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全民族の期待と念願を実現するための努力の一環 北南通信連絡線再び復元 朝鮮中央通信社報道

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 朝鮮、北側は4日、朝鮮中央通信社報道を通じて、断絶されていた北南通信連絡線を10月4日9時から再び復元することにしたと発表した。

 朝鮮中央通信社の報道は次の通り。

 朝鮮労働党総書記で朝鮮民主主義人民共和国国務委員長である金正恩同志は朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議第14期第5回会議で行った歴史的な施政演説で、現在の北南関係が一日も早く回復され、朝鮮半島恒久平和が訪れることを望む全民族の期待と念願を実現するための努力の一環として、断絶されていた北南通信連絡線を再び復元するという意思を表明した。

 金正恩総書記の意を体して、当該の機関は10月4日9時から全ての北南通信連絡線を復元することにした。

 南朝鮮当局は、北南通信連絡線の再稼動の意味を深く刻み付けて北南関係を収拾し、今後の明るい前途を開く上で先決されるべき重大課題を解決するために極力努力すべきであろう。

【解説】

 去る7月27日、北と南の首脳による親書の交換を通じて「北南通信連絡ルートを復元することで互いに信頼を回復し、和解を図る巨歩を踏み出すことで合意」していた。

 しかし、南側が8月に米韓合同軍事演習を強行したことが原因で、復元されたばかりの通信連絡ルートは再び断絶された。

 金與正朝鮮労働党副部長は8月10日に発表した談話で、米韓による戦争演習の強行を厳しく非難し、「南朝鮮当局者らの背信的な行為に強い遺憾を表明」した。

 内容は明らかにされていないが、これは文在寅大統領が親書交換を通じて合意した約束を守らなかったことを強く示唆している。特に金與正党副部長が「当局者らの背信的な行為」との表現を用いたことをみれば明らかだ。

 終戦宣言をめぐり南側に二重基準と敵対政策の解消を強く求めてきた北側は、上記報道のように、「朝鮮半島恒久平和が訪れることを望む全民族の期待と念願を実現するための努力の一環」として通信連絡腺復元に踏み切った。南側は「今後の明るい前途を開く上で先決されるべき重大課題を解決するために極力努力すべき」と強調しており、北南関係の改善いかんは文在寅政権の出方にかかっていると言える。

 文在寅大統領が再び背信することがないことを祈るばかりだ。(了)