「バイデン政権は（韓米連合軍事）訓練中断を通じて朝米対話の道を開け」
「文在寅政権は訓練中断を即刻宣言して南北関係を自身で前進させる勇気ある実践に臨まなければならない」
6.15共同宣言実践南側委員会（6.15南側委）をはじめとする韓国の市民団体は25日、韓国キリスト教会館で「韓米連合軍事訓練中断要求各界共同記者会見」を開き、韓米両当局に上記のように求めた。
韓国からの報道によれば、6.15南側委は韓米連合軍事訓練中断のために去る1月末から1.000団体宣言を準備、推進してきた。記者会見の前日である24日までに963団体が参加、3月6日までには1,000団体を超える予定であるという。
記者会見では、連合軍事訓練の中止を求める1,000団体の立場が示され、訓練中止を求める世論がいつになく高まっていることを示した。
発表された記者会見文は、「韓米当局は関係改善と対話の意志を示さなければならない」と指摘、「信頼回復のカギは韓米連合軍事訓練中断にあ」ると強調した。
また、問題は訓練の規模ではなく性格にあるとしながら、「北を敵と規定して先制攻撃と指揮部打撃、占領という、作戦計画に基づいた訓練の性格が本質。このため規模を調整しても同同胞に向けた敵対行為、それ自体の危険性は変わらない。調整ではなく中断を決断しなければならない」と指摘した。
一方、35人の韓国国会議員も同日声明を発表して、韓米連合軍事訓練の延期を求めた。
声明は、「今は平和のために新しい一歩を踏み出す時」で「韓米当局が韓米連合軍事訓練の延期を決断することを強く呼びかける」と指摘した。
現役議員が連合軍事訓練の中断を要求したことは極めて異例。韓国のマスコミは、連合軍事訓練が朝鮮半島に大きな危険をもたらすとの憂慮が高いことの反証であると伝えている。（了）
