
朝鮮労働党第9回大会が25日に閉会した。
閉会に際して「労働新聞」は26日、「不屈の開拓闘争によって勝ち取った偉大な勝利と栄光を新たな道程の連綿たる全盛と飛躍につないでいこう」と題した、朝鮮労働党第9回大会に関する報道を掲載した。
9回大会は、①朝鮮労働党中央委員会の活動総括②朝鮮労働党規約改正について③朝鮮労働党中央指導機関の選挙―を議題に開かれた。
「労働新聞」は3議題について詳細に報じているが、ここでは、第1議題「朝鮮労働党中央委員会の活動総括」部分の要旨を以下に紹介する。
・・・
偉大な朝鮮労働党の強化・発展と社会主義偉業遂行の栄えある道程で一大分水嶺となった朝鮮労働党第9回大会が2026年2月19日から25日まで、革命の首都平壌で盛大に行われた。
第9回党大会は、いかなる試練や挑戦の中でも朝鮮革命の全歴史を貫いてきたし、今日の高貴な勝利だけではない百年、千年の生々発展を保証する自主、自立、自衛の国家建設思想と社会主義建設の戦略的路線である思想、技術、文化の3大革命の旗印を生命線とし、全ての理想と抱負を必ず成し遂げようとする朝鮮労働党の絶対不変の政治基調と政治的意志を内外に再び厳かに刻印させた。
朝鮮革命の成熟した要求とわが人民の強烈な愛国熱意、衝天した自信に相応した隆盛の新しい展望を指し示した第9回党大会を経由しながら朝鮮労働党は、社会主義偉業遂行の強力かつ威力ある政治的参謀部としての不滅の名と指導的地位を一層強固にした。
全ての党員と全国の人民の大きな関心と支持の中で招集された朝鮮労働党第9回大会には、全党の各級組織から選出された5000人の代表者が参加し、2000人の傍聴者が大会の実況を視聴した。
大会は、第一議題「朝鮮労働党中央委員会の活動総括」に対する討議の初の工程として総括期間の党および国家政策実行状況を聴取した。
大会は、金正恩同志を首班とする第8期党中央委員会の指導の下、政治、経済、文化、国防、外交など、党と国家活動の全般で獲得した意義深い成果と蓄積された貴重な経験と教訓が朝鮮式の社会主義建設を次の段階の発展工程へと移行させるための貴重な布石に、さらなる変革と成功を保証する飛躍の跳躍台であると評価した。
また、第8期期間の闘争過程を通じて主体的力が非常に増大し、社会主義建設の各分野で新たな段階へと移行できる科学的な発展土台が築かれ、国家の興隆を一層加速化できる自信と十分な能力が確保されたことについて一致して認めた。
金正恩同志は、2月20日から21日まで歴史的な第8期党中央委員会の活動総括報告を行った。
党中央委員会の活動総括報告は、次のような体系になっている。
1.総括期間に収めた成果
2.国家の富強・発展と人民の福利のために
3.対外関係の拡大・強化のために
4.党建設と党活動の深化・発展のために
朝鮮労働党第8回大会が示した闘争綱領の輝かしい完遂のために奮闘してきたこの5年間は、わが党の80年の道程に特筆すべき新たな変革時代が開かれた転換の年代であった。
総括期間、朝鮮革命の内外の情勢は複雑で厳しかったが、わが党は社会主義建設を確信に満ちて導き、国の富強・繁栄と人民の福利のための闘いで画期的な進展を遂げた。
第8期党中央委員会は、党と国家の全ての活動を自らの力を培うことに志向させて主体的陣容を非常に強化し、それに依拠して全面的な発展の新たな段階を頑強に切り開いてきた。
類のない力に余る幾多の困難に際会しながらわが党は、現段階で発展することのできる最も正確な方向を確定し、国の潜在力を強化することのできる十分な可能性を確保したし、その結果、朝鮮革命の前途と国家と人民の未来はさらに自信があり明白になった。
党中央の周りに全党の党員と数千万の人民、人民軍将兵が一心同体となって固く団結し、勝ち取った偉大な勝利と全ての成果によって、社会主義強国に向けたわが党、わが国家、わが人民の力強い前進はこれ以上逆戻りさせることも、逆らうこともできない大勢となったし、これこそ5年間の最もはっきりした変化であり、この上なく誇らしい結実である。
総括期間に収めた成果
金正恩同志は、報告の第一体系で党中央委員会第8期の期間に収めた注目に値する成果とその要因について評価した。
総括期間に収められた最も重要な成果は、社会主義の全面的発展の新しい流れを開拓したことである。
国家建設の各分野と国の全ての地域、人民経済の全ての部門を同時的に、均衡的に発展させるのは社会主義の完全な勝利を達成する上で必ず守るべき原則であり、経過すべき歴史的段階であり、わが国の具体的な現実から提起される差し迫った時代的課題であった。
わが党は、全国の人民の生活を早く安定させ、実際の福利を与えるためには、そして先進的な国家建設を推し進めるためには、いくら主体的・客観的条件が困難で不利であっても、社会主義建設を全面的に発展させる方向へ移行すべきであると認め、それこそこれ以上先送りすることのできない重大な革命の基本課題とし、果敢に履行してきた。
国家経済の全般部門を整備し、均衡的に発展させるべきだという政策と新時代の農村革命綱領を策定してその実行のための整然たる指導体系を確立し、自立的な生産構造を完備し、立ち遅れた部門をもり立てることに目的を置いた人民経済各部門の技術復元と補強、発展に力を入れた結果、生産成長の物質的・技術的土台が打ち固められ、頓挫していた部門が正常の軌道に乗り始めたし、経済の全般を同時的にもり立てられる可能性がもたらされた。
農業問題、農村問題を抜本的に解決するための各方面の膨大な活動が展開されて国の穀物生産構造で変革が起こり、貧弱であった農業生産力が一層改善され、世紀的な後進性が残っていた全国の農村が新しく変貌していく流れを開いた。
これと同時的に国の科学技術力を強化し、教育と保健医療を先進水準に引き上げるための新しい革命が起こり、各分野でも革新的な発展を志向する活動が積極的に推し進められた。
