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米国はウクライナの「最後の滅亡の日」を促している 朝鮮の国際問題評論家が指摘

フメリニツキーにある軍事倉庫がロシアに攻撃されキノコ雲があがり、英国が支援した劣化ウラン弾が破壊されたとみられている

 朝鮮の国際問題評論家である金明哲氏は19日、「米国はウクライナの『最後の滅亡の日』を促している」と題する文を発表した。朝鮮中央通信が19日配信した。

 金明哲氏は、米国のエスカレートする武器支援は、「米国とその同盟国がウクライナに精密打撃手段を引き渡すのは、ロシアに対する最も明白な宣戦布告であり、ロシアの主権と領土安全を脅かす直接的な軍事行動で」あり、「米国は絶対に越えてはならない最も危険な『レッドライン』をはばかることなく越えた」と非難した。

 また同氏は、「米国とその追随勢力がウクライナに対する自分らの殺人兵器支援を『平和守護』と『正当防衛』に必要なものに美化、粉飾し、ロシアに対する正義の国際社会の支持、声援を『侵略者』に対する『共謀』に黒白を転倒しているが、真実は覆い隠せない。声が高いからと言って虚偽が真理になり、共謀者が多いからと言って不正義が正義になるのではない」と指摘、「米国とその追随勢力は、自分らが他ならぬ強靭かつ英雄的なロシア軍民を対敵としており、彼らの傍にはいつも平和と真理を志向する正義で強力な友好国が共に立っているという事実を瞬間も忘却してはならない」「次は、米国とそれに追随する国々になる」と強調した。

 以下は文の全文。

1年前、われわれはウクライナ危機はすなわち、米国の危機であり、最終的敗者は他ならぬ米国になるという診断を下した。

 米国の対ロシア圧迫戦略の直接的所産であるウクライナ危機が発生した時から450日が経った現時点で、われわれは米国と西側集団が理性を失って越えてはならない最後の限界線を越えているのを目撃している。

 ウクライナ危機の発生初期、いわゆる「防御用兵器支援」をうんぬんし、ウクライナに対する軍事装備支援に「用心深さ」を見せていた米国は、ウクライナ事態が長期化する徴候が確実になると、ついに本性を現して大々的な兵器支援熱を鼓吹している。

 この前まで「ジャベリン」と「スティンガー」のような携帯用対戦車、防空ミサイルの提供が主流を成したが、今は自称「先端兵器」と称する「ハイマース」ロケット砲と「パトリオット」迎撃ミサイルシステムがウクライナ戦場に押し寄せており、「エイブラムズ」米国製主力戦車も近いうちに凶悪な図体を現す見込みである。

 数万人に及ぶウクライナ雇用兵が米国製で武装し、米国式に訓練されてまたもや血なまぐさい戦場に駆り出されており、米国が派遣した教官らが直接ウクライナ雇用兵を指揮している。

 世界最大の債務国として間もなく国家債務不履行危機に直面することになる境遇であるにもかかわらず、現米行政府は450億ドル分の対ウクライナ緊急安保支援を策定したし、自分らの追随勢力がウクライナに対する惜しみない支援に出るように煽り立てている。

 現在まで、米国主導のNATO加盟国は「レオパルト2」「チャレンジャー2」をはじめとする主力戦車230余両と装甲車1550両、無人機とヘリコプター、大口径砲、各種口径の弾薬を含んで710億ドルに及ぶ殺人武装装備をウクライナの手に握らせた。

 最近、英国が射程が数百キロに及ぶ「ストームシャドウ」長距離巡航ミサイルを提供した事実は、西側勢力が流血的なウクライナ戦場をロシア境内の奥深い地域まで拡大しようとすることを示している。

