちにこの情報を隠し、第二次世界大戦の両戦線への「正当な」参戦という大きな目的のために、彼らの命を犠牲にしたのである。

哲学的にも感情的にも、この残酷な真実を直視できる心に余裕のある米国人はほとんどいないと思うが、似たような証拠は入手可能な情報源にあふれている。私はここで、デビッド・エドワーズの言葉を繰り返したい。「自分たちの社会についてこんなひどいことを言っている彼らに怒りを覚え、そんなことがあるはずがないというかもしれない」と。しかし、このようなことは米国政府については常に真実だった。機密解除された文書によると、「ノースウッズ作戦」が明らかにされたのはそれほど昔ではない。CIAは米国の大学生が乗った飛行機やスペースシャトルの打ち上げを撃墜し、それを理由にキューバを侵攻してカストロを追い出すことを提案したのだ。米国政府はこのような残虐行為を何十回となく提案し実行してきたが、すべてメディアの協力により、米国人から隠されてきた。真珠湾攻撃はこれらの中で決して最悪のものではなかったが、こうした国の真実に対処できる米国人はほとんどいないだろう。

他の多くの出来事は、それほど残酷ではないとしてもその不正直さは息を呑むほどである。米国がどのようにして豊かになったのか、創意工夫や革新、自由や民主主義、勤勉さやフェアプレーの結果としての豊かさといった偏狭な愛国心のような話はまったくの誤りである。米国が豊かになったのは、何百年にもわたる組織的な暴力プログラム、すなわち、何世紀にもわたる無報酬の奴隷労働、軍事的侵略、弱い国へのいじめと略奪によってなのだ。米国式資本主義の利点を伝えるプロパガンダもこれと同じパターンであるが、米国人は生まれた時からこれを言われ続けてきたのでもはや真実を見極める知能を持っていない。インフレ率、失業率、GDPなどに関する米国政府の統計は、今日すべての国の中で最も誤解を招きやすく、不正なものである。プロパガンダ機関はそうではないと言っているが、事実を見るとよい。米国は過去1世紀以上にわたり、世界最大のスパイ活動を行ってきた。この活動には、1世紀以上にわたる大規模な商業スパイ活動も含まれていることが証明されている。しかし、プロパガンダ機関はこの非難を他国に向けて行う一方で、米国が収集しているのはテロリストの情報だけだと主張する。理解も反論もできないほどの巨大な嘘である。

トーマス・エジソンは、米国の歴史書の中で最も偉大な発明家の一人として崇められているが、実際には何も発明していない。エジソンにまつわる話は、ライト兄弟が初の動力飛行に成功したとか、アレクサンダー・グラハム・ベルが電話を発明したとかいう愛すべき伝説と同じように、歴史的な神話として作られたものだ。コカコーラは、世界的に有名なスペインの製品を、米国の薬剤師ジョン・ペンバートンが盗み、特許を取得したものだ。米国政府は先行する特許を認めようとはしなかった。米国の発明や知的財産(IP)の話は事実と180度異なる。米国は他のどの国よりも桁違いに多くの国から知的財産を盗み、そのような盗みを成し遂げた人に2万ドルから5万ドルを支払っていたことがしっかり記録されている。このパターンは、米国社会のあらゆる分野、あらゆる試みにおいて一貫している。歴史書に記載され、ハリウッドから歴代大統領までがひたすら繰り返している米国の歴史はほとんどが嘘であり、嘘でない部分もほとんどが誤魔化されている。米国という国、そしてその国民は、まさに嘘の上に生きているのだ

「民主主義」や「民主的価値観」という言葉はこれまでに語られた中で最も偉大な連続した嘘の1つである。米国の歴史書や米国人の頭の中には、米国があらゆる場所で専制政治と戦い、民主的な政府を樹立することで、「民主主義にとって世界を安全にする」という話で溢れている。しかしそんなことは一度たりとも起こったことはない。プロパガンダマシンが架空の世界に民主主義の話を流している間に、米国は現実の世界に残忍な軍事独裁者を溢れさせ、米国の多国籍企業や銀行が彼らの国を略奪するのを許してきた。米国の伝説的な民主主義、国民による政府、チェックアンドバランスの理論はすべて偽物である。しかし真実が明らかにされても米国人は洗脳されていて誰も見ることができないようだ。さらに米国政府は、これらの真実の多くを米国の公立学校で教えることを違法としている。

道徳的に優れているとか、人権に配慮しているとかいうプロパガンダはすべてが嘘である。米国は、道徳的に優れていないだけでなく、ここ数世紀の間に、1つの国を除くすべての国の中で最悪の人権記録を持っている。米国人は、戦時中に他国が残虐行為を行っていたという話をよくするが、そのほとんどは嘘で、一方で米国の政府や軍がもっとひどいことをしていたがその情報が漏れないようにメディアを厳しく検閲していたのである。フィリピン、インドネシア、日本、ドイツ、イラクで米軍が行った膨大な虐殺を知っている米国人はほとんどいない。人権侵害は、白人が北米に上陸した当初から始まっており、今も続いている。米国が人権侵害行為を他国にアウトソースして以来、人権指導における道徳的正義を世界に誇示してきたが、すべては嘘と欺瞞とマーケティングに基づいていた。世界で唯一「拷問を教える」米国の悪名高い行為は、世界の多くの国々で何十年にもわたり残酷で野蛮な残虐行為が行われたが米国の善意のプロパガンダによってかき消されたのである。

