Korea News.com(コリアニュース.com)

激動する朝鮮半島のニュースを正確、迅速に伝えるべく努力します。 朝鮮半島の平和と統一、朝日の親善、アジアと世界の平和を願って。

【スポンサーリンク】

【資料】 朝鮮労働党中央委員会第8期第6回総会拡大会議に関する報道(要旨)

 「労働新聞」をはじめ朝鮮のマスコミは2022年暮れに行われた、朝鮮労働党中央委員会第8期第6回総会拡大会議に関する報道を1日に掲載した。(中見出し及びゴシックは編集部)

 報道の要旨は以下の通り。

 朝鮮革命の不変の指針である自主、自立、自衛の思想をしっかり具現して、朝鮮式社会主義を新たな変革と発展へと粘り強く牽引(けんいん)するための積極的かつ科学的な政策方向を確定、明示することに目的を置いた朝鮮労働党中央委員会第8期第6回総会拡大会議がチュチェ111(2022)年12月26日から31日まで、革命の最高参謀部である党中央委員会の本部で行われた。

 朝鮮労働党総書記である敬愛する金正恩同志が、総会に出席した。

 朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会委員と朝鮮労働党中央委員会政治局委員、委員候補、朝鮮労働党中央委員会委員、委員候補が会議に出席したし、党中央委員会部署の活動家、省、中央機関、道級指導的機関と市、郡、重要工場、企業の責任活動家が傍聴した。

 党中央委員会政治局の委員で執行部が選挙された。

 朝鮮労働党中央委員会政治局は、金正恩総書記に総会の司会を委任した。

 総会には、次のような議案が上程された。

1.2022年度の主要党および国家政策の実行状況の総括と2023年度の事業計画について

 2.組織問題

 3.2022年度の国家予算執行状況と2023年度の国家予算案について

 4.革命学院に対する党の指導を強化することについて

 5.新時代の党建設5大路線について

 総会は、第1の議案「2022年度の主要党および国家政策の実行状況の総括と2023年度の事業計画について」を討議した。

 金正恩総書記が、第1議案に関する報告を行った。

 金正恩総書記は報告で、わが党と人民が固く団結して困難な闘いの中でも引き続き力強い発展を成し遂げてきた2022年の成果について評価した。

 注目に値する成果

 わが党の活動と自らの強化において注目に値する成果が収められ、進展が遂げられた。

 党中央委員会は、第8期第4回、第5回総会の決定の完璧な実行に党活動の総体的方向を志向させ、内外形勢の急激かつ厳しい変化の局面でも主導的で絶妙な指導実践で全党と全人民を継続的な前進と発展へと強力に導き、果敢かつ機敏に対応する指導風格を徹底的に維持してその指導力をより洗練させ、革命隊伍の団結した威力を非常に高い域に昇華させた。

 全党的に党活動を強化する上で要となるキーポイントを補強するための実質的な措置が実行され、党の百年、千年の未来を保証する新時代の党建設理論が定立されて、わが党を前途洋々たるものに発展させられる強力かつ威力ある武器がもたらされた。

 最も適切で、最も重大な時期に、朝鮮民主主義人民共和国核戦力政策を公式に法制化して万年の大計の安全保証を構築し、わが国家の戦略的地位を世界に明白に刻印させる歴史的課題を解決したのは、わが党の確たる自主的筋金と自衛思想の誇示であり、世界政治構図の変化を主導する見地から見ても、国家発展の軌道を新たな高さに引き上げた見地から見てもいかなる政治的出来事よりも大きな威力を持つ。

 報告は、国防力強化と対敵闘争で達成された劇的な変化を分析、評価した。

 われわれの国防力強化のための粘り強い闘いを展開してわれわれの強勢をいっそう確実なものにし、強大無比の軍事力を育んだのは、わが党と共和国政府、人民の大きな自負である。

 多事多変で激突する国際政治情勢の流れの中でも、わが党の国益守護、国威向上の基本原則が立派に貫徹されて、党の戦略的構想と決断通りに米帝国主義の強権と専横、対朝鮮政策に甚大な打撃を与えた。

 報告は、経済建設と文化建設で収められたはっきりした成果を概括した。

 建設分野の最も主たる課題として提示した和盛地区と連浦地区の建設で2022年の闘争を象徴する立派な成果が収められ、経済の成長と人民の生活向上において重要な意義を持つ複数の対象が竣工(しゅんこう)した。