総括期間、わが党の闘争で特別に重要な意義を持つのは、全国の市・郡を発展させるための壮大な革命が開始されたことである。
報告では、わが党が「地方発展20×10政策」を打ち出すようになった動機と目的、2年間の闘いを通じて収めた驚異的な成果が言及された。
わが党は、地方人民の長年の宿望を必ず実現しようとする決心から地方経済の発展に関連するかつての教訓を深く分析し、経験蓄積段階を経て地方工業工場を完全に新しく、先進的に再建するための「地方発展20×10政策」を打ち出したが、この政策は全国人民の全面的な支持の中で当該年度に科学と保健医療、文明生活分野を含める多面的かつ幅広い地方発展政策に拡大、深化した。
新時代の地方発展政策が深化する過程でわが党の国家建設戦略は、地方の発展がわが国家の前進と発展を代表するようにし、地方の理想的な様相が朝鮮式社会主義の発展ぶりになるようにしようとするより高い目標に昇華した。
地方発展政策の生命力は、毎年、全国各地に無数に立ち上がる新しい実体とともに向上していく人民の生活ではっきりと発揮されており、また、より高まる人民の理想と自信、奮発した努力によって一層大きくなっている。
報告では、保健医療危機、災害危機を克服するための苦難に満ちた闘いを通じてわが国家、わが社会固有の強固さと生命力があまねく誇示され、全社会的に災害防止活動に死活をかけて取り掛かる気風が確立したことについて指摘した。
総括期間に収めた重要な成果はまた、国家経済全般を成長の軌道に乗せ、人民の福利に関連する社会主義的施策を拡大実施したことである。
党中央委員会は、内閣責任制、内閣中心制を強化し、経済全般を統一的に管理・運営する活動体系と秩序を立てることに優先的な注目を払い、内閣の指揮の下に全ての経済活動において国家的な自力更生、計画的な自力更生、科学的な自力更生の要求を抜かりなく具現するよう策定、指導した。
党中央委員会から初級党委員会に至るまで、人民経済計画を党決定として採択し、その実行状況を厳しく総括する制度を整然と立て、人民経済の発展において主導的地位を占める12の重要目標を設定し、その達成に力を集中して経済全般の成長推移を力強く後押しした。
これによって、国家経済発展5カ年計画が基本的に完遂され、これは過ぎ去った30余年間、経済分野において初めてとなる最も明確で有意義な成果として、今後の経済発展の展望を確実に楽観させる大きな進展である。
総括期間、党中央委員会は平壌市5万世帯の住宅建設を宿願事業とし、あらゆる難関と偏向を克服して毎年狂いなく推し進めて予定した計画をはるかに超える住宅と新しい街を建設し、三池淵市の農村を現代的に変革させ、その経験に基づいて全国の各市・郡での農村住宅の建設を力強く展開した結果、この5年間、11万余世帯の農業勤労者が新宅に入居した。
検徳地区に数万世帯の住宅を建設する事業が完結し、平安北道と慈江道、両江道の水害地域にも数万世帯の新しい住宅が建てられ、毎年数多くの現代的な住宅を国家の負担で建設して都市と農村の勤労者に配分する共産主義的施策が中断することなく実施された。
これは、わが社会固有の風景、わが人民の生活の一部分となっており、全人民に新しい生活、新しい幸福に対する希望を与えている。
そして、有名な名勝である明沙十里と温堡温泉地帯に立派な観光地と休養所を建設する事業が完了し、重要な課題としていた平壌総合病院の建設が完工し、連浦と江東、新義州地区に大規模温室農場が立ち上がってわが人民に裕福な生活条件を提供する社会主義の財産がさらに増えた。
各道も、人民の文明と福利のための生産施設と公共施設、サービス施設を建設する事業を積極的に展開して有意義な結実をもたらした。
総括期間、最も苦難に満ちた峠であった非常防疫時期に、全国の子どもに一日も欠かさず乳製品を供給し、栄養食品を与えることに関する新しい育児保育政策が策定され、徹底的に実行されており、小学校から大学に至るまでの全ての児童・生徒・学生に学生服と靴、かばんを国家が全的に引き受けて生産、供給し、児童・生徒に教科書とノート、筆記用具などの学用品を定期的に供給する社会主義的施策も違わず実施された。
拡大深化された人民的施策は、大衆的なもの、人民的なものが重視されているわが国の社会主義制度の優越性をはっきり示しており、わが党の人民大衆第一主義政治の真理性と生命力を実証している。
この5年間は、社会主義建設で全面的な発展の局面が開かれた時期であると同時に、共和国の安全利益がしっかり守られ、国際的地位がさらに高まった時期であった。
先鋭かつ複雑多端な国際情勢の中で強権と不正義を実力で制御し、国家の安全と主権的権利、国際正義を守る自主的かつ実効的な国家防衛政策を成功裏に実施したのは、総括期間にもたらされた偉大な結実の一つである。
金正恩同志は、わが党が核戦力を中枢とする国防建設に関する自衛の路線をさらに高く掲げ、総括期間、防衛力強化に大きな努力を傾けて国防建設の各方面において革新的な成果を達成したことに言及した。
最も重要で戦略的な意義を持つのは、共和国の核保有国地位を逆戻りできないよう永久的にうち固めたことである。
国家核戦力政策が全人民の総意を反映した共和国法として採択したのは、地球上に核兵器が存在し、米帝国主義とその追随勢力の反共和国策動が終わらない限り、われわれの核戦力強化の道程は継続されるという超強硬路線を宣布し、われわれの核を巡って誰も、いかなる場合にも駆け引きできないよう不退転の線を引いた歴史的出来事であった。
これに基づいて、朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議は核兵器の発展を高度化して国の生存権と発展権を保証し、戦争を抑止し、地域と世界の平和と安定を守るという絶対不変の意志を共和国憲法に明記した。
