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われわれはさらに強くなる 偉大な戦勝69周年記念行事で行った金正恩総書記の演説から

 金正恩朝鮮労働党総書記は7月27日、偉大な戦勝69周年記念行事で、「祖国解放戦争参戦者はわが共和国の最も英雄的な世代である」と題する演説を行った。
 この演説と関連して日本をはじめ西側のマスコミは、南側の尹錫悦政権に対して言及したごく一部の部分だけを取り上げ敵意に満ちた報道を繰り返し、対米、対南問題についての発言の趣旨を歪曲している。
 以下に、「祖国解放戦争参戦者はわが共和国の最も英雄的な世代である」の後半でで言及された対米、対南問題についての発言を抜粋、翻訳して紹介する。(中見出しは編集部)
米帝とは思想で、武装で最後まで対抗する
 去る祖国解放戦争時期から核脅威を躊躇なく加えてきた米国と先鋭的に対峙してきたわれわれ革命の過ぎ去った歴史的環境は、何よりも優先的にわが国の自衛力を応分の水準で準備する要求、われわれは困難な戦いを通じてこの切実で緊要な歴史的課題を実現させました。
 わが共和国が戦後約70年間にわたる熾烈な反米対決の中で社会主義を堅固に守護し、自衛のための戦略的潜在力を居力に備蓄したのは、祖国解放戦争で成し遂げた勝利に劣らない、それ以上の偉大な勝利になります。
 しかしわれわれはここで立ち止まることはできません。
 わが民族の現代史に最も厳しい危害を加えた米国は、今日もわが共和国に対する危険な敵対行為を止めていません。
 米帝は「同盟」強化という美名のもと、南朝鮮当局をけしかけ、自殺的な反共和国対決に追いやる一方で、われわれとの軍事的対決を追求しながら根拠のないいわゆる「脅威説」を執拗に流し続けています。
 ありもしないわれわれの「脅威説」を考案し、それを「信憑性」があるかのごとく流布させてから、われわれを圧迫するための名分にするのが、まさに米帝国主義の体質化した政策実施手法です。
 米帝はいつもそうであったように、最近でも国際的に反共和国世論を執拗に拡散させながら、わが国を地域の情勢安定を破壊する「張本人」で「危険国家」に描写しています。
 われわれの武力の日常的なすべての行動を「挑発」、「脅威」と誤導している米国が、わが国の安全を深刻に脅かす大規模合同軍事練習を堂々と繰り広げて二重的行動は文字通り強盗の行為であり、これは朝米関係をこれ以上改善の方向に戻すのが難しい限界点に、激突状態に追い込んでいます。
 米帝がわが国に対する国際的な認識と世論を操って「悪魔化」してみようと執念を燃やしているのは、世界平和の撹乱者としての彼らの侵略的正体を覆い、不法無道な敵対視政策を正当化するための常とう手段に過ぎません。
 すでに私は国家の安全を頼ましく担保しようとすれば、対話にも対決にも全て準備されていなければならないし、特に対決にはさらに隙間なく準備されていなければならないということについて明らかにしました。
 米帝の傲慢さは昔も今も変わっていません。
 米帝とは思想で、武装で最後まで対抗しなければなりません。
 朝鮮民主主義人民共和国は、米国とのどのような軍事的衝突にも対処する徹底した準備ができていることを再び確言します。
 米国がわが国のイメージを貶め、われわれの安全と根本利益を継続して深刻に侵害しようとするなら、必ずより大きな不安と危機に甘んじなければをならないでしょう。
尹錫悦「政権」の危険な自滅的な行為
 わが共和国政府はこの機会を借りて、力に対する非正常的な過欲と過信に陥り狂気をはなちながら、米国の対朝鮮敵対視政策実施の先頭に立つ南朝鮮保守「政権」と好戦狂らにも厳重に警告します。
 戦勝節慶祝の祝砲が鳴り響く今夜、この瞬間も250㎞の戦線南側では嫌悪すべき対決狂、不良の輩が軍事的狂気に熱を上げ、わが国を脅かす各種軍事行動を繰り広げています。
 今年に執権した南朝鮮の保守「政権」は、歴代のどの保守「政権」も凌駕する極悪無道な同族対決政策と事大売国行為にしがみつき朝鮮半島の情勢を戦争の危機に追いやっています。
 今、南朝鮮の新しい「政権」は、わが政権と軍隊を再び「主敵」と規定しておき、同族対決状況を備えているという無駄な恐怖に飽き、罵声をはなちながら様々な悪行、不適切な行動を繰り返しています。