 新しい農村革命綱領を実現するための闘いが本格的なスタートを切り、全国の市、郡に農村発展の新時代を代表するモデル住宅が建設されたし、経済管理を改善し、国家的な危機対応能力と国の文明水準を高めるための活動が積極的に展開された。

 金正恩総書記は、2022年が決して無意味でない時間であったし、確かにわれわれは前進したと述べ、党と国家の諸般の活動で収められた確実な成果は苛酷な国難をしっかり耐え抜きながら自力更生、刻苦奮闘の精神力と創造力を発揮した偉大なわが人民だけが獲得することのできる高貴な勝利であり、祖国の歴史に末永く輝く不滅の功績であると宣言した。

 新年の活動の総体的方向

 金正恩総書記は、第8回党大会が提示した5カ年計画の実現で要の意義を持つ3度目の年の課題を遂行し、祖国解放戦争(朝鮮戦争)勝利70周年と共和国創建75周年を記念することになる2023年はわれわれの社会主義発展の道程と共和国の歴史において重要な契機になる年であると述べ、社会主義建設で新たな局面を開くための全人民的な闘いをいっそう拡大、発展させて5カ年計画完遂の決定的保証を構築することを新年の活動の総体的方向として提示した。

 金正恩総書記は、2022年の闘いの勢いをより倍加させて今年の目標の達成と新しく提起された展望課題の遂行に邁進することで、2023年を共和国の発展行路に大きく刻み込まれる偉大な転換の年、変革の年に作ろうと述べた。

 金正恩総書記は、国家経済の安定的発展を保障し、人民の生活向上において実際の変化をもたらすための諸般の課題を示した。

 経済活動の中心課題

 報告は、国家経済発展5カ年計画完遂のためのより高い目標と膨大な課題が提起されている2023年を国家経済発展の大きな歩みを踏み出す年、生産の成長と整備・補強戦略の遂行、人民の生活改善で要の目標を達成する年に規定し、全般的部門と単位の生産を活性化し、党大会が決定した整備・補強計画を基本的に遂行することを経済活動の中心課題に提示した。

 金正恩総書記は、わが党が国家創建から社会主義建設の全ての道程で金日成同志が示した自立の思想を徹底的に具現し、敗北主義と技術神秘主義を一掃するために強く闘ってきたことにもかかわらず、このような古い思想傾向がいまだに巧妙な外皮をかぶって一部の経済部門の活動家の中に持病、風土病のように引き続き潜伏し、潜在していることについて厳しく叱責した。

 総会は、今だに他国の技術に対する依存を捨てられず、自力の原則について駆け引きしようとする古い思想に断固かつ甚大な打撃を与えたし、客観的環境にかこつけてわれわれの活動を妨げているあらゆる誤った思想残滓を一掃するための闘いを引き続き展開すべきであると認めた。

 金正恩総書記は、人民経済の成功裏の発展において重要な中核部門の労働者と科学者、技術者がもう一度1960年代、1970年代の闘争精神と旗印を高く掲げて革命の難局をわれわれの力で打開していくことを熱烈に、戦闘的にアピールした。

 報告は、新年度に人民経済の各部門で達成すべき主要経済指標と12の重要課題を基本目標に定め、その達成方途を具体的に明示し、2023年の計画遂行が経済発展の中・長期戦略遂行へつながるようにすることに作戦と指導の中心を置くことについて強調した。

 世紀的な変革をもたらす一つの革命であり、人民が最も喜ぶ事業である住宅建設を第一次的な重要政策課題とし、平壌市5万世帯分住宅建設の3度目の年に首都建設をよりスケールが大きく進めて和盛地区第2段階の1万世帯分の住宅建設とともに新しい3700世帯分の通りをもう一つ形成し、2022年に蓄積された経験に基づいて農村建設により大きな力を入れるべきである。

 報告は、人民の生活に実際の変化をもたらすことをわが党が最も重視し、手間を掛けて押し進めている政策的課題に提起したし、農業部門で徹底的に重視すべき課題と方途を具体化した。

 軽工業と地方産業、便益サービス、水産、都市経営部門をはじめ、人民の生活に直結した部門では、党と国家の施策が人民に正確に行き届くように現実的かつ合理的な活動体系と方法を模索し、無条件実行すべきである。

