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金正恩総書記が朝鮮人民軍戦術核運用部隊の軍事訓練を指導

 国の戦争抑止力と核反撃能力を検証、判定し、敵に厳重な警告を送るための朝鮮人民軍戦術核運用部隊の軍事訓練が、9月25日から10月9日まで行われた。

 また、朝鮮人民軍前線長距離砲兵区分隊と空軍飛行隊の火力打撃訓練が、10月6、8の両日に行われた。

 「労働新聞」が10日伝えた。

 報道は要旨次のように伝えた。

 わが軍海上戦力が朝鮮半島水域で危険な軍事演習を行っている時期に行われた。

朝鮮労働党総書記で朝鮮労働党中央軍事委員会委員長である金正恩同志が、戦術核運用部隊の軍事訓練を現地で指導した。

 水中発射訓練

 9月25日未明、わが国の北西部の貯水池水中発射場で戦術核弾頭の搭載を模擬した弾道ミサイル発射訓練が行われた。

 訓練の目的は、戦術核弾頭の搬出および運搬、作戦時の迅速で安全な運用・取り扱いの秩序を確定し、全般的運用システムの信頼性を検証および熟達する一方、水中発射場での弾道ミサイル発射能力を熟練させ、迅速反応態勢を検閲することにあった。

 発射された戦術弾道ミサイルは、予定された軌道に沿って朝鮮東海上の設定標的上空へ飛行し、設定された高度で正確な弾頭起爆の信頼性が検証された。

 また、実戦の訓練を通じて計画された貯水池水中発射場の建設方向が実証された。

 飛行場を無力化

 9月28日、南朝鮮作戦地帯内の各飛行場を無力化させる目的で行われた戦術核弾頭の搭載を模擬した弾道ミサイル発射訓練でも核弾頭の運用に関連する全般システムの安定性を検証したし、9月29日と10月1日に行われた複数の種類の戦術弾道ミサイル発射訓練でも当該の設定標的を上空爆発と直接精密および散布弾打撃の配合で命中することで、われわれの兵器システムの正確性と威力を実証した。

 新型地対地中・長距離弾道ミサイル

 10月4日、朝鮮労働党中央軍事委員会は持続する朝鮮半島の不安定な情勢に対処して、敵により強力で明白な警告を送ることに関する決定を採択し、新型地対地中・長距離弾道ミサイルで日本列島を横切って4500キロ界線の太平洋上の設定された標的水域を打撃するようにした。

 敵主要軍事指揮施設打撃訓練

 10月6日未明、敵の主要軍事指揮施設打撃を模擬して機能性戦闘部の威力を検証するための超大型ロケット砲と戦術弾道ミサイル命中打撃訓練が行われたし、9日未明、敵の主要港湾打撃を模擬した超大型ロケット砲射撃訓練が行われた。

 7回にわたって行われた戦術核運用部隊の発射訓練を通じて、目的とする時間に、目的とする場所で、目的とする対象を目的とするほど打撃、掃滅できるように完全な準備態勢にあるわが国家の核戦闘武力の現実性と戦闘的効率、実戦能力があまねく発揮された。

 金正恩総書記は、われわれの核戦闘武力が戦争抑止力の重大な使命を担ったことに合わせて、任意の時刻、不意の状況下でも迅速で正確な作戦反応能力と核状況対応態勢を高度に堅持していることについて高く評価した。

 そして、今回行った実戦の訓練を通じて、任意の戦術核運用部隊にも戦争抑止と戦争主導権獲得のごく重い軍事的任務を課することができるという確信をいっそうしっかり持つことになったと述べ、これはわれわれの戦争抑止力稼働態勢に対する検証であると同時に、国家核防御態勢の徹底した準備状態の信頼性を証明した契機となり、敵にわれわれの核対応態勢、核攻撃能力を告げるはっきりした警告、明白な誇示になると語った。

 金正恩総書記は、今、この時刻も敵のせわしい軍事的動きが感知されていると述べ、米国と南朝鮮政権のこのような持続的で意図的であり、無責任な情勢激化行動はやむを得ずわれわれのさらなる反応を誘発させるだけである、われわれは情勢危機を恒常的に厳格に注視していると指摘した。

