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朝鮮の養蜂事情

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 朝鮮の「外国文出版社」が運営するインターネット情報サイト・「ネナラ(わが国)」は5月28日、「ミツバチが増える」とのタイトルで、朝鮮の養蜂事情を伝えた。

 「ネナラ」は、「朝鮮民族のミツバチの飼育には長い歴史がある。歴史の本には643年に朝鮮人が日本にミツバチを持っていき飼育する技術を教えたとの記述がある。これは朝鮮でその以前の時期からすでに養蜂業が活発であったことを示している」と指摘、要旨次のように伝えた。

 三面が海に囲まれ大陸性および海洋性気候の影響を受け、山地が多い朝鮮では大と谷、海岸の地形が発達して植物も豊富で花咲く時期も地域ごとに異なり、養蜂にはすこぶる適合した条件を備えている。

 解放後養蜂は、人民の健康保護を優先する国家の関心事に転換した。

養蜂事業所が市、郡に至るまで整然と組織され、それに対する科学技術指導と物質的援助が絶えず強化された。

 家庭でも、ミツバチの飼育が積極的に奨励された。

 1960年代に全国的な蜜源調査事業が完了し、朝鮮に分布している蜜源植物が約300種にのぼることが明らかになった。

 これらの植物を常に維持管理するとともに、各地方の特性に合った蜜源地をより多く造成して蜂の発育と繁殖に有利な環境を作るための事業が、毎年全国的に行われる植樹および森林造成事業の重要項目の一つになった。

 これとともに、ミツバチの保護増殖を科学的に担保するための事業が粘り強く進められてきている。

 平安南道平城市には50年以上の歴史を持っている農業研究院蜂研究所がある。

研究所では、育種研究室、飼育研究室、疾病研究室、情報室がある。

 初期にすでに朝鮮のミツバチの品種の従順体系を確立した研究所では、ミツバチの繁殖方法と飼育方法の改善と関連した研究活動を活発に推進して多くの成果を成し遂げた。

 そして国の気候と蜜源植物の条件に合ったミツバチの品種を育種するための研究事業とともに、毎年多くの熊蜂を生産して、全国の養蜂場に送るための事業を行っている。

 全国各地でミツバチ飼育が活発に行われる中で、1967年には、朝鮮養蜂家協会が組織された。

 結成されてから現在までに協会では、養蜂部門の最新の科学技術を広く解説、普及し、達成された成果と経験を活発に交換して、養蜂従事者の資質や能力を引き上げるための事業を着実に行っている。

 今日、協会には全国的に数万人の養蜂愛好家が網羅されている。彼らは、毎年養蜂が始まる日付と各種蜜源植物の条件に応じて、強い蜂の群れを育てるとともに養蜂箱の製作、移動飼育などの計画を具体的に立て、着実に準備し、春から秋までミツバチとともに蜜源地帯を「旅行」する。

 最近軽工業と製薬工業の急速な発展にともない、蜂蜜とローヤルゼリーだけでなく、花粉団子、ミツロウ、蜂毒などミツバチの産物に対する需要は引き続き高まっている。

 「ネナラ」の記事には指摘がないが、朝鮮では朝鮮北方の慈江道和坪郡の「和坪蜂蜜」が有名。和坪郡の和坪養蜂事業所で、バスウッド(菩提樹)の花を利用して作る高級蜂蜜で、最も人気がある。(了)

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