 報告では、人民経済の発展と人民の生活向上において牽引機的役割を果たす科学技術の重要性を正しく認識し、党の科学技術重視、科学技術先行の原則を徹底的に堅持することが言及され、国の科学技術水準を新たな高い段階に引き上げるための革新方向が明示された。

 報告は、2022年の闘いの過程に教育、保健医療をはじめ、社会主義文化建設の各方面で収めた成果と経験を拡大し、偏向を克服するための原則と方途的問題を取り扱った。

 金正恩総書記は、国家の繁栄・発展の強力な推進力である社会主義愛国運動、革命的な大衆運動を活発に繰り広げ、正しく導くことについて指摘した。

 自衛的国防力強化のための重大な政策的決断

 報告では、北南関係の現在の状況と地域の平和と安全を重大に脅かす外部的挑戦に対する分析に基づいて、自衛的国防力強化に拍車をかけることに関する重大な政策的決断が宣明された。

 最近、米国と敵対勢力はわれわれの軍事力の急速な高度化と世界の唯一無二の核法令発布によって甚大な打撃を受けたのに続いてわれわれの超強硬対応意志にぶつかった後、恐怖と不安の中で戦々恐々しながらも、そのあくどさとあがきにおいて人類史に類のない極度の対朝鮮孤立・圧殺策動に執着している。

 米国は、2022年に入って各種の核打撃手段を南朝鮮に常時的な配置水準でしきりに送り込んでわが共和国に対する軍事的圧迫の水位を最大に引き上げる一方、日本、南朝鮮との3角共助の実現を本格的に推し進めながら、「同盟強化」の看板の下で「アジア版NATO」のような新たな軍事ブロックの樹立に没頭している。

 南朝鮮は、いわゆる「脅威」に対処するという看板の下、無分別で危険極まりない軍備増強策動に狂奔する一方、敵対的軍事活動を活発に行って対決的姿勢で挑みかかっている。

 現在の情勢は、わが国家に照準を合わせている米国と敵対勢力の懸念すべき軍事的動態に対処して、共和国の主権と安全、根本利益を徹底的に保証することのできる圧倒的な軍事力強化に倍加の努力を加えることを求めている。

 報告は、核戦力強化の重要性を強調しながら、われわれの核戦力は戦争抑止と平和安定・守護を第1の任務とするが、抑止失敗の際、第2の使命も決行することになるとしたし、第2の使命は確かに防御ではない他のものであると明らかにした。

 共和国の絶対的尊厳と自主権、生存権を確固と保証するためのわが党と共和国政府の核戦力強化戦略と企図に従って、迅速な核反撃能力を基本使命とするまたほかの大陸間弾道ミサイルICBM)システムを開発することに関する課題を提示した。

 また、わが国家を「主敵」に規制して「戦争準備」についてまで公然と言い散らす南朝鮮かいらいが疑う余地もないわれわれの明白な敵となった現在の状況は、戦術核兵器の大量生産の重要性と必要性を浮き彫りにさせ、国の核爆弾保有量を幾何級数的に増やすことを求めているとし、これを基本中心方向とする2023年度の核戦力および国防発展の変革的戦略を宣明した。

 国家宇宙開発局は、最終段階で推進している偵察衛星とキャリアロケットの準備を抜かりなく進めて、最短期間内に朝鮮民主主義人民共和国の初の軍事衛星を打ち上げることになるとした。

 報告では、国家防衛力の主体である人民軍の政治的・思想的・軍事技術的威力を強化する問題を重要課題とした。

 報告は、一年中超緊張の生産突撃闘争、科学研究闘争でわが党が提示した主要国防政策課題を立派に遂行した軍需工業部門の労働者と科学者、活動家の献身と勲功を高く評価し、新年度に達成すべき武装装備開発と生産目標を提示した。

 対南・対外部門の中心課題

 報告では、朝鮮革命の対外的環境に対する分析に基づいて対南・対外部門の中心課題を明らかにした。

 国際関係構図が「新冷戦」システムへと明白に転換され、多極化の流れがいっそう早まることに即して、わが党と共和国政府が国威向上、国権守護、国益死守のために、地域の平和と安全のために堅持すべき対外活動の原則が強調された。