これによって、名実相伴う核保有国であるわが国家の核政策とその実現のための聖なる闘いを社会主義朝鮮とともに永遠にあり続ける最高法によって保証する必須不可欠の歴史的かつ政治的課題が立派に解決された。
今、われわれの核戦力はいかなる侵略戦争も物理的に、強力に抑止する自己の使命を責任を持って遂行している。
実際に、われわれは戦争そのものを抑止する能力を持っており、ある勢力がわれわれを攻撃するなら即時、報復できる全ての準備を終えた。
攻勢的で果敢な闘いによって備蓄したわれわれの絶対的力は、徹底的に自衛権に属する正当防衛力として、敵国の戦争挑発意志を無力化させ、安保環境が日増しに先鋭になる地域での力の均衡を保っている。
今や、誰もわが国家の戦争抑止力に対して政治的かつ物理的な違憲行為を期待できないようになった。
報告では、わが党が共和国武力を世界最強の軍隊につくることに関する強兵建設路線と方針、武装力の3大要素に関する新しい思想を示し、軍建設に具現してわが軍の政治的・思想的、軍事技術的威力を一層強化したことに言及された。
人民軍では、政治・思想強兵化を軍建設の第1の戦略的課題とし、党中央の指導に絶対忠誠、絶対服従する革命的軍風の確立を絶えず深化させ、全ての将兵を祖国防衛、革命防衛、人民防衛の聖なる使命に限りなく忠実である精神力の最強者、真の愛国軍人に育成し、強兵建設の2大戦線である訓練革命と軍事教育革命の遂行で一大転換をもたらした。
過ぎ去った5年間、わが人民軍は一日も安逸を許さず常習的に強行された敵国の対朝鮮戦争演習と軍事的蠢動を鋭く注視し、強力な対応で無分別な挑発策動を断固制圧、粉砕しながら社会主義の全面的発展を目指す全人民的な闘いを頼もしく防衛した。
特に、重要に評価できるのは、軍隊の各級が訓練革命、思想革命、装備革命を先行させ、戦闘能力を一層高度化したことである。
金正恩同志は、総括期間、国防科学研究集団と軍需工業分野が国防発展5カ年計画の実現に総力を上げ、国家の防衛力を近代化し、すでに獲得した軍事技術的強勢を高度化する上で飛躍的な成果を達成したことについて誇り高く総括した。
総括期間は、わが国の国防工業発展の歴史に特筆すべき転換の年代であった。
国家防衛力の強化において重要な意義をもつのは、戦略的性格の技術現代化、各方面における開発成果が確保されて国家の軍事力構造を改変し、更新する上ではっきりした変革が遂げられたことである。
自衛的国防力を強化し、国家の安全利益をしっかり守るための総括期間の闘いの成果に基づいて、わが党と国家は強い力による安全保障、平和守護は不変の選択、原則であり、これに基づいて敵が追求する全てのものに対応する準備ができていることを堂々と宣言した。
現在も地域の安保状況と緊張状態が依然として悪化しているにもかかわらず、国家の安全性がかつてよりさらに高く維持されているのは、客観的情勢がいくら険悪であってもそれを統制する主体的勢力が十分であれば、強い力があれば戦争は優に抑止されるということを明確に示している。
報告は、全面的発展期を切り開くための総括期間の闘いが持つ深遠な意義について次のように評価した。
社会主義の全面的発展に関する主要政策とその徹底した実行過程は、国家社会生活の各分野、国の全ての地域、人民経済の全ての部門の改変を力強く促し、同時に思想・技術・文化の3大革命を促進し、党組織と政権機関の役割も高める一挙多得の効果をあげている。
これによって、この5年間の闘いは国の全般的な生産力のみならず、人々の思想意識と技術文化水準、生活環境が同時に変化、発展する新たな革命過程に昇華された。
まだ始まりに過ぎないが、全面的発展の局面を開く過程に偉大な変革事業を推し進める陣容が用意され、貴重な経験が蓄積されたし、この歴史的課題をより幅広く、より速く推し進められるという全党的、全人民的な自信が強まったのがより重要である。
社会主義の全面的発展の新時代を開拓するための闘いを通じてわが党は、主体的・客観的条件と環境が不利であるとしても、革命が要求し人民が願うなら無条件実行すべきであるという意志を一層強くし、正確な路線と政策、指導があり、それを実践することのできる主体的勢力があれば、どんな試練や難関も克服し、優に成功裏の結実をもたらすことができるという真理を改めて確認した。
総括期間、わが党と人民が収めた全ての成果の主たる要因は、わが党、わが国家、わが人民特有の力である政治的・思想的威力にある。
第8期期間に収められた変革的成果は、わが党が一貫して堅持してきた以民為天、一心団結、自力更生の理念こそ、社会主義建設においていかなるものにも比べられない非常な牽引力と生命力を発揮するということを改めて実証した。
金正恩同志は、社会主義建設で収められた偉大な成果には党と国家、人民に対する献身的な奉仕を厳粛な本分に受け止めたわが人民軍の英雄的な闘いと特出した功績が歴々と刻まれているとし、この5年間、祖国防衛、革命防衛、人民防衛の前哨で、祖国の尊厳と名誉を守る峻厳な戦場で、また社会主義建設の主要戦域ごとで党の命令・指示を受け止めて血と生命、汗をささげて大きな成果を積み上げ、無数の英雄的偉勲を記録したわが人民軍を本大会の名義で高く評価することを丁重に提議した。
大会は、金正恩同志の提議を全的に支持し、党の思想と指導に絶対忠誠、絶対服従し、祖国防衛、革命防衛、人民防衛の聖なる使命に限りなく忠実であった全ての人民軍将兵に温かい敬意のあいさつを送った。
大会はまた、党の呼び掛けに呼応して大建設場と職場ごとで新時代の愛国青年の情熱的で勇敢な気概と闘争力をもって壮大な青春記念碑と建造物を連続うち建て、この5年間を栄光に輝くわが国の青年運動の新たな分水嶺として輝かせた誇るべき青年世代の役割も高く評価した。
