金正恩委員長、順川リン肥料工場竣工式に参加しテープカット
5月1日:順川リン肥料工場竣工式。金正恩委員長が参加しテープカット。
竣工式で金正恩委員長は、順川リン肥料工場の完工は党中央委員会第7期第5回全員会議以後成し遂げた初成果であり、わが国の化学工業を一段階跳躍させる重要な契機になると指摘、この貴重な成果を火種に社会主義強国建設の全域で、自力富強、自力繁栄に炎がより強く燃え上がるようにしなければならないと強調。
※金正恩委員長が順川リン肥料工場の竣工式に参加したことで、4月中旬から米韓の敵対勢力が流布していた「健康異常説」が、でっち上げられたブラックプロパガンダであったことが明らかになった。
5月24日:労働新聞、朝鮮労働党中央軍事委員会第7期第4回拡大会議が開かれたと報道。
会議では①核戦争抑止力を一層強化して戦略武力を高度の激動状態で運営するための新しい方針が提示され②砲兵の火力打撃能力を決定的に高める重大な措置がとられた。
5月24日:朝鮮人民武力省スポークスマン談話発表。南朝鮮軍部が、西海の緊張地域で空海軍合同軍事演習を行ったことを非難、相手に対する一切の敵対行為を禁止した北南軍事合意に逆行する裏切り行為と指摘。
農業インフラ整備進む
5月22日:朝鮮有数の穀倉地帯である黄海南道に大規模な灌漑システム自然流水水路が建設。朝鮮中央通信社が22日に報道文を発表して、黄海南道の広範な田野に「灌漑用水を充分に供給し穀物生産を決定的に増産できる確固とした土台が整えられた」とその意義を強調した。
5月30日:朝鮮外務省スポークスマン、中国の全人代で香港国家安全維持法制定を決定したことを支持。
6月3日:朝鮮労働党国際部スポークスマン談話発表。米国務長官ポンペオが中国を「脅威」と規定、中国共産党の統治がない米国と西側の世界を作ると云々したのは、朝鮮の社会主義もどうにかしようとするものと、非難。
金與正第1副部長、「脱北者」のビラ散布を非難
6月4日:朝鮮労働党金與正第1副部長談話発表。朝鮮中央通信は「南朝鮮当局の黙認下で『脱北者』のゴミどもが反共和国敵対行為敢行」とのタイトルで談話を配信。「労働新聞」は、2面に、「脱北者」のゴミどもが前線一帯で反共和国ビラを散布したことと関連、事態の深刻性を警告する談話を発表したと報道。
金與正第1副部長は談話で、「犬たちが這いずり回りながら酷いことをしているので、これからはその主人に責任を問いただす時だ」「南朝鮮当局は軍事境界線一帯でのビラ散布をはじめとするすべての敵対行為を禁止することにした板門店宣言と軍事合意書の条項を知らないとは言えないはずだ。「もし南朝鮮当局が今回自分の村で同族を狙った悪意に満ちた雑音が出たことに対して応分の措置をとらないのなら、それが金剛山観光廃止に続き、使い道もなく放置されている開城工団の完全撤去になるのか、あってもうるさいだけの北南連絡事務所の閉鎖になるのか、あってないような北南合意の破棄になるのか、いずれにせよ十分に覚悟しなければならない」などと指摘。
6月4日:朝鮮労働党中央委員会統一戦線部スポークスマン、「敵はやはり敵という結論を下すことになる」とのタイトルの談話発表。
6月4日:朝鮮中央通信の報道を通じて南側との全通信手段を同日正午に全遮断・廃棄すると通告。
6月11日:朝鮮外務省のクォン・ジョングン米国担当局長が談話。9日米国務省関係者が「脱北者」のビラ散布にかかわる朝鮮の行動に「失望」したと述べたことに強い不快感を示し、人の家のことに干渉して災いを被りたくないなら口を閉ざせと強調。
6月12日:李善権朝鮮外相、シンガポール朝米首脳会談2周年を迎え談話を発表。
