金正恩党委員長が、建設中の江原道キムファ(金化)郡災害復旧現場を現地で指導した。
「労働新聞」など、朝鮮のマスコミが2日伝えた。
キムファ(金化)郡地域は去る8月中旬、900ミリ以上の災害性豪雨によって1000余世帯に及ぶ住宅が被害を受けた。
朝鮮のマスコミ報道によれば、東部地区の災害復旧作業に立ち上がった軍人建設者たちは、わずか40余日という短期間に自然災害に襲われた地域に新しい住宅、創造物を建設する奇跡をもたらした。
金正恩委員長は、現在、金化郡に新しく建設する邑地区の低層住宅と里地域の平屋の住宅のほぼ1000世帯に対して、総工事量の88%界線で工事を推し進めているという報告を受けて、朝鮮労働党の精力的な指導と細心な指導の下で人民軍が世人を驚かす誇らしい成果を収めていると述べ、大きな満足の意を表した。
金正恩委員長はまた、わが党のためなら、わが人民のためなら、わが祖国の繁栄のためなら、甚だしい災難と試練が横たわってもいささかの動揺や躊躇(ちゅうちょ)もなく火の中にでも飛び込む非常な覚悟を抱いて不屈の精神力で敢然と闘い、無から有を創造し、災いを福に転変させる人民軍の気高い精神的・道徳的風貌はこの地の全ての奇跡を生み出す根本秘訣であると述べた。
さらに金正恩委員長は、郡党委員長と建設部隊の指揮メンバーから現地の住民が喜んでいるとの報告を受け、人民の率直で偽りない声に力がわく、現在建設した住宅に対する評価も人民から受けなければならないと述べ、災害復旧建設において設計と施工に至る建設の全工程が人民大衆第一主義、人民尊重の観点と原則によって展開されなければならないと強調した。
報道によれば金正恩委員長は災害復旧と住宅及び地方の建設において、留意すべき点と課題についても言及した。
金委員長は、災害復旧地域の住宅設計が一定の基準を定めて一律的に行われたと指摘、地域の優れた文化と特性、人民の便宜と要求を保障できるようにする原則に立って、独創性が付与され、周辺環境との芸術的調和性、多様性が適切に結合されるようにしたならもっとよかったことであろうと述べた。また金委員長は、中央と地方の建設が前例のない速度で進捗している現実の中で、建材工業部門が奮起して発展する国の建設速度に足取りを合わせ、近代的かつ能率的な建設装備と機器・工具を積極的に開発、生産して、中央はもちろん、地方建設部門で機械化の水準を画期的に高め、地方建材の多様性を実現するのが差し迫った政策的課題になると述べた。
金正恩委員長は、被害を受けた複数の地域の田畑に立ち寄って農業の作柄も見て回った。
金正恩委員長は、厳しい自然の狂乱は多くのものを一瞬に押し流したが、被災地に立派な新しい住宅が建設されて姿を一新し、農作物の被害を最小限にとどめて最高収穫年度に劣らない穀物の収穫を期待できるようになったと述べ、今年は本当に類例のない力に余る年であるが、闘う甲斐も特別に大きい偉大な勝利の年になるだろうと信念に満ちて述べた。(了)