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軍事的挑発行為は自国の安保を害するだけ 朝鮮外務省、加、仏の朝鮮半島周辺への武装装備投入を非難

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カナダが投入した哨戒機

 朝鮮外務省は25日、HPに「軍事的挑発行為は自国の安保を害するだけだ」と題する同省軍縮及び平和研究所リ・ミョンハク研究員の文を載せた。

 リ・ミョンハク研究員は、カナダとフランスによる朝鮮半島周辺への武装装備投入を非難、「米国の覇権政策と二重基準行為でアジア太平洋地域の情勢がさらに不安定になっている中で、カナダとフランスが朝鮮半島周辺に武装装備を投入することは火に油を注ぐ極めて危険な軍事的挑発と言わざるを得ない」と指摘した。

 また同研究員は、「『制裁違反』を口実に、アジア太平洋地域への軍事的介入を合法化し、徐々に中国とロシアを抑制するための米国主導のアジア版軍事ブロックを形成しようとすることが、米国と西側諸国が追求する最終目的である」と指摘、「米国と西側諸国は、自らの軍事的挑発行為が地域情勢はもちろん、自国の安全保障にも良くない影響を招くことになるということを直視して熟考しなければならない」と警告した。

 以下は「軍事的挑発行為は自国の安保を害するだけだ」の全文。

 朝鮮半島周辺の情勢が、いくつかの国の軽率な行動で、さらに危険な状態に陥っている。

 15日カナダ国防省は「海上制裁違反」を「監視」するという美名の下、11月中旬まで一ヶ月間、朝鮮半島周辺に「CP-140オーロラ」哨戒機を投入すると発表した。

 昨年9月にカナダ護衛艦が「不法積み替えの監視」を目的とし、朝鮮半島の周辺に急派されたことをはじめ、カナダが朝鮮半島周辺に艦船や航空機を投入したのは2018年以来、今回まで、合わせ6回にもなる。

 フランスもまた「ファルコン-200」哨戒機を配置して、日本の普天間空軍基地を拠点に11月初めまで「監視活動」を繰り広げることにしたという。

米国の覇権政策と二重基準行為でアジア太平洋地域の情勢がさらに不安定になっている中で、カナダとフランスが朝鮮半島周辺に武装装備を投入することは火に油を注ぐ極めて危険な軍事的挑発と言わざるを得ない。

 アジア太平洋地域から地理的に遠く離れているカナダとフランスが世界最大のホットスポット地域である朝鮮半島の周辺に武装装備を投入するのは、必ず地域の安全保障のバランスを破壊し、情勢激化を引き起こす結果を招くことになる。

問題の危険性は、これだけではない。

 「制裁違反」を口実に、アジア太平洋地域への軍事的介入を合法化し、徐々に中国とロシアを抑制するための米国主導のアジア版軍事ブロックを形成しようとすることが、米国と西側諸国が追求する最終目的である。

 米国が同盟国を中国とロシアに反対することにさらに引き入れ、西側諸国は、彼らなりに米国を背負ってアジア太平洋地域での軍事的な動きを強化していることにより、地域情勢はさらに緊張している。

 最近、米国、英国、オーストラリアと3者安保協力体制を確立し、オーストラリアに核推進潜水​​艦建造技術を移転することにした事実や、英国をはじめとするヨーロッパの国の軍艦のアジア太平洋進入回数が徐々に増加しているという事実がこれを実証している。

 カナダが米国との不公正な貿易関係について不満を示しており、フランスがオーストラリアへの核推進潜水​​艦建造技術移転が彼らの 「背中にナイフを突き立てる行為」になると非難しながらも、アジア太平洋地域に武装装備を急派しているのは、西側諸国の対米追従姿勢と旧時代的な思考方式を赤裸々に見せてくれている。

 今、米国と西側諸国の策動は、地域諸国の強い反発を醸し出している。

 最近、英国航空母艦がアジア地域で複数の軍事訓練を行ったことと関連して、中国の「環球時報」は、今日の中国は、英国艦隊の強要で自国の扉を開かなければならなかった100年前の中国ではない、もし英国が中国の南海で何らかの挑発をあえて敢行すれば、中国は対応措置を講じ、英国に苦く痛い結果を味あわせるであろうと強調した。

 米国と西側諸国は、自らの軍事的挑発行為が地域情勢はもちろん、自国の安全保障にも良くない影響を招くことになるということを直視して熟考しなければならないであろう。(朝鮮外務省軍縮及び平和研究所リ・ミョンハク研究員)