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「戦犯国の風土で育っている危険な毒草」朝鮮外務省、過去の清算を回避する日本政府を非難

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 朝鮮外務省は16日、過去の清算を回避して真実を歪曲、誤った歴史観を浸透させる組織的行為を黙認、庇護する日本当局を非難する文をホームページ上に乗せた。

 朝鮮外務省日本研究所のチャ・ヘギョン研究員が書いた「戦犯国の風土で育っている危険な毒草」とのタイトルの文だ。

 チャ研究員はこの文で、去る9月1日、新興右翼団体朝鮮人虐殺を否定しようとする悪宣伝を行った事実、731部隊の細菌戦蛮行を否定しようとするネット世論について触れ、その原因について次のように指摘した。

 「歴史的事実を「自虐的」であると罵倒しながら、過去の犯罪の真相調査と犯罪者処罰などを通じた、真の過去の清算を回避し、厳然たる真実を歪曲し、誤った歴史観を浸透させる組織的な行為を黙認、助長、庇護してきた現日本当局の不当な行動にある」

 また、チャ研究員は、「一世紀前、日本が『大東亜共栄圏』の侵略野望を夢見て、アジア大陸を血の海に沈め、朝鮮民族抹殺を国策としてきた犯罪史を隠ぺいする試みは、いささかも許されない。血なまぐさい日本の蛮行史は、いつになっても歳月の苔が覆うことはない」と指摘した。

以下に全文を翻訳、紹介する。

 最近、日本の社会では、関東大地震が発生(1923年9月1日)したときに敢行された朝鮮人大虐殺の犯罪と、旧日本軍731部隊の天人ともに怒る細菌戦の蛮行に関する歴史的事実を否定して歪曲しようとする動きが極めて露骨化している。

 報道されたように、去る9月1日、日本の東京都墨田区の公園では、日朝協会などの主催で関東大地震時に日帝が無差別に虐殺した朝鮮人犠牲者を追悼する行事が行われた。

 参加者は、日本が流言飛語をまき散らして、それを口実に軍と警察はもちろん、「自警団」のような極右保守団体まで動員して、罪のない朝鮮人を大々的に虐殺したことを暴露した。

 問題は、当日これと相反して関東大地震時の真実を伝える集会に集まったきた新興右翼団体が、当時6,000人の朝鮮人が虐殺されたという資料は、「証拠がない偽」であり、朝鮮人追悼碑をこのまま置いてはならないと、狂乱的な悪宣伝を行ったことだ。

 より重大なのは旧日本軍731部隊に勤務した経歴がある男性が、当時14歳の少年たちも入隊して細菌戦に従事した事実を証言したことについて、日本のネチズンが「731部隊は、大学生だけ採用した。嘘であることは明らかである」という文を、なんと1万件以上もインターネットサービスに掲載したという点だ。

 これに関連して、日本の良心的な人たちが731部隊には14歳であっても入隊できる軍所属の「少年隊」が存在し、そこで細菌戦を担当する専門技術者または助手を育成したことについて、複数の公文書の記録を証拠として提示することにより、厳然とした歴史的事実であることが再び確証された。

 日本政府は、関東朝鮮人虐殺犯罪が敢行された時から97年という歳月が流れたが、まだきちんとした謝罪も、それに対する真相究明もせずにいる。旧日本軍731部隊の細菌戦の蛮行と関連した立場も同様である。

 世界が驚愕し怒りに身を震わせた細菌戦の蛮行に対して、「関東軍防疫給水部(731部隊の他の名称)が細菌戦を行ったという資料は、具体的な内容がなく確認することができない」という一言で回避しているのが、日本政府である。

 ではなぜ新世紀20年代に至る今日までも、日本社会で歴史的事実を必死に否定して、後先も考えずに歪曲しようとする動きが露骨になっているかということである。

 それは一言で、歴史的事実を「自虐的」であると罵倒しながら、過去の犯罪の真相調査と犯罪者処罰などを通じた、真の過去の清算を回避し、厳然たる真実を歪曲し誤った歴史観を浸透させる組織的な行為を黙認、助長、庇護してきた現日本当局の不当な行動にある。

 一世紀前、日本が「大東亜共栄圏」の侵略野望を夢見て、アジア大陸を血の海に沈め、朝鮮民族抹殺を国策としてきた犯罪史を隠ぺいする試みは、いささかも許されない。

 血なまぐさい日本の蛮行史は、いつになっても歳月の苔が覆うことはない。

 戦犯国の風土で育っている危険な毒草は、日本社会により大きな災害を招くだけだ。

 一刻も早く根こそぎ抜いて、捨ててしまわなければならない理由である。

           朝鮮民主主義人民共和国日本研究所研究員 チャ・ヘギョン