各部門別の展望目標、その実現のための課題
金正恩同志は報告の第二の体系で、全面的発展期に堅持すべき重要な要求と新たな5カ年計画期間の各部門別の展望目標、その実現のための課題を明らかにした。
全面的発展期の時代的要求は第一に、社会主義建設の全般で一致した行動の統一を保障し、強い紀綱を確立する活動を引き続き深化させることであり、第二に古いマンネリズムと枠、保守主義、経験主義を一掃し、新しいものを不断に創造し革新していくことであり、第三に活動を科学的に先を見通して、実利が得られるように行い、専門家としての実力を重視することであり、第四に生産と建設に対する指導方法、指導方式を革新し、幹部の指揮能力を高めることであり、第五に思想の力、大衆の精神力で万事を解決する原則を一貫して堅持し、人民大衆第一主義に背馳するあらゆる否定的現象との闘いを一層度合い強く繰り広げることである。
現段階で社会主義経済建設の基本課題は、党第8期期間に収めた成果を強固にし、国の経済を安定的かつ持続的に成長させる発展土台を構築し、人民生活を実際的に改善することである。
このことから、新たな5カ年計画の期間は安定・強固化の段階、漸進的な質的発展の段階になるべきであり、これが党中央委員会第9期活動の総体的目標、原則になるべきである。
報告は、内閣が国の経済実態を慎重に分析し、発展可能性を見積もったことに基づいて作成した国家経済発展5カ年計画の指標別目標に言及し、その実現のための方途的問題を提起した。
新たな5カ年計画期間、基幹工業部門の生産土台を質的に打ち固め、経済全般の成長発展を強力に裏付けることを重要課題に上程し、金属、化学、電力、石炭、機械工業部門の闘争目標を示した。
国家経済の持続的発展のための展望を開く上で重要な任務を受け持っている資源開発、採取工業部門と林業、鉄道運輸部門の課題も提起された。
報告は、新たな展望計画期間、軽工業部門で質改善と新製品の開発に主眼を置き、一般消費財の生産を増やし、新たな軽工業の土台を構築することについて指摘し、学生服とかばん、靴の質を引き続き徹底的に保証してわれわれの児童・生徒・学生のための党と国家の社会主義的施策がいささかの偏向もなく正確に実施されるようにすべきだと特別に強調した。
養魚と養殖を水産業発展の基本方向として大々的に行う問題と、商業と給養便益サービス活動において堅持すべき原則的問題が言及された。
報告は、5カ年計画期間に農業部門が達成すべき穀物生産目標と課題を提起した。
農業部門は、穀物生産構造を変える活動を引き続き深化させ、小麦加工能力を拡張し、種子革命と科学的農業、干拓地農業、二毛作、土地改良を穀物生産増大の重要な保証としてとらえなければならない。
近代的な野菜温室農場の建設を一層強力に推し進め、野菜生産の科学化、集約化、工業化の水準を高めなければならない。
畜産業の発展において重要な政策的要求は第一に、畜産拠点を現代化することであり、第二に優良種子の確保と十分な飼料の保障、科学的な飼養管理と徹底した獣医防疫、生産と経営管理の情報化、知能化の5大ポイントを堅持することであり、第三に草食家畜の飼育を大々的に行うことである。
国の灌漑システムを一層完備し、干拓地開墾目標を達成し、耕地整理に力を入れて農業の物質的・技術的土台をしっかり構築するとともに、農業機械革命を促して農産作業の機械化の割合を一段と高めなければならない。
金正恩同志は、新たな展望計画期間にも建設事業を引き続き展開して国力強化の土台をうち固め、人民を新しい文明へと導き、福祉を増進させることについて重要に強調した。
首都平壌を世界的な都市としての風格を整えた立派な都市に変貌させるための活動を力強く推し進めなければならない。
今後2年間、和盛地区を政治、経済、文化的機能を完璧に整えた行政区域の標本に変革させるための建設を追加的に行うとともに、周辺区域を調和が取れるように連結し、整理する建設も行うべきである。
全国の道都を時代の要求に即して改変させる活動を年次別に進めなければならない。
報告では、膨大な建設課題を成功裏に遂行するために建材生産部門に提起される課題が上程され、建築設計と建設監督活動で提起される原則的問題が強調された。
報告は、新たな展望計画期間を情報産業部門が今一度進歩を遂げる段階になるようにし、対外貿易を活発に展開し、観光業を国の経済成長と文明発展を促す新しい産業につくることに言及した。
報告は、国土管理と生態環境保護に革新をもたらすための諸般の課題を提起し、都市経営活動を改善する問題、各種の災害危機に主動的に準備をもって対応するための対策を引き続き講じる問題、法機関と監督機関が生態保護に対する監視と統制の度合いを強めてわが領土を一層美しくて住みよく整えることに寄与する問題などが強調された。
金正恩同志は報告で、新たな5カ年計画期間に地方発展、農村建設を一層促して毎年地方と農村を一新させ、全国人民の物質・文明生活にさらなる改変をもたらすための課題と方途を明示した。
地方発展政策を実行するための闘いを一層果敢に展開し、今年からは毎年20の市・郡に地方工業工場と病院、総合奉仕所を間違いなく建設すべきであり、年初の着工を年末の竣工につなげるわれわれの闘争方式、前進速度を堅持すべきである。
農村の都市化、文明化、先進化を実現するための活動をより頑強に繰り広げなければならない。
報告は、科学技術と社会主義文化を発展させるための課題と方途を提起した。
新たな5カ年計画期間の科学技術活動の基本方向は、国家経済の自立化、現代化の水準を向上させ、生産の質的成長を保障し、人民の物質・文化生活を向上させる上で差し迫った問題を解決することである。
