Korea News.com(コリアニュース.com)

激動する朝鮮半島のニュースを正確、迅速に伝えるべく努力します。 朝鮮半島の平和と統一、朝日の親善、アジアと世界の平和を願って。

【スポンサーリンク】

最大非常体制下でのコロナ防疫、先回りする攻撃的方法で 「労働新聞」論説で呼びかけ

f:id:gwangzin:20200811142804j:plain

 国際的に猛威を振るっている新型コロナウィルスの流入を防ぐ防疫事業は、生じた問題を追いかけて処理する消防方式ではなく、先回りして生じうる隙と空間を探し出し即時、適切な処置を講じる攻撃的方法で行わなければならない。

 朝鮮で、国家非常防疫システムを最大非常体制に移行し、防疫体制が一層強化されている中で、「労働新聞」は11日付で「保険部門従事者の責任性と役割を高めなければならない」と題した論説を掲載して、「防疫事業においてもわが党の闘争方式は攻撃だ」と強調しし、先回りする攻撃的な防疫に徹することを求めた。

 同時に論説は、防疫事業において保険部門の責任と役割が極めて重要だと指摘し、医療従事者が一層奮闘することを呼び掛けた。

 去る7月19日に、ウィルス感染の疑いのある「脱北者」が、不法に境界線を越えて開城市に帰郷する緊急事件が発生し、朝鮮で国家非常防疫体系を最大非常体制に移行、開城市を封鎖する措置を取ったことは周知の事実。これと関連して、「脱北者」との1次接触者が64人、2次接触者が3571人確認され、該当隔離施設で40日間の隔離状態に置かれていることが、朝鮮の通報を受けたWHOが明らかにしている。

 朝鮮では新型コロナウィルスが各国で広がり始めた当初から、国家非常防疫システムを稼働させ、国境を封鎖、感染の可能性がある外国人と、人民を40日間隔離するなど、厳格な措置を躊躇なく実行し、国内にウィルス感染者がいないことを確認、流入を防ぐ防疫事業を展開してきた。

 防疫において、後追いする消防隊の消火方式ではなく、先回りして針の穴ほどの隙間も埋める徹底した防疫は当初から強調されてきたことで、今回の論説ではじめて言われたことではない。新型コロナウィルスに感染したと疑われる「脱北者」の不法入境という非常事件で、攻撃的な先回り防疫があらためて強調された形だ。

 「脱北者」の不法入境は、厳重な軍の警戒網を突破してのもので、「コロナテロ」の疑いは消えていない。米CIAが支援する韓国の極端な反共勢力と「脱北者」グループは風船ビラなどを通じて新型コロナウィルスを「北に送り込む」と公言する一方、朝鮮で感染が広がっているなどの根拠なきプロパガンダを執拗に行い、異様な敵意を露骨に示してきたのは誰も否定できない。

 「脱北者」の不法入境という非常事件を受けて、朝鮮では非常防疫体制を一層強化して対策しており、新型コロナウィルスの流入は効果的に阻止されよう。(了)