 彼らは「力による平和」と「力による安保」を躊躇せず提唱しており、わが国の戦争抑制力を無力化させる「先制打撃」もいとわないと虚勢を張っています。
 南朝鮮はこの時刻にもわれわれに比べた自らの軍事力の烈勢を少しでも挽回してみようと武器開発及び防衛産業強化策動にさらに熱をあげ、米国の核戦略装備を大々的に引き入れようとしており、様々な名目の戦争練習を拡大しています。
 しかし、最近になって、自らの安全保障に関連して、より頻繁になった南朝鮮側の虚勢性発言と様々な醜態は、核保有国の顎の下で生きなければならない宿命的な不安感から出発したものと見なければなりません。
 南朝鮮当局者が日替わりに出てきてはなつ虚勢性発言が、彼らの国民には信頼できる鉄のような安保態勢と先進軍事力として認識され、慰めになるかは分からないが、私が見るには、恐怖におののき戦々恐々とするあわれな姿にしか見えません。
 南朝鮮当局者がいわゆる「韓国型3軸体系」という概念を立てて核心戦力を育てると叫び、孤児に向かってあたふたと動いているが、南朝鮮は決してわれわれに比べた軍事的劣勢を宿命的なものとして甘んじなければならず、いつになっても絶対に挽回することができないでしょう。
 彼らが実際に最も恐れている絶対兵器を保有しているわが国家に対して軍事的行動を云々することは妥当ではなく、非常に危険な自滅的な行為です。
 南朝鮮「政権」と軍部が軍事的にわれわれと対抗する工夫をして、ある特定の軍事的手段と方法に基づいて先制的にわれわれの軍事力の一部を無力化させたり、破壊することができると思うのであれば、それはとんでもないです。
 そのような危険な試みはすぐに強力な力によって膺懲され、尹錫悦「政権」とその軍隊は全滅するでしょう。
 南朝鮮の保守「政権」は、始めから度がはるかに超えたということと、危険を自からが招く行為を熟考しなければならないということを、より遅くなる前に自認しなければなりません。
 われわれは、尹錫悦が執権前と執権後に多くの機会に吐き出した妄言と醜態を正確に覚えています。
 また、南朝鮮軍部が最近吐き出す身の程知らずの妄言も聞いており、米国と一緒に行う注目すべきすべての軍事的行動を見逃すことなく観察しています。
 これ以上尹錫悦とその軍部の輩が行う醜態と客気を静かに見守ってあげることはできません。
 引き続き強盗の論理でわれわれの自衛権行使を攻撃し、われわれの安全を脅かしながら軍事的緊張を高める今のような態度を続けるのなら応分の対価を払うことになります。
 最も危険なまな板に乗った大統領、最も大きな危険の前に露出した「政権」という後ろ指を避けるためには、より熟考し、口より頭をより転がさなければならず、時をかまわずわれわれを挑発せず、よりましなのは最初からわれわれと相対しないことが上策です。

国家防衛力の発展戦略に関する任務を策定
 同志の皆さん!
 今、われわれの武装力は、どんな危機にも対応する徹底した準備が整っており、わが国の核戦争抑制力もまた絶対的な自己の力を自分の使命に忠実に、正確に、迅速に動員する万全な態勢にあります。
 老兵の同志たちが血を流して守ってきたこの地の安全と、この国の制度と主権は、より強力でゆるぎない自衛的防衛力と堅固な精神で徹底的に担保されていることを確言します。
 われわれはさらに強くなります。
 わが共和国政府は、より強くなる徹底した軍事力と透徹した反帝反米、対南対敵精神で、わが国と人民、私たちの自主権を鉄桶のように守ります。
 敵の必死な軍備拡大策動と危険な軍事的狙いをより徹底的に制圧粉砕しなければならないわが革命の情勢は、われわれの軍事力のより速い変化を必要とし、この歴史的課題の責任的な実現のために、わが党中央は最近、国家防衛力の発展戦略に関する任務を策定し、正確な執行へと指導しています。
 戦争は力と力の冷酷な衝突ですが、勝戦はいつも愛が熱烈で信念が強い方にあり、これは先端軍事技術が総発動される今日の戦場でも変わることはありません。
 わが人民軍隊は、強大性と百勝の源泉である政治思想的優越性を高く発揚させるのに常に力を注いで、決然とした革命精神と無比の勇敢性、強固な闘志で驚くべく打撃力を発揮する世界一の強軍に育成されることでしょう。(了)