米国・南朝鮮連合空中訓練「ビジラント・ストーム」に対応して行った朝鮮人民軍の軍事作戦に関する総参謀部の報道が発表された。
発表によれば、「朝鮮人民軍総参謀部は11月2日から5日まで、次のような対応軍事作戦を断行した」したと指摘、作戦内容を明らかにした。
「敵空軍基地打撃」、地対空ミサイル発射などとともに注目されるのは、「敵の作戦指揮システムを麻痺させる特殊機能戦闘部の動作信頼性検証のための重要な弾道ミサイル試射」、「500機の各種戦闘機を動員した空軍の大規模な総戦闘出動作戦」なども行われたこと。
朝鮮人民軍参謀本部の発表は「全ての対応軍事作戦は、計画された目的を成功裏に達成し、わが軍隊の高度の作戦遂行能力が満足に評価された」と指摘、「朝鮮人民軍総参謀部は、敵のあらゆる反朝鮮戦争演習に持続的かつ断固たる、圧倒的な実践的軍事措置によって対応していくことを今一度宣明する」と強調した。
全文は、次の通り。
米国と南朝鮮の無謀な軍事的狂乱によって、朝鮮半島地域に生じた深刻な情勢の気流はいっそう不安定な対決方向へ流れている。
最近、南朝鮮地域では、去る10月31日から11月5日までを期限にして核戦略爆撃機を含む数百機の各種戦闘機を動員した歴代最大規模の米国・南朝鮮連合空中訓練である「ビジラント・ストーム」が実施された。
敵の大規模連合空中訓練は事実上、地域の緊張を意図的に高調させる公然たる挑発行為であり、特にわが国家を直接的な目標として狙った侵略的性格が極めて濃い危険な戦争演習である。
侵略的な軍事訓練を大々的に繰り広げている米国と南朝鮮の挑戦的な最近の全ての動きは、黙過して許すことのできない行為である。
重大な状況に対処した徹底して不屈の対応意志と朝鮮武力の軍事的能力に対するはっきりした自信感を誇示し、わが将兵の断固たる報復意志に必勝の信念を与えるために、朝鮮人民軍総参謀部は11月2日から5日まで、次のような対応軍事作戦を断行した。
作戦第1日午前、平安北道地域のミサイル部隊で敵の空軍基地打撃を模擬して西海閘門前の無人島を目標に散布弾戦闘部と地下浸透戦闘部を装着した戦術弾道ミサイル4発を発射し、午前と午後、東・西海岸沿線の空軍対空ミサイル兵部隊で相異なる高度と距離の空中目標を掃滅するための訓練を行いながら、23発の地対空ミサイルを発射した。
同日午後、敵が南朝鮮の「領海」近くにわれわれのミサイルが落ちたと主張して空対地誘導弾と滑空誘導爆弾でわが方の公海上に対応射撃する妄動を振るったことを受けて、咸鏡北道地域から590.5キロ射程の南朝鮮地域の蔚山市の前方80キロ付近の水域(緯度35°29′51.6″、経度130°19′39.6″)の公海上に2発の戦略巡航ミサイルで報復打撃を加えた。
作戦第2日、国防科学院の要求によって敵の作戦指揮システムを麻痺させる特殊機能戦闘部の動作信頼性検証のための重要な弾道ミサイル試射を行うようにし、敵の持続する戦争挑発狂気を粉砕するための対応の一環として超大型ロケット砲弾と各種戦術弾道ミサイル5発、46発の長距離ロケット砲弾を東海上に発射した。
作戦第3日、敵の連合空中訓練に対する対応意志を示す目的で3時間47分にわたって500機の各種戦闘機を動員した空軍の大規模な総戦闘出動作戦が行われた。
作戦第4日、敵の空軍基地打撃を模擬して西海閘門前の無人島を目標に散布弾戦闘部を装着した戦術弾道ミサイル2発と超大型ロケット砲弾2発を再び発射した。
全ての対応軍事作戦は、計画された目的を成功裏に達成し、わが軍隊の高度の作戦遂行能力が満足に評価された。
作戦を通じて朝鮮武力は、敵の連合空中訓練に徹底的に対応し、敵の空軍の「優勢論」をダウンさせられる自信感を高めたし、わが軍隊の確信性のある軍事備え態勢と能力を完璧(かんぺき)に確認し、絶対的な対応意志をいっそう確実に固めた。
今回、朝鮮人民軍が断行した対応軍事作戦は、敵の挑発的な軍事的妄動が執拗であるほど、われわれの対応はより徹底し、より無慈悲であるというわれわれの明白な回答となり、これはすなわち今後も揺るぎないわが武力の行動原則、行動方向となる。
朝鮮人民軍総参謀部は、敵のあらゆる反朝鮮戦争演習に持続的かつ断固たる、圧倒的な実践的軍事措置によって対応していくことを今一度宣明する。(了)