特に、遠い未来ではない現実的問題として浮上している新しいエネルギー産業、宇宙産業、人工知能産業のような新しい産業分野、先端技術産業を開拓し、運営するための核心技術を研究、開発するために努力しなければならない。
新たな展望計画期間の教育事業の目標は、全ての児童・生徒・学生を革命実践に寄与する有用な人材に立派に育成し、都市と農村の教育水準の差を画期的に縮め、国の全般的教育の土台を近代的に完備することである。
2025年にスタートした保健医療革命で収めた成果を保健医療部門の全般へと急速に拡大して人民に社会主義保健医療の恩恵を実質的に施し、国の保健医療土台を一段階さらに高い水準に押し上げなければならない。
今後の5年間、地方に現代的な保健医療施設をうち建てる事業を違わず頑強に進めて全国の100の市・郡に全ての面においてより先進的で完備した病院を立派に建設し、市・郡病院と里診療所の間に必須の医療機関も追加に設け、道都に現代的な総合病院を建設する事業と首都に第2、第3の総合病院、新しい区域病院を建設する事業を積極的に推し進めなければならない。
文学・芸術部門は、人民の革命意識、創造意識、闘争意識を高め、広範な大衆を党政策の貫徹へと奮い立たせることに創作・創造活動を志向させ、映画と音楽、舞台芸術、美術など全ての領域で新たな開花期が開かれるようにすべきである。
出版報道部門は、各時期に提示される党の路線と方針、現実で発揮されている党政策の正当性と生命力について原理的に、説得力があるように解説・宣伝することで、党の思想と声が大衆の心に深く刻まれるようにすべきである。
スポーツの発展において新たな全盛期を開き、健全で気高い社会主義生活が全社会を支配するようにしなければならない。
報告は、国家社会制度の絶え間ない強化・発展のための課題と方途を提起した。
法制部門は、新しい党の政策が提示され、闘いと生活の領域が拡大し、社会主義建設の現実的条件が変化することに即して適時に、合理的に部門法を制定し、修正、補足して革命と建設の正確な法律的基準、実際の法律的武器を十分に用意しなければならない。
最高主権機関と地方主権機関の役割を強め、全国家的に、全社会的に順法解説を強化することで革命的順法気風確立の旋風を巻き起こすべきである。
司法・検察、社会安全、防衛機関は、国家の安全と社会の政治的安定、人民の生命・財産を法律的に守る階級闘争の武器としての使命に忠実であることで、国家社会制度の強化・発展を強力に保証しなければならない。
金正恩同志は報告で、国家存立の礎石である自衛的国防力の持続的な強化・発展のために一層果敢に闘っていくわが党の不変の意志を宣明した。
われわれがしっかりうち固めてきた自衛的抑止力と戦争遂行能力を絶えず拡大、強化していくのは、必ずやり遂げるべきわが党の国防建設政策であり、最も正当な国家防衛戦略である。
世襲的で持病のような米国の対朝鮮敵視政策によって共和国創建以来、一瞬の平安もなしに悪化一路を記録してきたわが国家の安全環境はより一層無謀になっている敵国の連合・共助と核要素が伴った軍事的動きによって、年々予測しがたい危険な状況に至っている。
特に、アジア太平洋地域における米国主導の侵略的なブロックの拡大・強化と度を越える軍事活動は明白に、朝鮮半島と地域の安全を重大に脅かす尋常でない事態を生じさせている。
新しい脅威が漸増する朝鮮半島地域の軍事・政治情勢と世界軍事力の新たな発展趨勢(すうせい)は、われわれをして敵が恐れる完璧かつ圧倒的な国防力を維持し、常に先んじるために一層奮発しなければならないということを刻一刻痛感させている。
共和国武力をいかなる敵にも思想的・精神的に、軍事技術的に圧勝する世界最強の現代化した軍隊に引き続き成長、強化させなければならない。
戦争抑止戦略、戦争遂行戦略の実行において中枢を成す国家核戦力を一層拡大、強化し、核保有国の地位を徹底的に行使するのは、わが党の確固不動の意志である。
われわれの核保有国地位は、敵の潜在的脅威を抑止し、地域の安定を維持する上で重要な役割を果たし、国家核戦力は国の安全と利益、発展権を頼もしく保障する基本保証であり、強力な安全装置である。
わが党は、核を伴う帝国主義の圧制には核をもって立ち向かわなければならないというドクトリンからして、全ての難関と障害を克服し、国家核戦力建設路線をいささかもためらうことなく世界に宣布し、その実現を強行推進しただけでなく、われわれの核保有国地位を堂々と国法として固着させた。
現在、わが党の核力量増強路線はわれわれの核技術分野の研究集団と生産者の積極的な活動と高度の技術力によって正確に実行されており、その将来性はとても肯定的である。
われわれは今後、年次別に国家核戦力を強化する展望計画を持っており、核兵器の数を増やし、核運用手段と活用の空間を拡張するための活動に全力をあげるであろう。
われわれの核戦力の準備態勢を常時維持し、国家核抑止力の構成部分の運用効率に対する確信を持つよう絶えず試験と訓練を実行しようとするわれわれの立場は確固たるものである。
朝鮮民主主義人民共和国の核抑止力構成部分の信頼性と効率を持続的に試験し、その威力を誇示するのは、それ自体が戦争抑止力の責任ある行使となる。
われわれはもし、敵がわが国家を相手に軍事行動を強行するなら、われわれがいつでも凄絶な報復攻撃を行える能力があるということを確実に分かるようにすべきである。
われわれは変化した能力に即して、そして展望的な目標に相応して対象と使命に応じたさまざまな核兵器の軍事的効用性を高めるための補充的な打撃手段と運用支援システムを更新するであろうし、核の引き金すなわち、統合核危機対応システムの稼働および運用試験、核兵器取り扱いの秩序と運用動作に熟達させるための各種の演習を通じて核戦闘武力の実戦化を高度化することで任意の時刻、不意の状況でも核の盾が迅速かつ正確に稼働するよう臨戦態勢を万般に整えるようにするであろう。