 特に、強対強、正面勝負の対敵闘争原則に基づいてわれわれの物理的力をいっそう頼もしく、確実に固める実際の行動へ移るための具体化された対米・対敵対応方向が宣明され、米国の同盟戦略に便乗してわが国家の神聖な尊厳と自主権を簒奪(さんだつ)するのに介入し始めた国々にも警鐘を鳴らした。

 金正恩総書記は報告で、わが国の国家社会制度を強化、発展させ、その優越性と威力を発揚させていく上で提起される重要な問題について明らかにした。

 金正恩総書記は、各級党組織の戦闘力を強化し、党活動と人事活動を根本的に改善することで、わが党固有の政治風土を維持、強固にし、党の展望的発展を実質的に保証するための重要事項と改善方向、原則的問題を明らかにした。

 金正恩総書記は、わが共和国の強化・発展史において最も重大かつ責任ある時期に、革命の各分野の事業、党政策の運命に全責任を持っている指導幹部が党と人民の信頼と期待に高い忠実性と献身的奉仕で報いるために任された責務の履行で決定的な改善をもたらすことで、新年の闘いで祖国と人民の運命を担った朝鮮労働党がいかに難局を克服してさらなる偉大な勝利へ進むのかを全世界に力強く見せようという熱烈な呼びかけで、3日間にわたる報告を終えた。

 社会主義建設の未来を徹頭徹尾、朝鮮式に、われわれの力で切り開くという必勝の自信に満ちた金正恩総書記の熱情的な報告は、党と人民が一心団結した偉大で底知れない力を積極的に昇華させて、その絶対の威力と果敢で用意周到な闘いによって、国家繁栄の実際の発展・変化を粘り強く達成できるようにする不滅の戦闘的旗印となる。

 会議では、経済部門をはじめとする全般的国家事業を改善、強化する上で提起される対策的問題に対する金徳訓内閣総理の提議を聴取したし、複数の部門の指導幹部の討論および書面討論があった。

 金正恩総書記の綱領的な報告の思想と精神に立脚して、膨大な2023年度の闘争課題の徹底的かつ正確な実行計画を科学的に、細部的に立てる分科別研究および協議会が2日間にわたって行われた。

 総会は、第1の議案に対する決定書を全会一致で採択した。

 組織問題

 総会は、第2の議案として組織問題を討議した。

 朝鮮労働党中央委員会の委員、委員候補を更迭および補欠選挙した。

 朝鮮労働党中央委員会政治局委員、委員候補を召還および補欠選挙した。

 朝鮮労働党中央委員会書記を解任および選挙した。

 朴正天氏を解任して李永吉氏を党中央委員会の書記に選挙した。

 朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長を召還および補欠選挙した。

 朴正天氏を召還して李永吉氏を党中央軍事委員会副委員長に補欠選挙した。

 朝鮮労働党中央検査委員会副委員長を召還および補欠選挙した。

 朝鮮労働党中央委員会の部長と第1副部長を解任および任命した。

 政府機関の幹部を解任および任命した。

 キム・チョルハ氏を化学工業相に、キム・チャンソク氏を軽工業相に、チョ・ソクチョル氏を品質監督委員長に、李英植氏を内閣政治局局長兼党委員会責任書記に任命した。

 武力機関の一部の指揮官を解任および任命した。

 朴寿日氏を朝鮮人民軍総参謀長に、強純男氏を朝鮮民主主義人民共和国防相に、李太燮氏を社会安全相に任命した。

国家予算審議、革命学院に対する党的指導、党建設5大路線

総会は、第3の議案討議で国家予算審議組が検討して提起した2022年度の国家予算執行状況と2023年度の国家予算案を最終審議し、最高人民会議第14期第8回会議に提出することを承認した。

 総会は、第4の議案で「革命学院に対する党的指導を強化することについて」を討議し、当該の決定書を一致可決した。

 総会は、第5の議案「新時代の党建設5大路線について」を討議した。

 金正恩総書記が、第5の議案に対する報告を行った。

 金正恩総書記が閉会の辞を述べた。

 金正恩総書記は、全ての参加者の高い党性と革命性、献身性によって総会の決定が着実な実行と実際の変革へつながり、党と革命発展の新しい全盛期は限りなく開かれるという確信を表明しながら閉会を宣言した。(了)