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朝鮮で大規模養苗場建設進む、6月までに4道、市で完成 山林復旧の土台に

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今年6月完成した平安平安南道養苗場

 朝鮮で苗木を生産する現代的な養苗場が各地に建設、運営されている。

 今年の上半期、6月まで平安南道南浦市、黄海北道、羅先市に四つの大規模養苗場が完成し苗木を生産している。

 朝鮮のインターネット情報サイト「ソグァン(曙光)」「ネナラ」などの報道によれば、5月に完成した南浦市養苗場は20万㎡の敷地に、苗木生産に必要な温室、種子選別および播種場、挿し木場、屋外栽培場等々の設備に合宿や厚生施設なども整えられている。また6月に完成した黄海北道養苗場は数十町歩の面積に、温室、野外栽培場、挿し木場等苗木生産区域に管理庁舎、福利施設、合宿等が完備されている。平安南道、羅先市の養苗場も6月に完成、それぞれ現代的な設備に統合生産システムが導入されている。

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黄海北道養苗場の苗木展示場

 朝鮮で養苗場建設が本格的に行われたのはここ数年のここと。首都ピョンヤンにある中央養苗場、朝鮮人民軍が建設した122号養苗場をモデルに、2018年6月には江原道で大規模な養苗場が完成、昨年には咸鏡北道キョンソン(鏡城)郡のチュンピョン(仲坪)地区の野菜温室農場とともに育苗場も作られた。

 養苗場建設が各地で進んでいることと関連、「ソグァン(曙光)」(7月24日)は、「苗木生産の科学科、工業化、集約化が実現した現代的な養苗場が各地に建設されたことにより、山林復旧をより高い段階で進めることができるようになった」と指摘した。

 養苗場建設などを含む山林協力は、2018年の北南首脳会談時にも話し合われたが、南側が米国の経済制裁に追従、一歩も進んでいない。ちなみに2018年に首脳会談のためにピョンヤンを訪問した南側代表団は、同年9月20日に122号養苗場を参観している。

 米韓日の強硬派による “食糧難”をはじめとする反朝鮮プロパガンダが執拗に行われているが、いずれも何らの根拠も示さないまま偽情報を並べる低次元の誹謗中傷に過ぎない。米国が豪語する史上最強の制裁にも関わらず、朝鮮は自力富強、自力繁栄をスローガンに着実に経済建設を進めており、全国的規模で進められている養苗場建設もそれを示す一つの実例になる。(了)

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羅先市養苗場の温室

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122号養苗場を参観する南側代表団