朝鮮中央通信社は15日論評を発表して、ドイツに設置された日本の性奴隷犯罪を告発する少女像の撤去を求めて大騒ぎする日本を非難する論評を発表した。
論評は、日本が少女像の撤去を求めることは「過去清算を求める国際社会に対する、度重なる、正面切っての挑戦として絶対に黙過することができない」と指摘、過去の清算を拒否する日本を非難した。
論評は、日本が過去の清算を拒否するのには、「島国の血塗られた過去史を覆い隠し、美化、粉飾することで、その法的・道徳的責任から逃れようとする腹黒い下心が潜んでいる」としながら、「歴史は否定するからといって消えるのではなく、歪曲するからといって変わるものでもない」と強調した。
以下に論評の全文を掲載する。
日本が過去犯罪を覆い隠すためにやっきになっている。
最近、内閣官房長官なる者はドイツの首都に建てられた日本軍性奴隷像を目の上のこぶと見なして撤去を主張したかと思えば、いわゆる「国際社会の正当な評価を受けるために努める」という生意気なことまで言い放った。
さらに、日本のいろいろな団体が次々と出て性奴隷像の撤去を唱え、抗議電話をするなど大騒ぎしたという。
これは、日本の過去清算を求める国際社会に対する、度重なる、正面切っての挑戦として絶対に黙過することができない。
日本が本当に、公正な国際社会から平和国家の評価を受けたいなら、自国の法的・道徳的義務である過去の犯罪を清算することから誠実に履行して当然である。
しかし、日本は現在までも20世紀に強行した戦争犯罪に対する謝罪と賠償どころか、それを認めることさえ拒否している。
性奴隷犯罪は、日本の反動層が皇軍の戦闘力と士気を高めるという美名の下に、数十万人の女性を相手に働いた国家組織的な特大型の反人倫犯罪である。
問題は、これをあくまでも否認する日本が性奴隷被害者を「金儲けのための志願奉仕者」と冒瀆し、「『性奴隷』という表現は、事実に反するので使用すべきでない」という文句まで外交青書に公然と明記しただけでなく、「慰安婦問題の最終的で、不可逆的な解決」について騒ぎ立てながら自国の鉄面皮な行為を正当化していることである。
これには、島国の血塗られた過去史を覆い隠し、美化、粉飾することで、その法的・道徳的責任から逃れようとする腹黒い下心が潜んでいる。
歴史は否定するからといって消えるのではなく、歪曲するからといって変わるものでもない。
とりわけ、他民族から受けた民族的蔑視と毀損された民族的自尊心は、いくら歳月が流れても絶対に忘れられないものである。
今、日本に過去の犯罪を清算することを求める声は、被害当事国だけではなく、世界の各地で日を追ってさらに強烈に響き出ている。
日本は、大勢の流れを直視して軽挙妄動してはならない。
今のように引き続き鉄面皮に振る舞っていては国際社会の大きな非難を免れない。(了)