近年、不断に進化したわれわれの核戦力の技術的更新は、すでに多くの核対応作戦の可能性を提供している。
言い換えれば、より精巧になった核兵器稼働システムと鋭敏な反応性は、任意の核非常事態の中でもわれわれの判断と目的に従って複数の対応案通りに核戦力を動員することができるようになった。
これは、実に大きな成果である。
わが党と共和国政府は、核技術分野の持続的発展を図れるようあらゆる条件と可能性を最優先的に提供、支援するであろうし、核関連施設に対する保安および警戒システムを一層強化するための強力な措置を取ることで責任ある核保有国としての機能と義務を全うするであろう。
金正恩同志は、わが軍が装備している常用兵器を世界的水準の威力ある兵器に更新する活動を強力に進めることを党の強兵建設偉業の遂行における重要な課題として提起した。
報告は、海軍の水上および水中戦力の核武装化を中心に海軍の作戦能力を急速に、そして持続的に更新することに極めて重要な意味を付与した。
また、軍事科学技術の急速な発展と現代戦の要求に即して強兵建設の2大戦線である軍事教育革命と訓練革命を一層高調させて人民軍の戦争遂行能力の強化において大きな進歩をもたらすことについて指摘した。
人民軍は、政治・思想強兵化を強兵建設の第1の戦略的課題としてとらえ、共和国武力を思想の威力で百戦百勝する革命強兵にしっかり準備させなければならない。
全ての軍事基地を標準化に向けて更新するための対策を講じ、新しい軍事インフラを建設するための展望的な計画を具体的に立て、年次別に実行しなければならない。
特に、韓国とつながっている南部国境線をなるべく早いうちに要塞化し、警戒システムと火力システムを補強することに関する党の軍事戦略的方針を責任をもって貫徹すべきである。
金正恩同志は、党中央軍事委員会が新たな5カ年計画期間に共和国武力の軍事技術力を世界最強の水準に引き上げるために新しい秘密兵器、特殊な戦略資産をわが軍に就役させることに関する重要な課題を示し、当該部門が樹立した新たな国防発展計画を慎重に検討し、確信と責任感を持って展望計画を批准したことについて明らかにした。
要約して紹介すると、これには蓄積された技術を総合化して一層強力になった地上および水中発射型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)総合体とさまざまな人工知能無人攻撃総合体、有事の際に敵国の衛星を攻撃するための特殊資産と敵の指揮の中枢を麻痺させるための極めて強力な電子戦兵器システム、さらに進化した偵察衛星が含まれるであろう。
すでに開発された新型兵器の実戦配備を進めること、これが今後、5カ年展望計画の重要な課題となる。
今後の5年間、戦略的な敵を牽制するための戦略兵器システムと、特に韓国地域を抑止するための主力打撃手段である600ミリロケット砲と新型240ミリロケット砲システム、作戦戦術ミサイル総合体を年次別に増強配備して集束攻撃の密度と持続性を大幅に向上させることで、戦争抑止力の核心部門を一層強化するであろう。
これから5年後、新たな国防発展計画が遂行されればわれわれの国家防衛力は非常に増大して敵が対処できないレベルに至るであろう。
報告は、国防科学研究部門と軍需工業部門で新時代の国防工業革命の旗印を高く掲げ、世界的な国防科学の発展推移に即して共和国武力の軍事技術高度化、現代化目標に相応した先端武力装備を研究・開発し、ロット生産するための闘いを引き続き果敢に展開することを強調した。
また、共和国武力の重要構成部分である社会安全軍と労農赤衛軍の戦時作戦戦闘能力と協同能力を向上させることを重要な課題として提起した。
多極世界の建設が一層促される
金正恩同志は、報告の第三の体系で総括期間に国際的な政治安保構図と力量関係、情勢の流れで起きた大きな変化について分析、評価した。
今の世界は、5年前とも全く異なり、国際関係は混乱と激変の渦巻きの中に入った。
米国の覇権政策と専横によって世界の至る所で平和と安全の根幹が甚しく揺れ、武力衝突事態が連発して現在の国際情勢はより混雑した方向へ突っ走っており、時間が経つにつれてより可変的で予測不可能な様相を見せている。
国家主権に対する公然たる侵害と国際法の乱暴な蹂躙(じゅうりん)、冷戦終息以降、目撃したことのない全地球的な安保危機、各国の政治経済的混乱と無秩序、これらの全てがわれわれが向き合っている今の世界の実状である。
強権はすなわち正義であるという論理に従って一方的な覇権を追求し、既存の国際秩序と既成慣例を無慈悲に破壊してしまい、不安定と混乱を引き起こす元凶は、他ならぬ米国をはじめとする西側勢力である。
米国は、いわゆる「米国第一主義」の看板の下に他国の主権と領土保全、安全利益は全く意に介せずただ自分らの覇権的野心を満たすために「力を通じた平和」を唱え、主権国家に対する侵略と武力使用をためらわずにいる。
世界を騒がしく、不安にする米国の専横は、われわれにとって別にこと新しいものではなく、これまでずっと目撃してきた特級ならず者の慣習、覇権的慣習の持続であり、延長であるだけである。
米国の覇権政策によって多国間体系を根幹とする現存の国際秩序と国際関係の構図には深刻な変化が起きており、正義の基準、力の価値に対する再評価が成されている。
20世紀に数千万の人命を奪った2回にわたる世界大戦の発祥地であった欧州地域でも西側同盟システムの無分別な拡張によって80年来において初めて火と火が飛び交う最悪の地域安保危機が造成された。
朝鮮半島と周辺地域も、米国をはじめとする追随勢力のしつこい反共和国敵視政策と安全破壊的な措置によって恒常的な不安定と緊張激化に直面し、そのためわが国家の対外環境は依然として厳しい。
