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学術的意義が大きい高句麗壁画古墳を発掘、朝鮮の南浦市龍岡郡で

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 朝鮮の南浦市龍岡郡で高句麗壁画古墳が発掘された。ピョンヤン17日発朝鮮中央通信が伝えた。

 

以下は同通信の報道全文。

最近、朝鮮民族遺産保存社の研究集団が南浦市龍岡郡恩徳地区で高句麗壁画古墳を新しく発掘した。

 古墳は恩徳地区の北の方の山腹に位置している。

 ここから西の方へ1.5キロ程度離れた所に世界遺産である龍岡大古墳と双柱古墳がある。

 古墳は羨道と玄室から成る一間石室封土墳である。

 羨道の入り口には花崗岩板石を加工して作った大門形式の石門があるが、これらの門に鉄で作った輪形取っ手がついている。

 現在残っている石門の高さは125センチ、幅は60センチ、厚さは9センチであり、取っ手の直径は10センチである。

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 羨道は玄室の南壁中心から東の方へちょっと片寄っており、玄室は平面正方形を成している。

 底に西の方へ片寄った長方形の低い棺台が置かれている。

 壁体は南壁と西壁が比較的よく残っているが、玄室一辺の長さは3.17メートル、高さは1.5メートル程度である。

 壁画の基本テーマは四神図である。

 西壁には赤色の塗料で目を強調した頭と長く寝たような胴体、跳ね上がって曲がった尾がついた白虎が形象化されている。

 発掘の過程に虎や犬のような獣の頭と前脚、馬の腰の後部分が描かれている壁画片、玄室の天井のへりに蔓模様を描いた壁画片が出土した。このほかに棺台の上で1個の棺釘が発見された。

 朝鮮民主主義人民共和国考古学学会では発掘状況を審議し、同古墳は龍岡一帯で初めて発見された四神図テーマの高句麗壁画古墳であり、その築造時期は6世紀頃であると実証した。

 また、高句麗壁画古墳の中で、鉄で作った取っ手がついた大門形式の石門がそのまま残っている古墳はまれであるだけに高句麗の歴史と文化、特に埋葬風習などを研究する上で学術的意義がとても大きいと評価した。【朝鮮中央通信

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