朝鮮戦争勃発直後の1950年7月に朝鮮戦線に投入された米第24歩兵師団。
韓国中部の大田戦闘で師団は壊滅、師団長ディーンは約一か月にわたり山野を野ネズミのように逃げ回った挙句に、朝鮮人民軍の若き兵士に発見され捉えられた。
朝鮮戦争は建国直後の朝鮮を飲み込み、朝鮮半島を大陸侵略の兵站基地にする目的で米国が挑発した。
朝鮮解放後南半部を占領し傀儡国家を作ると同時に、日帝時代の親日軍人を柱に14万人の傀儡軍を養成、当時約7万の兵力しかなかった朝鮮人民軍を一挙に壊滅させることを試み戦争を挑発した。
しかし傀儡軍は米国顧問団の指揮下にあったにも関わらず反撃に出た朝鮮人民軍に恐れをなし敗走した。
米国は、戦争は朝鮮が挑発したもので、そうでなければ韓国軍の配送はなかったと、“朝鮮挑発”説の根拠にした。
自らが育てた14万人の軍隊がその半分にも満たない朝鮮人民軍に押し返される、とは夢にも思わなかったのであろう。
アフガニスタンで米国撤退後、アフガン傀儡軍が3日も持たず壊滅したことを目の前で目撃した。バイデンは米国が育てた傀儡軍が3か月も持たず壊滅したことに衝撃を受けた。なぜならCIAの分析、報告によれば最低3か月は戦うはずであったからだ。
朝鮮戦争時の傀儡軍敗走はアフガンの例を引くまでもなく何ら不思議はない。
大義のない傀儡軍は鉄砲玉にすぎず、傀儡軍の敗走が“朝鮮挑発”説の根拠には到底なりえない。
米国の愚かさを示すだけだ。(了)