朝鮮の無所属民間放送「統一のこだま」は11日、去る2日にソウルで開かれた第53回「韓米年例安保協議会」(SCM)を、「火薬臭漂う謀議、無分別な軍事的妄動」と厳しく非難した。
文在寅韓国大統領が「終戦宣言」を提案して、強力に推し進めているように振る舞っている中で、朝鮮側が「北侵作戦計画をより強化することに合意した」と、米韓を非難した形。
特に「統一のこだま」が「反共和国敵対意思がないという米国の公式立場、そして『平和』について語る南朝鮮の力説が、でまかせな偽善であることを反証している」と指摘、表では平和を唱え、裏では対決を追求する文在寅大統領の二重性を非難したのは、注目に値する。
「統一のこだま」は次のように指摘した。
朝鮮半島地域の軍事的不安定と危険が米国、南朝鮮の反共和国対決政策と戦争練習のために日々増大しているということについては、すでに何度も強調されてきた。
これを証明できるもう一つの尋常ではない軍事的動きが南朝鮮のソウルで行われた。
最近、米国と南朝鮮軍部は、第53回「韓米年例安保協議会」で、不当にも誰かの脅威を云々しながら、従来の北侵作戦計画をより強化することに合意しました。
具体的には、米軍と南朝鮮軍の常時準備態勢維持、連合防衛能力向上と関連した作戦計画に反映する「新戦略企画指針」を設けた後、それに基づいて作戦計画樹立に着手し、特に「作戦計画5027」、「作戦計画5015」、「作戦計画5029」の中で反共和国先制打撃脚本である「作戦計画5015」を一次的に修正補充することにした。
これだけ見ても、反共和国敵対意思がないという米国の公式立場、そして「平和」について語る南朝鮮の力説が、でまかせな偽善であることを反証している。
見落とせないのは、このような軍事的動きが将来朝鮮半島の軍事的危機をさらに危険千万な方向に追いやっていくということだ。
今まで南朝鮮アメリカ合同軍事練習と南朝鮮軍単独の戦争練習が、わが共和国を不意に先制攻撃するための各種作戦計画に合わせて狂乱的に敢行されたということは広く知られた事実である。また、その計画が求める目的と実行手段、遂行方式がどれほど重大で危険なのかということも、すでにずっと前から赤裸々に暴露されていたことだ。
これらの作戦計画をさらに修正補充してより具体化した侵略戦争の脚本を作れば、朝鮮半島と軍事的環境が取り返すことができない破局へとさらに突き進むことは明らかある。
米国と南朝鮮が手を組んで開いた「韓米年例安保協議会」を、北侵戦争挑発をさらに現実化しようとする火薬臭が濃厚に漂う謀議の場、朝鮮半島情勢を最悪に追いやる無分別な軍事的妄動と見る根拠がここにある。(了)