朝鮮の屈指の化学工業基地である南興青年化学連合企業所に大規模な炭酸ソーダ生産工程が築かれ竣工した。
「労働新聞」(27日付)など朝鮮のマスコミが報じた。
同紙は「核心工業である化学工業のチュチェ(主体)化実現に寄与する貴重な成果が成し遂げられた」と指摘した。
化学工業の構造を朝鮮の原料に依拠するチュチェ(主体)工業に転換することは朝鮮労働党の方針。朝鮮に多く埋蔵されているフェマンチョを出発原料にする炭酸ソーダ工業を完備することは党8回大会で打ち出された重要課題の一つであった。
フェマンチョとは、硫酸ナトリウムと硫酸カルシウムを基本成分にする復塩形態の多元素有用鉱物。日本ではトロナと呼ばれている。フェマンチョは朝鮮の西海岸北部地域に埋蔵されており、探査の結果その量は数億トンにのぼる。
大規模な炭酸ソーダ生産工程が築かれたことは、基礎化学製品の自給率を決定的に高め、人民生活を向上させるうえで大きな意義があるばかりか、米国の敵対政策と制裁を正面突破するうえで成し遂げられた大きな成果でもある。
26日現地で竣工式が行われた。内閣副総理、平安南道党責任書記など幹部が参加した。(了)