朝鮮の黄海南道アナックンウォルジリ(安岳郡月池里)一帯で、高句麗時代の古墳と遺物が引き続き発掘されている。
「労働新聞」(6.29)はじめ朝鮮のマスコミが報じた。
報道によれば、最近、社会科学院考古学研究所の古跡発掘隊員たちは、月池里一帯で高句麗(B.C.277年―A.D.668年)時代の石室封土墳9基と金の垂れ飾り、金の鈴、銀の腕輪、銀の指輪、棺釘、土器のかけらなど多くの遺物を再び発掘した。
月池里所在地を中心にして広い地域に分布している各古墳は、切石で玄室をつくり、盛土をした一間石室封土墳であり、各玄室の大きさは長さ2.3~3.24メートル、幅1.4~2.15メートルくらいである。
各古墳は、羨道と玄室から成っている。
羨道は、玄室の南壁の中心にあるのもあり、東方に片寄っているのもある。
玄室の底は粘土固めをした後に炭を敷き、その上に灰塗りをしており、壁は切石で積み、表面に1~2センチほどの厚さで灰を塗ってつくった。
玄室の底には、ほぼ全面を占める一つの棺台が東西、または南北の方向に置かれている。
玄室の天井は、高句麗時代の伝統的な形式である平行三角支え式になっている。
今、社会科学院考古学研究所では、その成果を強固にする一方、安岳郡月池里一帯に対する調査、発掘を深めている。(了)