金正恩朝鮮労働党総書記が、朝鮮人民軍創建77周年に際して2月8日、朝鮮民主主義人民共和国国防省を祝賀訪問して将兵を鼓舞、激励した。
「労働新聞」が9日報じた。
同紙は、「偉大なわが党のために、偉大なわが国家のために、偉大なわが人民のために、まさにこの信条、この信念を高鳴る胸ごとに固く刻み付け、ひたすらその道で最大の栄光と栄誉を求める特有の革命観と徹底した愛国精神、無双の英雄主義と献身的服務で祖国と革命の目覚ましい上昇一路を開拓していく百戦百勝の最精鋭隊伍である朝鮮人民軍はわが党と人民の最強の力、またとない誇りとなっている」と指摘、要旨次のように伝えた。
国家元首を迎接する厳粛な儀式が行われた。
金正恩総書記は、朝鮮人民軍儀仗隊の隊長の迎接報告を受けて儀仗隊と栄光の陸・海・空軍軍旗を査閲した。
金正恩総書記を努光鉄、鄭京擇、李永吉の各氏をはじめとする国防省の主要指揮官と朝鮮人民軍大連合部隊の軍事・政治幹部が丁重に迎えた。
朝鮮人民軍儀仗隊の分列行進が行われた。
金正恩総書記は、国防省と朝鮮人民軍の各級軍事・政治指揮官に会い、建軍節を記念して意義深い演説を行った。
金正恩総書記は、国家の周辺環境をはじめとする世界的な政治的・軍事的および地政学的構図変化の特徴を概括しながら、いかなる可変的な安全形勢にも主動的に対処できるように共和国武力の臨戦対応態勢を一層高度化することについて言及した。
朝鮮半島地域に常時展開されている米国の核戦略手段と実戦水準で繰り広げられる米国主導の二国および多国的な核戦争模擬演習、米国の地域軍事ブロックシナリオに従って構築された米・日・韓3国軍事同盟体制とそれを基軸とするアジア版NATOの形成は朝鮮半島と北東アジア地域での軍事的不均衡を招き、新しい激突構図をつくる根本要因に作用しており、わが国家の安全環境に重大な挑戦を提起していると強調した。
金正恩総書記は、力の優位を崇める者らにはただ彼らだけが理解することのできる言語で言ってやるのが正答であるとし、朝鮮民主主義人民共和国は地域情勢の不必要な緊張激化を願わないが新たな戦争勃発を防ぎ、朝鮮半島地域の平和安全を保証しようとする志向から地域の軍事的均衡保障のための持続的な対応策を講じるであろうと明らかにした。
昨年に世界の地政学的衝突と対決の舞台になってきたガザ地区とシリアをはじめとする中東危機とウクライナ問題が今年も緊張した国際情勢の流れの基本軸に流れるものと予想されるとし、世界の各地で米国が招いた地政学的危機は新たな世界大戦勃発の危険性をさらに増大させ、国際平和と安全はもちろん、人類の各活動領域にも重大な影響を及ぼしていることについて指摘した。
金正恩総書記は、世人の大きな憂慮の中で3年間持続しているウクライナの悲劇的な状況をあおり立てる戦争機械の裏面中心には一極覇権樹立野望の幻覚に陥って世界の平和と安定の破壊者という固定肩書きをつけている米国という実体があるとし、ロシアに戦略的敗北を与えようとする実現不可能な妄想から戦争の長期化を意図的に助長させる米国と西側集団の無謀な行為に深刻な憂慮を表した。
国際的正義を否定し、世界の平和と安全を害するいかなる行為にも反対し、排撃するのは朝鮮民主主義人民共和国政府の不変の立場であるとし、わが軍と人民は朝ロ間の包括的戦略パートナーシップに関する条約の精神に合致するように自己の主権と安全、領土保全を守るためのロシアの軍隊と人民の正義の偉業を変わることなく支持、声援するであろうと言明した。
金正恩総書記は、こんにち、世界の大小の紛争と流血惨禍の背後に決まって映される米国の黒い影は限界のない防衛力建設を志向するわが党と政府の路線が最も正当であるということを立証しているとし、われわれの革命的武装力は共和国憲法を守り、国家と人民を防衛するための自己の最高義務にいつも実践的に忠実でなければならないと明らかにした。
金正恩総書記は、核力量を含む全ての抑止力を加速的に強化するための一連の新しい計画事業について言及し、核戦力を一層高度化していく確固たる方針を再び明らかにした。
金正恩総書記は、偉大なわが人民の誇りであり、わが国家の名声と力の象徴である朝鮮人民軍の将来はまさに指揮官たちに重要にかかっていると言及し、人民軍では何よりも政治・思想強兵化、道徳強兵化問題を一貫してとらえてよりしっかり具現し、ここで特にわれわれの軍人たちを敵に対する正しい認識と断固たる対敵観念をいっぱい満たした思想と信念の剛毅な闘士に育て上げるのが重要であることについて強調した。
金正恩総書記は、人民軍の戦闘能力を最高度へ引き上げる原則に基づいて訓練革命の炎を強く燃え上がらせて今年を訓練の年になるようにすることと、戦争の準備を現代戦の要求に即してより徹底的に整える問題、鉄の規律と健全な軍風を樹立するための強い闘争を展開する問題をはじめわが軍を無敵必勝の革命強兵に一層しっかり強化し、発展させていく上で指針となる綱領的課題を示した。
金正恩総書記は、党と祖国と人民に限りなく忠実な英雄的朝鮮人民軍の栄光に輝く闘争史と偉勲は無窮強大なわが国家の成長・発展の中でさらに激動的で崇高な伝記を刻んでいくものと確信するとし、朝鮮民主主義人民共和国の尊厳と強大さのために、愛するわが人民の平安と幸福のために引き続き勇敢に闘っていこうと熱烈に呼び掛けた。
金正恩総書記は、国防省訪問を記念して国防省の指揮官と直属区分隊の軍人、朝鮮人民軍の軍種および各級大連合部隊と管下連合部隊、部隊の軍事・政治指揮官と共に意義深い記念写真を撮った。
金正恩総書記は、わが軍の指揮官たちが偉大な開拓をより偉大な継承に輝かしていかなければならない重任を百倍に自覚し、この世で最も正義の偉業を武装をもって保証するという特有の自負心と強い自尊心、不撓不屈の戦闘精神をもって党と革命を防衛し、領土と人民を死守する聖戦でいつも不朽の名声をとどろかしていくものとの期待と確信を表明した。
金正恩総書記が国防省に残した指導の足跡は、朝鮮民主主義人民共和国の百戦必勝を武装をもってしっかり保証し、熱烈な開拓精神と不屈の気概をもって全面的国家興隆のための全人民的大進軍を強力に牽引(けんいん)していくべきわが革命武力の崇高な使命感をより深く刻み付けさせた偉大な歩みとして歴史に末永く伝わるであろう。(了)