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アラブ世界に真の春が到来している 朝鮮の国際問題評論家がアラブ連盟首脳会議を評価

 朝鮮の国際問題評論家のチョン・ヨンリム氏は26日、「アラブ世界に真の春が到来している」と題し文を発表した。

 文は、10余年ぶりに開かれた第32回アラブ連盟首脳会議と関連、「会議でシリア危機、パレスチナ偉業、スーダン紛争などの地域問題を外部勢力の干渉を排撃し、自分の利益の立場から自らの力で解決することにしたのは米国の対中東政策が招いた「アラブの春」が不可逆的に死滅していることを雄弁に実証している」と指摘、会議は、「この地域の主体である地域諸国の主動的な努力によって、不幸と苦痛だけを強要した事実上の長い冬であった『アラブの春』がついに退いて真の平和と繁栄の春が到来していることを知らせる有意義な契機になった」と強調した。

 以下は文の全文。

 最近、サウジアラビアで第32回アラブ連盟首脳会議が行われた。

 10余年ぶりにシリアも含んで22加盟国みんなが参加した中で開かれた会議では、地域に対する外部勢力の干渉を排撃し、アラブの安定と安全を保障し、利益を守り抜くために共同行動を取る問題が特別に強調されたし、そのためにシリア危機、パレスチナ偉業、スーダン紛争などの地域問題を自らの力で解決するための積極的な対策と当該の措置が講じられた。

 地域諸国の自主的志向と熱気をそのまま反映した今回の会議は、10余年前、米国と西側が引き寄せた「アラブの春」の破局的な結果がとうとうなくなり始めたことを示している。

 2010年12月、チュニジアの地方都市で生活条件の改善を求めて繰り広げられた住民のデモは、米国と西側のそそのかしの下で大統領の退陣を求める暴力行為に広がり、それを出発点として「アラブの春」は悪性腫瘍のように瞬く間に国々へ転移した。

 2011年の初めからエジプトとリビア、イエメンを席巻した「アラブの春」の悪結果によって、これらの国では合法的な政府が転覆する不正常な事態が起きたし、2011年3月にはシリアまでも大動乱に巻き込まれ、この時から長期的な危機が始まった。

 「アメリカ式価値観と民主主義」を強制的に移植しようとする米国と西側の執拗な背後の操りによって招かれた革命でない革命、春でない春である「アラブの春」の悪結果によって、平穏で正常な生活が流れていたアラブ地域はたちまち混乱と無秩序、衝突と対決、殺りくがはびこる乱舞場と化した。

 米国は、「分裂して統治しろ」という常套的手口に執着しながら、アラブ諸国を四分五裂にさせてアラブ偉業の核であるパレスチナ問題が棚上げになるようにしようと謀った。

 また、イランの「脅威説」を大々的に宣伝して「安全保証」という見掛けのよい看板の下で中東アラブ諸国に武器を売ることだけに汲々としたし、結果的に米国の独占的利潤は転がる雪のかたまりのように増えた反面、地域諸国間の分裂と不和、社会的不安定と緊張の水位は最大に高調した。

 しかし、徹頭徹尾、自国の利益だけを優先視し、地域内の国々を自分らの覇権戦略実現のための単なる道具、突撃隊に使いこなそうとする米国の不当な企図は、日を追って地域諸国の激しい反発に直面するようになった。

 今回の会議でシリア危機、パレスチナ偉業、スーダン紛争などの地域問題を外部勢力の干渉を排撃し、自分の利益の立場から自らの力で解決することにしたのは米国の対中東政策が招いた「アラブの春」が不可逆的に死滅していることを雄弁に実証している。

 第32回アラブ連盟首脳会議は、この地域の主体である地域諸国の主動的な努力によって、不幸と苦痛だけを強要した事実上の長い冬であった「アラブの春」がついに退いて真の平和と繁栄の春が到来していることを知らせる有意義な契機になったと言える。

 米国が、アラブ地域に対する覇権的地位を占めようといくらあがいても、和解と団結という共同のいかりを揚げた地域諸国の強い前進を絶対に阻めないであろう。(了)