朝鮮外務省は12日、国連駐在金星朝鮮常任代表が国連総会第75回会議3委員会で行った、人権問題に関する演説をHPに掲載した。
金星朝鮮代表は演説で、生存権は人権の初歩と指摘、誤った政策で多くの命を奪った一部の西側諸国は「悪性伝染病から人類の生命権保護に総力を傾けるべき、この神聖な国連の舞台を、他の国の人権状況を歪曲、非難することに悪用」していると非難した。
また金代表は「法執行を使命とする警察が罪のない黒人殺害行為を行い、貧窮と失業、殺戮と差別など、重大な人権侵害行為が制度的に広範囲に恣行されている、人権不毛の地は他でもない西側諸国」であると指摘、名指しはしていないものの、米国の悲惨な人権状況を告発した。
さらに金代表は、このような国が、朝鮮に因縁をつけて「古臭い反共和国『人権決議案』を、今回の国連総会3委員会で再び無理やりに上程、強権と圧力で採択しようとしてい」ると非難、これは「わが国のイメージに泥を塗って、『制度転覆』の妄想を実現しようとする敵対勢力の政治的謀略と対決狂気の産物」と指摘した。
金星代表は、被告席に座るべき人権蹂躙の現行犯が、「まるで『人権裁判官』のように振舞うことこそ、国連の悲劇」だと、米国の横暴とそれに振り回される国連の現状を痛烈に皮肉った。
以下に演説の全文を紹介する。
議長先生
今多くの感染者と死亡者を記録し、人類の生命の安全を深刻に脅かしている新型コロナウィルス感染症危機は前例のない挑戦で、早急に解決されなければならない最悪の人権状況に違いありません。
人権の初歩である生存権を離れて、人間の自由と権利について話すことはできなく、人間の生命権侵害よりも深刻な人権蹂躙もありえません。
しかし、一部の西側諸国は悪性伝染病から人類の生命権保護に総力を傾けるべき、この神聖な国連の舞台を、他の国の人権状況を歪曲、非難することに悪用しています。
彼らは個人の無制限な自由と金銭利益を人間の生命権の前に置く誤った人権政策で多くの命を奪った張本人として、他人の人権状況について論じる体面も資格もありません。
法執行を使命とする警察が罪のない黒人殺害行為を行い、貧窮と失業、殺戮と差別など、重大な人権侵害行為が制度的に広範囲に恣行されている、人権不毛の地は他でもない西側諸国です。
まさにこのよう国々が自信の不当な人権政策的誤りと制度の矛盾から教訓を探して自重、自粛する代わりに、むしろわが国に因縁をつけて古臭い反共和国「人権決議案」を、今回の国連総会3委員会で再び無理やりに上程、強権と圧力で採択しようとしています。
「決議案」は、わが国のイメージに泥を塗って、「制度転覆」の妄想を実現しようとする敵対勢力の政治的謀略と対決狂気の産物で、真の人権保護増進とは何の縁もありません。
西側が人権擁護の美名の下、発展途上国の合法的な政府を転覆して避難民の危機という人権大災害を生み出したことは、今日、彼らは繰り広げている反共和国「人権」騒動の反動本質と危険性を明白に示しています。
既に何回も宣明したように、われわれは、虚偽と捏造、偏見と敵対で一貫した「決議案」を全面的に排撃し、最後まで強硬に対応するでしょう。
乱暴な人権蹂躙、深刻な人権破壊で被告席に座らなければならない現行犯が「決議案」の主な発起国になって、まるで「人権裁判官」のように振舞うことこそ、国連の悲劇であり、このような国は何よりも誤った視覚を正して、自分の家で起こっている人権蹂躙の汚物からきれいに掃除すべきです。
われわれはこの機会に、日増しにより悪辣になる、日本の反人倫的な民族差別行為も厳しく問題視せざるを得ません。
日本の当局は、840万人の誘拐、拉致、強制連行、100万人の大虐殺、20万人軍性奴隷強要など、日本が過去朝鮮人民の前に犯した特大型反人倫犯罪を認めて謝罪、賠償する代わりに、伝染病防止のための支援対象から朝鮮学校を排除して、右翼のチンピラが朝鮮大学の前で様々な悪行を敢行するようにけしかけて、在日朝鮮人の生命の安全を大きく脅かしています。
日本の当局は、罪悪に満ちた過去を素直に認め、反省、清算して在日朝鮮人に対する卑劣な民族差別行為を即時中止して、特大の人権蹂躙戦犯国の汚名を一日も早くすすぐべきです。
議長先生。
朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長・金正恩同志は、千里慧眼の英知と精力的な活動で悪性伝染病や自然災害からわが人民の生命安全と利益を徹底的に担保するための闘争を陣頭指揮しておられます。
国務委員長同志の人民愛の労苦と献身によって、わが国では、これまで安定した防疫形勢が維持されており、破壊的な台風と豪雨、洪水で被災した人民の不便や苦痛を取り除くための被害復旧事業を力強く推進しています。
度重なる試練と挑戦の中でも、首都平壌に人民の健康増進のための現代的な総合病院が建設され、被災地の住民数千世代の住宅と生活用品、医薬品、食料を無償で供給する現実は、わが国で人権がどのように真に保護促進されているかを示す一端に過ぎません。
人民の権利と利益保証を制作作成の最優先原則的に、絶対的基準としている共和国政府は、女性と児童、障害者、老人をはじめ、すべての住民の権利保障のための法律的恩恵と経済的投資を奨励することにより、人権保護増進のための自己の使命と責任を果たしています。
生存権と発展権をはじめとする朝鮮人民の諸人権は、社会主義憲法と選挙法、労働法、教育法、保健法など部門別人権法によって、法律的に確固と保証されて実践的に堂々と行使、享有されており、全般的12年制義務教育制度、無償治療のような社会主義の施策も変わらず実施されています。
私たちは今後も、どんな試練にぶつかっても、誰が中傷しても、偉大な指導者の周りに全人民が固く団結した一心団結の威力で優れ朝鮮式の人権保障政策と制度をしっかり守り、国の富強繁栄を必ず成し遂げすることにより、人民の幸せな生活と真の人権を引き続き確固と保証していくことでしょう。
ありがとうございます。（了）