 これに、米国が「ハイマース」に装着する「ATACMS」ミサイルをはじめ、新しい精密打撃手段を足してやるのは時間の問題である。

 米国とその同盟国がウクライナに精密打撃手段を引き渡すのは、ロシアに対する最も明白な宣戦布告であり、ロシアの主権と領土安全を脅かす直接的な軍事行動である。

 ロシアの神聖不可侵領域であるモスクワのクレムリン無人打撃機を飛ばしたウクライナ軍事ごろが米国と西側が与えるミサイルでどんな危険極まりないならず者行為をするかは火を見るより明らかである。

 これで、米国は絶対に越えてはならない最も危険な「レッドライン」をはばかることなく越えた。

 事態の重大さは単に、欧州大陸にのみ限られていない。

 今まで泥棒猫のように、はた目をごまかして迂回(うかい)の手口でウクライナに80余万発の大口径砲弾を引き渡した南朝鮮が今や、公然と殺傷兵器を提供する意思をさらけ出すことで、ロシアに反対する交戦相手に自称している。

 米国がウクライナに提供する大口径砲弾100万発の生産地がまさに南朝鮮であるという憂慮すべき事実は、欧州大陸の暗い戦雲がついにアジア太平洋地域に流れ込んでおり、ウクライナ危機が事実上、新しい世界大戦に化していることを実証している。

 米国とその追随勢力がウクライナを自分らの殺人兵器試験場、代理戦争場につくり、天文学的金額の軍事支援を注ぎ込みながら、必ずロシアを敗退させようとあがいているのは、臨終を控えた者の断末魔にすぎない。

 歴史的に、外来侵略者の侵攻を撃退し、その巣窟まで完全に滅亡させたのは、ロシア民族固有の勝利の伝統であり、気質である。

 米国と西側勢力は、ロシアの勝利が単にウクライナの敗北に終わらず、最終的に米国主導の西側世界の崩壊・滅亡につながりかねないということを最も恐れている。

 それゆえ、彼らはウクライナ問題の平和的解決を願うと誰よりも騒ぎ立てているが、事実上、ウクライナに対する注ぎ込み式兵器支援で事態の長期化を謀っている。

 欧州諸国の利害関係を離れて欧州を米国の安保傘に完全に押し込もうとする現米行政府の操りの下で行われている集団的な兵器支援行為は決して、紛争の終結を促すのではなく、戦争の鎮火を遅らせて地域の平和を引き続き危うくし、人類の文明を破壊する悪結果を招くだけである。

 自分らの覇権維持のために数十年間、主権国家の正当な安全利益を系統的に蹂躙(じゅうりん)した米国と西側の犯罪行為は「正義のもの」に描写され、主権国家の合法的な自衛的対応は「侵略」と「挑発」に罵倒される不公正な行為は、絶対に許されてはならない。

 米国とその追随勢力がウクライナに対する自分らの殺人兵器支援を「平和守護」と「正当防衛」に必要なものに美化、粉飾し、ロシアに対する正義の国際社会の支持、声援を「侵略者」に対する「共謀」に黒白を転倒しているが、真実は覆い隠せない。

 声が高いからと言って虚偽が真理になり、共謀者が多いからと言って不正義が正義になるのではない。

 米国とその追随勢力は、自分らが他ならぬ強靭かつ英雄的なロシア軍民を対敵としており、彼らの傍にはいつも平和と真理を志向する正義で強力な友好国が共に立っているという事実を瞬間も忘却してはならないであろう。

 今や、正義の国際社会がロシアの勝利のために勇躍奮い立つ時になった。

 ウクライナの「同盟国」が山のように積み上げている武装と弾薬は、ウクライナを巨大な火薬庫につくったし、これからロシアが一撃を加えれば巨大なキノコ雲が生じて、その地の全てのものを一掃するようになるであろう。

 ウクライナ人民の運命を外部勢力の血のついた手中に丸ごと手渡した特等親米手先のゼレンスキー徒党はすでに負けたし、悲惨な運命を宣告された。

 次は、米国とそれに追随する国々になるであろう。(了)