朝米関係の改善に対する希望はこんにち絶望に変わったと指摘、「わが朝鮮の変わらない戦略的目標は、米国の長期的な軍事的脅威を管理するためのより確実な力を培うことである。」と強調。
6月12日:朝鮮労働党中央委員会統一戦線部のチャン・グムチョル部長、「北南関係はすでに収拾できない域に至った」との談話を発表。
6月12日:朝鮮外務省のクォン・ジョングン米国担当局長、韓国外交部が朝米対話再開などを云々したことに関連、「核問題について論じる身分でもなく、割り込む隙も、席もない」と非難する談話を発表。
6月13日:金與正党第1副部長談話発表。「我々は近く次の段階の行動を取るであろう。私は、委員長同志と党と国家から付与された私の権限を行使して、対敵事業関連部署に次の段階の行動を決行することを指示した。遠からず、無用な北南共同連絡事務所が跡形もなく崩れる悲惨な光景を見ることになるであろう。」
6月16日:朝鮮人民軍総参謀部公開報道。統一戦線部と対敵関係部署から非武装化された地域に軍を進出させ要塞化することなどについて行動法案を研究することに対する意見を受け取った、意見を迅速に実行するための「軍事行動計画を作成し、党中央軍事委員会の承認を受ける」と指摘。
北南共同連絡事務所が完全に爆破
6月16日:開城工業団地内にある北南共同連絡事務所が完全に爆破、破壊された。
6月17日:朝鮮人民軍総参謀部、対敵軍事行動計画について公開報道。金剛山観光地区と開城工業地区に連帯級部隊必要な火力区分隊を展開、非武装地帯から撤収した民警硝所を再度進出展開、西南海上戦線の戦闘勤務を1号戦闘勤務体系に格上げ、接境地域での軍事訓練再開、ビラ散布に有利な地域開放してを、人民によるビラ散布を軍事的に保障するーと計画内容を明らかにした。
6月17日:金與正党第1副部長、文在寅大統領の「6・15宣言20周年記念行事」に送ったビデオ演説を全面的に批判する談話を発表。「民族に対して担った責務と意志、現事態収拾の方向と対策とは探してみようとしても見られず、自分の弁解と責任回避、根深い事大主義に点綴した南朝鮮当局者の演説を聞いていると、我知らず胸がむかつく」等々辛らつに批判。
6月17日:朝鮮労働党中央委員会統一戦線部のチャン・グムチョル部長、「南当局とこれ以上対座することはない」とする談話発表。
6月17日:朝鮮中央通信、文在寅大統領が15日、特使派遣を打診してきたと報道。鄭義溶 国家安保室長と徐薫 国家情報院長を特使として訪問時期は朝鮮側が希望する日時を尊重するとする内容を韓国側が打診。
これに対し、朝鮮労働党中央委員会の金與正第1副部長は「分かりきっている術策がうかがわれるこの不純な提議を徹底的に許さない」という立場を示した。
6月20日:朝鮮労働党中央委員会統一戦線部のスポークスマンが談話を発表。「南朝鮮当局者らが常日頃から口にしている『易地思之(立場を変えて考える)』の立場に立って全く同じように一度経験すれば、我々が感じる嫌悪を少しでも理解し、それがどんなに気分が悪いことなのかをはっきり知ることになるなどと指摘。
対南軍事行動計画を保留
6月23日:金正恩委員長、朝鮮労働党中央軍事委員会第7期第5回会議予備会議を招集。朝鮮人民軍総参謀部が党中央軍事委員会第7期第5回会議に提起した対南軍事行動計画を保留。
6月24日:金英哲朝鮮労働党副委員長が談話を発表。鄭景斗「国防部」長官が我々の軍事行動計画が保留でない完全「撤回」になるべきだと度を過ぎる失言をしたことに対して非常に軽薄な行動であったと警告、「自重が危機克服の『鍵』であることを知るべきである」と指摘。
6月25日:朝鮮外務省軍縮平和研究所,「米国の対朝鮮敵対視政策撤回は朝鮮半島の平和と安定のための必須不可欠の先決条件」との研究報告書を発表。(了)