日本がイージス艦「はぐろ」を佐世保港に配備したのは、地域の平和を害し、情勢の不安定を引き起こし、再侵略の野望をなんとしても実現しようとする危険な行為である。
朝鮮中央委通信社は20日論評を発表し、朝鮮の「脅威」と「中国の離島奪還」に対する対処の口実で進められている、日本の軍備拡張を非難した。
論評は「日本こそ地域の平和と安全を重大に脅かす張本人」と指摘、「日本は、愚かな妄想を取り止め、周辺の情勢にかこつけて配備している全ての攻撃武器を完全かつ検証可能な方法で、不可逆的に撤廃すべきである」と強調した。
以下は論評の全文。
最近、日本が「弾道ミサイル防衛」の美名の下に新たなイージス艦「はぐろ」を佐世保港に配備した。
その結果、朝鮮半島に近いところに位置している佐世保港に海上「自衛隊」のイージス艦8隻のうち4隻が配備されて軍事活動を展開するようになった。
これは、地域の平和を害し、情勢の不安定を引き起こし、再侵略の野望をなんとしても実現しようとする危険な行為である。
周辺の「脅威」をうんぬんして国際社会と地域情勢を混乱させ、それに付け込んで武装装備の開発と配備を促すのは日本がずっと使う武力増強の手口である。
近頃は、われわれの「脅威」を言い立てて強行する軍事的騒動以外に「中国の離島奪還」に対処するとして空母級である護衛艦いずもで運用することに予想されている最新型ステルス戦闘機F35Bの新田原基地への展開も画策した。
問題は、日本のこのような軍事力増大が決して、この国の政客らが言いふらす「脅威解消」のためのことではない、より危険極まりないことに目的を置いているというところにある。
周知のごとく、日本は敗北以降今まで過去犯罪に対する深い反省と謝罪の言葉一言もせず、報復主義的な再侵略野望を抱いて「大東亜共栄圏」の昔の夢を実現するための武力増強騒動に執着してきた。
今回、日本が実戦配備した新たなイージス艦に搭載されている、相手側が発射したミサイルや航空機の精密な位置情報を他の艦船とリアルタイムで共有できるようにする「共同交戦能力システム」とステルス戦闘機F35Bの技術的諸元などは、現日本憲法の「専守防衛」の原則に正面切って背馳するもので、この国が言い立てる「脅威」うんぬんの欺瞞(ぎまん)性と抱いている「東洋制覇」の腹黒い下心を如実に分かるようにする。
これに、新型潜水艦、護衛艦建造のような武装装備の絶え間ない開発および生産と佐世保港、新田原基地をはじめ大陸侵略に有利な攻撃陣地、列島要衝に臨戦態勢を整えた「自衛隊」武力が続々と集結されていることも、いざという時、再侵略の野望を迅速に実現しようとする日本の危険性を増している。
諸般の事実は、日本こそ地域の平和と安全を重大に脅かす張本人の一つであることを実証している。
20世紀に続けて、またもや人類に不幸と苦痛を強要しようとする戦犯国の妄動を朝鮮民族と地域諸国の人民は絶対に黙過しない。
日本は、愚かな妄想を取り止め、周辺の情勢にかこつけて配備している全ての攻撃武器を完全かつ検証可能な方法で、不可逆的に撤廃すべきである。【朝鮮中央通信】