力が強ければいかなる条件でも生存と発展が可能であるが、力が弱ければ制裁と侵略のいけにえになって究極には主権も、領土も強奪されるということが国際社会が今日の冷酷な地政学的形勢を通じて見る現実であり、振り返るようになる教訓である。
帝国主義が存在する限り、国際法と国際秩序は無意味な空の公約に過ぎず、法と秩序による正義の提唱だけでは、何も守ることができないということを世界が遅まきながら悟っている。
力は力を尊重し、強力な力、核保有こそ、帝国主義的侵略野望にピリオドを打つことのできる唯一の手段であることは、今日の世界が傍証する真理であり、弱肉強食の強盗さながらの論理が支配する国際舞台で作用する合法則的原理である。
明白なのは、支配と隷属に反対し、自主と平等、独自性を実現しようとする進歩的人類の志向は覇権勢力のあがきに正比例して一層強烈になるものだということである。
これは、阻むことのできない歴史発展の合法則的過程であり、必然性である。
今後も、自主勢力は引き続き強まるであろうし、その進歩的な闘争によって公平かつ正義の多極世界の建設が一層促されるであろう。
まさに、その中心にわが国家が立っている。
総括期間、朝鮮労働党は深刻な変遷過程に入った国際関係構図の本質を分析して正確な対外戦略的方針を示し、厳しい地域情勢と流動的な国際関係の変化に主動的に対応してきた。
特に、共和国の核保有国地位を完全に不可逆的なものに、絶対不退に永久固着させることで、世界がまるごと変わらない限り、われわれの核放棄は絶対にありえないということを敵に明白に認識させた。
われわれに対する米国の生まれつきの敵対的視覚と強権で体質化したならず者の性質は全く変わっていない。
一時隠すことはできても変えることはできないのがまさに侵略者の本性である。
われわれは、現在のように今後も引き続き米国との対決に万般にわたって準備し、最強硬姿勢を変わらない対米政策基調として確固と堅持するであろう。
だが、すでに宣明したように、もし、米国が朝鮮民主主義人民共和国の憲法に明記されたわが国家の現在の地位を尊重し、対朝鮮敵視政策を撤回するなら、われわれも米国と仲良く過ごせない理由はない。
しかし、米国が慣習的にわれわれにしてきた慣行から脱せず、あくまで対決的に臨むなら、われわれも比例性対応に一貫するであろうし、その手段と方法はいくらでも十分である。
朝米関係の将来性は米国側の態度に全的にかかっている。
平和的共存であれ、永遠なる対決であれ、われわれは全てのものに準備ができており、その選択はわれわれがするのではない。
われわれは、久しい前から米国という敵対的実体に準備をもって対処してきたし、今後も推理してみることのできるあらゆる形態の挑戦行為によりよく準備するために今まで行ってきたことを一層果敢に、一層集中的に履行していくであろう。
金正恩同志は、総括期間、わが党が共和国創建以降、ほぼ80年にわたって朝鮮半島に存在してきた不正常な関係に歴史的終止符を打って韓国との関係を最も敵対的な国家対国家間関係に定立する最終的な重大決断を下したことについて指摘し、わが党と政府の不変の原則的立場を宣明した。
全歴史的過程もそうであったが、最近の数年間、いやこの前の年初も韓国は共和国に対する領空侵犯挑発のような重大な行為によって、信頼することができ、共生することのできる隣ではないということを明白に示した。
初めから歴代の韓国執権勢力はわれわれとの真の和解と団結を願わなかったし、陰険にも和解と協力の機会を通じてわれわれの内部に自分らの文化を流布させ、それを通じた誰それの変化を謀り、ひいてはわれわれの体制の崩壊を企ててきた。
韓国の現在の執権政権が表で標榜する宥和的な態度は下手な欺瞞劇であり、拙作である。
究極的に全朝鮮半島を「自由民主主義」の資本主義反動体制に変身させる野望を抱いて表では欺瞞的な「和解」と「平和」を唱え、「朝鮮半島非核化」の看板の下でわれわれの武装解除を画策する危害の存在を同じ「民族」という惰性にとらわれて絶対不可能な和解と「統一」を理由に引き続き相手にするのはこれ以上、存続させてはならない錯誤的な慣行である。
変わらない敵対的実体としての韓国について、朝韓関係の不可両立性についてはすでに最高人民会議第14期第13回会議で全面的に詳細に言及された。
わが党の対韓路線転換は、対決と緩和の悪循環から脱せずにいる朝韓関係史と朝鮮半島の客観的現実を厳正に分析したことに基づいた最も正当な対敵闘争指針として一時的な戦術的措置ではなく、われわれの国益と国威を守り、国家と人民の現在と未来の安全をしっかり保証するための歴史的な選択である。
これに従ってわれわれは、過去時代の古い観念と遺物の残滓をきれいに一掃し、わが人民の政治・思想生活と精神・文化領域に韓国を徹頭徹尾、第1の敵対国、不変の主敵として固着させるための国家的な対策を電撃的に取った。
非現実的な対話協商、交流協力のために存在していた機構と団体を整理し、関連法規と合意書、施行規定を廃止したことに続けて、南部国境地域の全ての連携ルートと空間を物理的に完全に遮断するための法律的・行政的措置を次々と講じ、軍事的に要塞化する措置を決行している。
事実上、朝鮮民主主義人民共和国と大韓民国はほぼ80年間互いに別個の国家として存在してきたし、国連にも一つの議席ではなく二つの国家として加盟した。
いまだに韓国の一部の人々が国家対国家間関係としての朝韓関係を規定したわが国家の正当な主権的決定に対して異議を提起しているが、実際にそれ自体が法律的から見ても国際的から見ても二つの国家に公認されてきた朝韓関係の現況を一方的に否定し、どんな方式であれ相手を吸収するという無駄な野望を捨てていないということを示すだけである。
