朝鮮中央通信社は17日論評を発表して、朝鮮半島有事を想定した「自衛隊」の「日本人の保護」訓練を非難した。
「『日本人保護』は侵略の代名詞」と題した論評は、この訓練は「自国内に極度の社会的不安と恐怖を造成して、軍事大国化策動と再侵略の野望を合理化してみようとする日本反動層の凶悪な狙いの表れである」と指摘した。
また論評は、日本の反動層が騒ぐ 「日本人の保護」は、前世紀に日本が侵略戦争挑発に先立ち恒常的に使ってきた「居留民保護」の複写版であり、延長であると指摘、過去に「居留民保護」を口実に朝鮮を侵略した日本が、今日に至っては日本人 「救出」の美名の下、再び再侵略の道を突き進もうとしている」と非難した。
以下は論評の全文。
最近、日本防衛省が朝鮮半島有事を想定した、「自衛隊」の「日本人の保護」訓練を行いマスコミに公開した。
これは自国内に極度の社会的不安と恐怖を造成して、軍事大国化策動と再侵略の野望を合理化してみようとする日本反動層の凶悪な狙いの表れである。
子供たちが勉強する学校に人々を追い込んで数百人の「自衛隊」隊員が飛び入って「救出」して避難させる騒動が、日本社会全般に対朝鮮敵対意識をさらに煽ることになることは、火を見るよりも明らかだ。
一方、日本政府は、高出力レーザーで無人機を迎撃する兵器の開発など軍事力の増強に莫大な費用を注ぎ込もうとしており、各界の非難と排撃の機運を高めている。
荒廃した民心の耳目を朝鮮人憎悪、排他の殺伐とした雰囲気にすり替えてしまおうというのが、日本反動層の狡猾な策略である。
明らかは、現日本当局が朝鮮に対する再侵略の企図をより集中的に、さらに露骨に表わしているということだ。
日本の反動層が騒ぐ 「日本人の保護」は、前世紀に日本が侵略戦争挑発に先立ち恒常的に使ってきた「居留民保護」の複写版であり、延長である。
日本は1894年、わが国で甲午農民戦争が起きると、日本人居留民を「保護」するという美名の下で陸海軍の武力を投入して清日戦争を起こした。
20世紀初頭の朝鮮侵略も「居留民保護」の名分の下で敢行され、関東大地震と 「間島大討伐」などの民族排外主義的な人間殺戮戦、大虐殺の惨劇も「日本人保護」という最悪の代名詞の下で強行された。
現実は、過去に「居留民保護」を口実に朝鮮を侵略した日本が、今日に至っては日本人 「救出」の美名の下、再び再侵略の道を突き進もうとしていることを示している。
軍国主義狂信者たちが帝国時代の復活のためにあがくほど自滅の時間だけを早めるだけだ。
千年の宿敵に対する朝鮮民族の対日決算の意志は数倍に強まり、清算されていない20世紀の日本の犯罪と、21世紀にも続く罪悪も必ず決算されるであろう。(了)