 金正恩総書記は、敵が軍事的威嚇を加える中でも相変わらず対話と交渉を云々し続けているが、われわれには敵と対話する内容もなく、またそのような必要性も感じないと述べ、何よりもわれわれはより強力で断固たる意志と行動によって、膨大な武力を時を構わず引き込んで地域情勢を激化させる敵にいっそう明白なシグナルを送らなければならないと語った。

 金正恩総書記は、われわれは朝鮮半島の不安定な安全環境と看過できない敵の軍事的動きを漏れなく鋭く注視するとともに、必要な場合、相応の全ての軍事的対応措置を強力に実行していくであろうと強調した。

 金正恩総書記は、朝鮮民主主義人民共和国核戦闘武力がわが国家の尊厳と自主権、生存権死守の重大な義務を自覚して最強の核対応態勢を維持し、いっそう全面的に強化していくとの期待と確信を表明した。

金正恩総書記、朝鮮人民軍前線長距離砲兵区分隊と空軍飛行隊の火力打撃訓練を指導

 朝鮮人民軍前線長距離砲兵区分隊と空軍飛行隊の火力打撃訓練が、10月6、8の両日に行われた。

 朝鮮労働党総書記で朝鮮労働党中央軍事委員会委員長である金正恩同志が、軍事訓練を現地で指導した。

 合同打撃訓練

 10月6日、朝鮮人民軍西部前線長距離砲兵区分隊と西部地区空軍飛行隊の合同打撃訓練が行われた。

 合同打撃訓練は、敵の軍事基地を模擬した島の目標に対する空軍飛行隊の中距離空対地誘導爆弾および巡航ミサイル打撃と各種の近接襲撃および爆撃飛行任務を遂行したのに続いて、前線長距離砲兵区分隊が順次別に火力打撃を加える方法で行われた。

 訓練を通じて、前線砲兵と戦闘飛行士の作戦動員準備状態と戦闘の実力が不意に厳格に検閲され、結果、有事に備えた作戦準備態勢の正確性と高度の実戦能力がはっきり実証された。

 大規模航空攻撃総合訓練

 10月8日、朝鮮東海に再進入した米海軍の空母を含む連合軍海軍の海上連合機動訓練が強行されている情勢の背景の下で、史上初めて150余機の各種戦闘機を同時に出撃させた朝鮮人民軍空軍の大規模航空攻撃総合訓練が行われた。

 訓練では、空軍師団、連隊別に戦闘飛行士の地上目標打撃と空中戦遂行能力を判定し、作戦対象物に応じた空襲の規模と手順と方法、戦法を再実証し、飛行指揮を熟練し、部隊別に協同作戦遂行能力を向上させるのに目的を置いたし、新型空中兵器システムの試射を通じて信頼性を検証した。

 大集中火力打撃訓練

続いて同日夜、敵の作戦飛行場打撃を模擬した前線東部地区の長距離砲兵区分隊の大集中火力打撃訓練が行われ、提示された戦闘状況での迅速対応能力と軍事的威力、兵器システムの戦闘的性能を再度実証した。

 金正恩総書記は、われわれの頼もしい砲兵と戦闘飛行士が戦闘力強化の日々に絶えず練磨してきた優れた実戦能力とわが軍隊特有の気質的な勇敢さと愛国心をあまねく発揮したことについて高くたたえ、不意の実戦状況にも能動的に正確に対処できるように思想的・精神的に、軍事技術的にしっかり準備されたことに満足の意を示した。

 金正恩総書記は、わが国家の周辺で持続的に悪化している軍事情勢状況を見れば、より迅速で徹底した戦争準備態勢と軍事的対応能力の強化はわが革命に必須不可欠な要求として提起されると述べ、人民軍将兵がいつも臨戦態勢でいっそう確固たる万端の戦闘動員態勢を手抜かりなく整えることを強調した。

 金正恩総書記は、全ての将兵が透徹した主敵観、チュチェの戦争観でいっそうしっかり武装し、祖国の最前線とわれわれの自主権を無敵の軍事力で鉄桶のごとく守っていくことを呼び掛けながら、訓練に参加した軍人たちを愛の大きな懐に抱いて意義深い記念写真を撮った。(了)