
朝鮮民主主義人民共和国代表団の団長である金先敬外務省副相が9月29日、第80回国連総会で演説した。
朝鮮中央通信が1日報じた。
報道によれば、団長は、「みんなが共により立派に:平和、発展、人権のための80年とその以後」という本総会のテーマに反映されたように、こんにち、われわれみんなは国連の過ぎ去った80年の歴史を振り返り、未来を設計する重要な分岐点に立っているとし、次のように言及した。
現代の歴史には数多くの事件・出来事が記録されているが、こんにちのように国連の創立とともに樹立され、強固になってきた国際関係の規範と秩序が無視され、主権国家の自主権が公然と侵害されたときは、いまだかつてなかった。
全世界を対象とする無差別な関税戦争によって世界経済の全般が沈滞と不安定の泥沼から抜け出せず、全世界的範囲で不平等と貧窮をなくし、人間の尊厳を保障することを公約した2030持続開発議題さえ個別の国の利益に合致しないという理由で否定されているのが現実である。
世界がなめている全ての混乱と苦痛の根底には、全世界を自分らの利益圏内に入れようとする覇権勢力の強権と専横、人類共通の利益の上に自分らの排他的利益をのせる貪欲が濃く潜んでいる。
複雑多端な国際情勢は、国際平和と安全保障の責任を担った国連の役割を再照明してみる必要性をさらに増幅させている。
国際平和と安全の重要な使命を担った安全保障理事会が国連加盟国の絶対多数を占める発展途上国の代表権を拡大・強化し、西側主導の不合理な構図を正すのは、特定勢力の強権と専横を阻止するための必須の要求である。
全ての活動で強権と専横、偏見的かつ二重基準的な慣行が終息し、主権平等と内政不干渉、公正さと客観性の原則が厳格に順守されるとき、国連は憲章の目的実現のための資格と能力を十分に備えた機構としての姿を取り戻すであろう。
団長は、朝鮮半島の現在の客観的な安全保障状況がいつにもまして深刻な挑戦に直面しているとし、次のように続けた。
朝鮮民主主義人民共和国を正照準した米・韓、米・日軍事同盟と米・日・韓3角軍事共助体制が核要素が含まれたより攻撃的かつ侵略的な軍事ブロックに急速に進化している中、わが国家に反対する戦争演習騒動と軍事力増強策動はその規模と性格、頻度数と包括範囲において従来の全ての記録を突破している。
世界のどこを見ても、朝鮮半島のように一つの主権国家を目標にして世界最大の核保有国と同盟勢力が膨大な多国籍連合武力と先端戦略資産を動員して一年中、二カ国・多国間戦争演習を繰り広げ、核使用を想定した実動訓練まで公然と強行する所は見られない。
しかし、朝鮮民主主義人民共和国に加えられている甚だしい軍事的脅威と険悪な安全保障環境の中でも、朝鮮半島では戦争の砲声が響いておらず、平和と安全がしっかり守られている。
米国と同盟諸国の増大する侵略脅威に正比例してわが国家の物理的戦争抑止力が強化されたので敵国の戦争挑発意志が徹底的に抑止され、朝鮮半島地域で力の均衡が保たれている。
この均衡を永久化し、朝鮮半島の平和を永遠不滅のものにつくるためにわれわれは、憲法に核を絶対に手をつけることも、変化させることもできない神聖かつ絶対的なものに固着させた。
われわれに「非核化」を強要するのは、とりもなおさず主権と生存権を放棄し、憲法に違反せよということ同様である。
われわれは、絶対に主権放棄、生存権放棄、違憲行為をしないであろう。
朝鮮民主主義人民共和国の金正恩国務委員長は最高人民会議第14期第13回会議で、共和国憲法と核兵器の保有を永久化した核戦力政策に関する基本法を変わることなく、寸分の狂いもなくしっかり守り、国家の最高利益を徹底的に保証していく朝鮮労働党と政府の立場を宣明した。
われわれは、国法であり、国策であり、主権であり、生存権である核を絶対に放棄しないであろうし、いかなる場合にもこの立場を撤回しないであろう。
世界的な政治風波の中でも朝鮮民主主義人民共和国がいささかの動揺もなく自分が定めた道に沿って確信に満ちて前進している現実は、朝鮮労働党と共和国政府の確たる自主精神と正確な指導力の立派な結果である。
団長は、第2次世界大戦終結80周年に当たる今年、多くの国で世界反ファシズム戦争勝利を記念する多彩な政治・文化行事が行われたことは、世界反ファシズム戦争と民族解放闘争の結果を否定しようとする企図を許さないという正義の国際社会の確固たる意志の発現であるとし、次のように強調した。
こんにち、中東ではヒトラーも顔負けする集団大虐殺と反人倫的蛮行が公然と働かされ、世界を驚愕させている。
この2年間、6万人以上のパレスチナ民間人を大量虐殺したイスラエルは、全てのガザ地区を武力をもって占領し、パレスチナ人口を全滅させようとしている。
われわれは、イスラエルが反人倫犯罪行為を直ちに中止し、ガザ地区から撤退することを強く求めるとともに、パレスチナが東クドゥスを首都とする独立国家を創設し、国連に正式の構成国として加盟することを全幅的に支持する。
自主、平和、親善は、朝鮮民主主義人民共和国の変わらない対外政策的理念である。
朝鮮民主主義人民共和国は今後も、侵略と干渉、支配と隷属に反対・排撃し、自主と正義を志向する全ての国、民族と思想と体制の差に関わらず協力するであろうし、わが国を尊重し、友好的に対する国々との多面的な交流と協力を発展させていくであろう。(了)