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貧窮の原因は外部勢力の政治経済的干渉にある 朝鮮外務省、「国際貧窮清算の日」に際して見解表明

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 朝鮮外務省は、1992年に国連総会が「国際貧窮清算の日」に定めた10月17日、「貧窮の原因はどこにあるのか」とのタイトルの文をHPに載せ、国際的な貧窮問題に対する見解を明らかにした。

 朝鮮外務省は、発展途上国に蔓延している貧窮の最も重大な要因は、外部勢力の政治経済的干渉にあると指摘、「多くの発展途上国の自主権と尊厳が外勢によって公然と蹂躙されて、それにより生じた社会的無秩序と混乱、暴力や紛争、経済活動の不振と生産の麻痺で人民は貧困の奈落に転がり落ちている」と強調した。

 外部勢力の政治経済的干渉とともに、発展途上国に対する新植民地主義隷属経済政策と覇権主義、一方的な強圧措置も貧窮の原因になっていると、朝鮮外務省は指摘した。

 

以下に「貧窮の原因はどこにあるのか」を翻訳、掲載する(中見出しは編集部)。

 あらゆる形態の貧窮を永遠に清算して真の文明と福利を存分に享受することは、人類の世紀念願であり、志向である。

 このことから、1992年に国連総会は10月17日を国際貧窮清算の日に定め、この日に際して、世界のすべての国、特に発展途上国で貧困清算の必要性を認識させるための活動を強化することを決定した。

 今日、発展途上国で蔓延している貧窮にはいくつかの要因があるが、世界が絶対に見逃してはならない最も主な要因がある。

外部勢力の政治経済的干渉

 それが外部勢力の政治経済的干渉である。

 国家と社会の安定と発展を抑制し、社会的無秩序と暴力、内戦と紛争の根源のひとつになっている貧窮の清算は、国と民族の自主権担保と、持続的で、自立的な経済発展を前提とする。

 しかし、今、世界を見回してみると、多くの発展途上国の自主権と尊厳が外勢によって公然と蹂躙されて、それにより生じた社会的無秩序と混乱、暴力と紛争、経済活動の不振と生産の麻痺で人民は貧困の奈落に転がり落ちている。

 外勢の内政干渉と国家転覆陰謀の犠牲になり、自主権が蹂躙されたリビアとシリア、アフガニスタンなど多くの国々では、国権が混乱したことを機会にもたらされた政治的動乱と内戦、紛争の渦の中で貧困者と避難者の数が急増している。

 最近だけでもベラルーシウガンダ、民主コンゴなど、多くの国の政府級高位人物たちとスポークスマンは、外勢が公然と反対派勢力に力を与えながら、暴力と極端な行動へと煽り立て、西側の外交官が集団的に自国の憲法制度、選挙問題に対する内政干渉と脅威を露骨化させていると強く糾弾しながら、これを絶対に許容しない立場を明らかにした。

新植民地主義隷属経済政策と覇権主義

 発展途上国に対する新植民地主義隷属経済政策と覇権主義、一方的強圧措置もまた世界の発展と繁栄を抹殺する貧窮を生む原因となる。

 去る7月国連事務総長は、現在の国際貿易システム内にはまだ植民地主義の残滓が残っており、過去に植民地支配を受けた発展途上国が、今日は、原料と低技術製品の生産に縛られた新しい形態の植民地主義に直面していると言及した。

 専門家は、特定の国によって操縦される現在の国際経済秩序は、発展した国々には、安価な資源と労働力、市場アクセス権を優先的に付与して莫大な利益をを与えるが、発展途上国には、その国の金融と経済的能力では到底消化できない高額な借金だけをプレゼントし、不均衡な経済関係だけを強要、債務危機と貧困の悪循環だけもたらしていると評した。

 9月25日、ウガンダ政府のスポークスマンは、ある国の通信とのインタビューで、一部の特定国家が技術経済優勢を乱用して、アフリカでの覇権的地位と経済的利権、労働力を引き続き独り占めしようとしていると非難し、このような覇権主義によって、常に平和が脅かされ、絶え間ない紛争と長期間の貧窮、苦痛と不幸だけを強いられていると指摘した。

 現国際情勢が示すように、発展途上国での貧困清算問題は、単純に該当する国に限られた問題ではなく、全世界が注目して、すべての国が協力して解決すべき包括的で重大な国際問題と言わざるを得ない。

 正義と繁栄は、誰かがプレゼントしてくれるものでも、自然に成し遂げられることでもない。

 発展途上国が互いに協力して、外部勢力の政治経済的干渉に反対して強固な経済的自立を確立していくとき、貧窮清算でも必ず成果を成し遂げることができる。(了)

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