米国は世界の警察官という架空の立場を盛んに宣伝している。しかし、そのような役割を果たしたことは一度もない。米国が守った国は一つもないが、何十もの国が想像上の慈悲の天使によって破壊されている。米国が世界のどこかを守っているというのはすべて真っ赤な嘘なのだ。米国人の頭の中には、米国の善良さがこれらの人々を圧政から救ったという話がたくさんあるが、何百もの米国の軍事介入は米国の帝国主義、貧困や死に抵抗する先住民族を打ち負かすために行われた。米国議会記録には、これらの介入を「米国の利益を守るため」とあるが、正確にどのような利益が守られているのか、その「保護」はどのような手段で行われているのか、そして最も重要なことは、そもそもなぜ米国がそれらの国に「利益」を持っているのかは示されていない。

米国政府は、あらゆる戦争や外国の軍事介入について嘘をついてきただけでなく、その嘘に付随して、交戦行為を正当化する架空の出来事を作り出すことも多かった。第一次世界大戦への米国の参戦は、リップマンとバーネイズのおかげで、おそらく史上最大の嘘が織りなすつづれ織りによって推進された。このプロジェクトでは、文字通り何百万もの嘘が何年にもわたって語られ、無実の国を憎むよう全国民を洗脳するのに十分なほどだった。第二次世界大戦のプロモーションはどの点においてもよくなかった。米国人は、1世紀以上前にキューバの港で軍艦メイン号を破壊して以来、このような巨大な自傷行為をやめていない。嘘を正当化するためにさらなる嘘が使われた。

米国政府がイラクへの侵攻と破壊を正当化するために900以上の嘘をついたことは今や周知の事実であり、議論の余地はない。リビアやシリアでも同じことが言える。ユーゴスラビアの破壊もまた100%嘘に基づいた壊滅的な軍事的冒険だった。「カラー革命」などと呼ばれるものは独裁者から住民を守るためではなく、米国式の残忍な資本主義に従わず、抵抗する国を罰するために始められたものだ。ウクライナ、ロシア、中国、香港、台湾、北朝鮮、イラン、キューバ、ブラジル、ベネズエラニカラグアなど、米国の植民地になることに抵抗したために攻撃されている。それなのに米国人は、自分たちが神の代理人として「悪者」に圧力をかけていると信じているのだ。米国の外交政策や外国との関わりのあらゆる部分が嘘の絨毯で覆われており、メディアは真実の破壊と隠蔽を助けている。

米国の大統領や国務長官などの高官がついた嘘を集めて、本当の事実と一緒に公表するのは有益だろう。

ジョージ・ブッシュが2003年に発表したこの発言を考えてみよう。当時、彼の政権は国際的な誘拐と拷問をどの国よりも行っていた。

米国は、世界規模での拷問の撲滅に取り組んでおり、この戦いを率先して行っている。私はすべての政府に対し、米国や法治国家のコミュニティとともに、すべての拷問行為を禁止し、調査し、起訴し、その他の残酷で異常な刑罰を防ぐことを約束するよう求める。すべての国が、あらゆる形態の拷問に反対し、拷問をなくすことを外交の重要な要素とすることを求める。

ジョージ・ブッシュのこの嘘以上の嘘をついたどこかの国の大統領がいたら名前を挙げてほしい。

米国政府とその機関は世界に自分たちの言論の自由を誇る一方で他国が検閲していると非難するが、あらゆる国の中で最も厳重に検閲が行われているのはおそらく米国である。それはメディアが喜んで陰謀に協力しているということなのだが、それでもすべてのニュースや公共のコンテンツが厳重に管理されているということに変わりはないし、米国人が自国や世界について「知っている」ことの95%は嘘なのである。

米国のニュースメディアは必ずと言っていいほど、現在の政治的課題を助長する出来事の片方の側面しか伝えないために米国民が真の事実を知ることは絶望的である。これは本当で、ある米国のコラムニストは過去70年間にイスラエルパレスチナの人々に行った残虐行為について米国人の4%しか認識していないと指摘している。米国の歴史書やその他の教材は、歴史的な神話や、米国の良さと他国の悪さについてのプロパガンダ、米国の基礎や歴史そのものについての嘘で構成されている。ハリウッドはこの点における最悪の犯罪者の一人で、歴史的内容を含むほぼすべての映画はあるイデオロギーを満足させる一方で、米国人に自国の真実を完全に誤解させる、歪んだプロパガンダ映画に過ぎない。スティーブン・スピルバーグ監督の最近の映画『リンカーン』はその一例だが、他にも数多くある。

世界で唯一、プロパガンダや洗脳、検閲から絶対的に自由であると主張している米国は、実際には、まさにそれらに最も圧倒されている国である。米国の小学生は、政治、資本主義、大量消費主義、愛国心、道徳的優位性、米国の例外性など、生まれたときからさまざまな教えにさらされているという反論の余地のない証拠を目の当たりにするだろう。このような教え込みと洗脳があまりにも広範囲に及んでいるために、米国人の自分自身に対する見方や世界における自分の居場所は、現実とはほとんど比較にならず、信念と現実の間の大きな溝が国民的な精神疾患を構成していることがわかるだろう。現在の米国における膨大な認知的不協和音を考えると、米国人は地球上で最も欺かれた人々であると結論づけることができる。

そして結局、米国土安全保障省が800の拘置所を建設し、30億発の銃弾を購入したのもこのためであり、多くの(欧米の)コラムニストが、横行する権力の乱用、定着した汚職、公共の場からの供給、数百万人の民間人が犠牲になった国家からの持続的な略奪とテロ行為が、「あまりにも広く、深く定着し、ますます大胆になっているため、唯一可能な救済策は革命である」と公然と示唆しているのもこの理由からなのだ。実際、米国やヨーロッパのコラムニストたちは米国がもう一度革命を起こすことを勧める声が出始めている。国民が一致団結して行動する民衆蜂起だけが、この流れを変える力を持つと確信しているからだ。それまでは米国は世界の他のほとんどの国とは異なり、嘘で成り立っている国であり続けるだろう。(強調は編集部)