朝鮮労働党中央委員会の金與正副部長が27日、ウクライナに地上攻撃用戦闘装備を送り込むことで戦況をエスカレートさせている米国を非難して談話を発表した。
金與正副部長は、米国は「ロシアの戦略的安全に深刻な脅威と挑戦を作り上げ、地域情勢をこんにちのような険悪な域に追い込んでいる張本人」であると非難、「ウクライナに地上攻撃用戦闘装備を送り込むことで戦況をエスカレートさせている米国の行為に深刻な憂慮を表明するとともに、それを強く糾弾する」と指摘した。
また同副部長は、「帝国主義連合勢力がいくらあがいても、高い愛国心と頑強さ、剛毅な精神力を身につけたロシア軍隊と人民の英雄的気概を絶対に挫けないであろう。われわれは、国家の尊厳と名誉、国の自主権と安全を守るための戦いに決起したロシア軍隊と人民といつも同じ塹壕に立っている」と指摘した。
談話の全文は次の通り。
欧州大陸全体を重大な戦争の危険に露出させ、大小の憂慮を生じさせてきた米国の策動が今や、いっそう危険ラインを越えている。
数多くの軍事装備をウクライナに送り込んで不安定な世界的事件の持続をあおり立てるのに「勲功」を立てた米国が、最近は自分らの主力戦車まで提供すると公式発表することによって、反ロシア対決の立場をより明白にした。
これには、ロシアを破滅させるための代理戦争をいっそう拡大して自分らの覇権的目的を達成しようとする米国の腹黒い下心が潜んでいる。
米国さえなければ、世界は今よりもっと明るくて安全で平穏な世界になるであろう。
米国こそ、ロシアの戦略的安全に深刻な脅威と挑戦を作り上げ、地域情勢をこんにちのような険悪な域に追い込んでいる張本人である。
私は、ウクライナに地上攻撃用戦闘装備を送り込むことで戦況をエスカレートさせている米国の行為に深刻な憂慮を表明するとともに、それを強く糾弾する。
ロシアの安全憂慮を全面無視してウクライナに天文学的金額の軍事装備を手渡して世界の平和と地域の安全を破壊している米国と西側諸国は、主権国家の自衛権についてけなす資格やいかなる名分もない。
現在、米国は西側諸国はもちろん、自分の特等手先らの軍事的潜在力まで反ロシア前線に動員しようと画策している。
ウクライナ戦場は決して、20年前に米国の主力戦車が横行していた中東の砂漠ではない。
私は、米国と西側が自慢するいかなる武装装備も、英雄的なロシア軍隊と人民の不屈の戦闘精神と威力の前で残らず燃えてしまい、くず鉄の山になると確信してやまない。
帝国主義連合勢力がいくらあがいても、高い愛国心と頑強さ、剛毅な精神力を身につけたロシア軍隊と人民の英雄的気概を絶対に挫けないであろう。
われわれは、国家の尊厳と名誉、国の自主権と安全を守るための戦いに決起したロシア軍隊と人民といつも同じ塹壕に立っているであろう。(了)