われわれと根本が対峙する敵国がわれわれに対して何を主張し、何をしようと試みること自体が、必ず朝鮮民主主義人民共和国に対する挑戦としかならないであろう。
韓国に対するわれわれの立場は、明白である。
国家の路線と政策を確定する政権党の最高指導機関である党大会を通じて再び宣明する。
朝鮮民主主義人民共和国は、最も敵対的な実体である大韓民国と相談することが全くなく、韓国を同族という範ちゅうから永遠に排除するであろう。
韓国との連携条件が完全に消去された現在の状態を永久化し、いかなる場合にも惑わされた過去を復活させないであろう。
韓国との関係で残ったものは何もなく、あるとすればわが国益に準じた冷徹な計算と徹底した対応だけである。
韓国がわれわれと国境を接した地政学的条件から脱皮することができない限り、安全に生きていくことのできる唯一の道はわれわれとの全てのものを断念してわれわれを侵害しないことである。
今のように神聖なわれわれの国家主権と憲法的権利に言い掛かりをつけて侵害する韓国の対決的行為は絶対にこれ以上許されないであろう。
韓国が誰と同盟を結ぼうと、軍事費をどれほどに増やそうと核保有国が構築した朝鮮半島の力学構図が変わることは決してないであろう。
韓国は誰それを力で圧倒しようとする絶対不可能な妄想から脱して朝鮮民主主義人民共和国の現在の地位を揺るがそうとする一方的な現象変更企図を徹底的に放棄しなければならず、かろうじて維持される現存の安定を崩す恐れのある不必要な動作を中止しなければならない。
韓国に対する考慮事項が白紙に戻された今になって歴史的に維持してきたわれわれの軍事的対応基準は本質的に変わったし、国法が規制した抑止力の先制攻撃使命を含んで敵対国に該当する全ての物理力の使用は理論的・技術的に完全に成されるようになっている。
核保有国の門前で実行される韓国の騒がしい行動がわれわれの安全環境に触れる行為と認められる場合、われわれは任意の行動を開始するかもしれない。
その行動の延長線で韓国の完全崩壊可能性は排除されない。
今後も、このような原則に立脚して韓国を徹底した敵対国、永遠なる敵として扱っていこうとするわれわれの決心と意志は強固であり、結論的である。
われわれが最も神聖視する尊厳と権益に合致する路線上で韓国を排除するための必要な措置は、今後より明白で実践性のあるものに講じられるであろう。
わが党と政府は、長きにわたる歳月の中で非科学的で非現実的なものに証明された韓国との対話と協力、名分でない名分にいささかも執着しないであろうし、歴史が促している冷徹で正確な選択にいつも忠実であろう。
対外部門で堅持すべき根本原則と戦略的・戦術的課題
金正恩同志は、総括期間、わが共和国の地位と影響力で重要な変化が起こった注目に値する成果に言及し、これはわが党が自主と正義、社会主義の旗印を高く掲げて国家の主権的権利と発展利益、人民の権益のために屈することなく闘ってきた立派な結実であると評価し、今後、対外部門で堅持すべき根本原則と戦略的・戦術的課題を示した。
対外部門では党中央の指導の下、国益守護を第一の使命、第一の原則としてとらえて対外活動を主動的に、策略的に展開していくことでわが国家の対外的権威と影響力をより幅広く拡大、強化していかなければならない。
党中央の指導は、朝鮮革命において全ての勝利と成果の決定的保証である。
わが共和国の国際的地位が非常に高まったこんにち、対外活動の重要性が一層際立っていることによって、そして国家の全ての対外活動が統一的に偏向なく遂行されるためにも党中央の指導は必須のものである。
革命の客観的環境が厳しく、国際情勢が前例なく先鋭な現況の下で国家の対外活動に対する党中央の直接的関与は必須の要求として提起される。
それゆえ、わが国家の全ての対外活動は徹頭徹尾、党中央の直接的な指導と関与によって実行されていくべきであろう。
今、われわれの敵はわれわれが何を構想し、何を計算しているのかを知らない。
彼らは、知るはずがなく、また知ってはならない。
それが敵には払拭できない不安と恐怖となる。
今後も、党中央の直接的な関与と戦略的・戦術的な対外活動によって、朝鮮民主主義人民共和国は敵国を徹底的に牽制・制圧しながら国際情勢の流れで確固たる主導権を握るようになるであろう。
党の尊厳はすなわち国家の尊威であり、革命の利益はすなわち国家利益である。
対外部門では全ての対外活動を徹底的に国益守護の原則に基づいて展開しなければならない。
国益はこんにちの熾烈な国家競争時代で国際関係を対する思考と観点の基準であり、国益守護はわが国家対外活動の不変の原則である。
われわれは、周辺諸国との伝統的な友好・協力関係をより高い段階へと絶え間なく開花・発展させ、反帝・自主的な国々との関係を拡大、強化するための政治外交活動と交流・協力を積極的に行わなければならない。
国際関係構図と相互関係、情勢変化を鋭く綿密に注視し、正確な分析・評価に基づいて多様な対応策を立て、それを能動的に駆使しなければならない。
そのためには、外交部門の活動家をわが党の主体的外交思想でしっかり武装した真の外交戦士に、巧みな外交術と高い実務能力を身につけた才人に育成するための活動に引き続き手間をかけ、外交活動家隊伍の質的変化をもたらさなければならない。
われわれが向かい合っている国際情勢は依然として厳しく、敵対勢力の挑戦はさらにひどくなるであろうが、党中央の正確な対外戦略的方針と指導、強力な軍事的抑止力を保証とする限り、われわれの勝利は確定的なものである。
わが党と政府は、今後も核保有国地位を永久に明文化した朝鮮民主主義人民共和国憲法の守護にいつも忠実であろうし、地域と世界の平和と安全を保障し、自主と正義を志向する多極化した世界の建設を積極的に促していくであろう。(以下省略)