朝鮮外務省は8日、「EU諸国は自分たち内部の人権の汚物から先に処理すべきだ」と題する、朝鮮EU協会リ・サンイル会長の文をHPに載せた。
リ・サンイル会長はこの文で、EUが国連で朝鮮の人権状況を誹謗中傷する「決議案」を上程したことを「わが国の真の人権保障政策と実像を捏造し攻撃する虚偽に満ちた謀略」と厳しく非難、「EUは、『人権裁判官』のように振る舞う米国をそのまま模倣して、他人を中傷してあれやこれやと訓示を垂れるのが好きなようだが、その前に自身の欠陥を正す必要がある」と指摘した。
以下は「EU諸国は自分たち内部の人権の汚物から先に処理すべきだ」の全文。
欧州連合は、第76回国連総会第3委員会において、わが国の人権状況を、中傷する「決議案」を再び提出した。
われわれは、わが国の真の人権保障政策と実像を捏造し攻撃する虚偽に満ちたこのような謀略的な「決議案」を全面的に排撃してきた。
見過ごせないのはEUが、わが国の自主権を侵害し、内政に干渉することを目的とした「決議案」上程の不純な目的を、「人権保護」という風呂敷に包んで世界をあからさまに欺いていることだ。
EUによる常習的な「決議案」上程は、当初からわが人民の人権を保護増進することとは何の関係もない。
2003年4月、EUは、自分たちの重なる要求で実現した我々との双務人権対話と協力を覆し、国連人権委員会の第59回会合で初めて反共和国「人権決議案」を奇襲上程した。
これは、わが国を「悪の枢軸」に指定し、同盟国まで動員して全方位的な圧迫を加えた、米国に対する盲従が生み出した政治的敵対行為であった。
それ以来EUは米国の対朝鮮敵対視政策に便乗して、毎年国連で、われわれに反対する「人権決議案」を繰り返し提出し、強制的に採択する対決一辺倒にしがみついてきた。
EUの「独自性」なるものが何を意味するのかについて長い説明は必要ない。
重ねて明らかにするが、わが国では人民大衆第一主義政治が国家活動のいしずえとして社会生活全般に徹底的に具現され、人民の尊厳と権益が制度的に、法律的に、そして実戦的に最優先され、絶対視されている。
われわれの人権基準、われわれの人権実践は、全的にわが人民の志向、利益に従う。
EUは、「人権裁判官」のように振る舞う米国をそのまま模倣して、他人を中傷してあれやこれやと訓示を垂れるのが好きなようだが、その前に自身の欠陥を正す必要がある。
根深い人種主義、人種差別、難民虐待、警察の暴力、殺人、性的暴力など、世界を驚かせるあらゆる人権蹂躙の悪弊が蔓延しているのがEUの国々である。
最悪の人権記録を持っているEU諸国は、自分がすべきことから始めるべきだ。
それは自分たち内部の人権の汚物から先に処理することだ。(朝鮮EU協会会長リ・サンイル)