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朝米対話を政治的危機克服の道具にする米国と対坐する必要はない 崔善姫朝鮮外務省第1次官が談話

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  崔善姫朝鮮外務省第1次官は4日に談話を発表して、文在寅大統領が突如持ち出し、トランプ政権周辺が同調している、朝米首脳会談の開催を否定した。

 崔善姫第1外務次官は、「われわれはすでに米国の長期的な脅威を管理するためのより具体的な戦略的計算表を組んである。誰かの国内政治日程などの外部的要因によって、わが国家の政策が調整変更されることはない」と指摘、「朝米対話を自らの政治的危機を克服するための道具としか考えていない米国と対坐する必要はない」と突き放した。

 崔善姫第1外務次官がはっきり否定したことで、文在寅大統領が唱えた、米大統領選挙前の朝米首脳会談説が、米韓による一方的パフォーマンスに過ぎないことが明らかになった。

 オブライエン米大統領補佐官は、去る6月30日にVOAと会見し、「北朝鮮が・・・持続的かつ実質的な交渉に復帰することを引き続き求める」と述べているが、同日文在寅大統領が突如朝米首脳会談を云々した。米韓が足並みをそろえたパフォーマンスであることを示すもので、その狙いが「北朝鮮を交渉のテーブルに復帰させる」(康京和外相、2日)ことにあったことは明らか。

 崔善姫第1外務次官は、米韓の狙いと関連し次のように指摘した。

「われわれと対話を新たに組み直す勇断を決断する意志もない米国が、どのような小細工を持ってわれわれに近づいて来るのかは、あえて会ってみなくても明らかだ。米国がいまだに交渉のようなものを持ってわれわれを揺るがすことができると考えているなら誤算だ」

 さらに崔善姫第1外務次官は「私は些細な誤った判断やミスステップも致命的であり、取り返しのつかない後遺症をもたらすことになる、今のような鋭敏な時に朝米関係の現実態を無視した首脳会談説が世論化されていることに対して、驚きを禁じ得ない」と述べ、厳しい局面に置かれた朝米関係の現実を無視した、首脳会談説に対する警戒感を示した。

文在寅大統領は、大統領選挙を控え、朝米対話を国内政局に利用するとともに、朝鮮に一方的非核化を強要しようとするトランプ政権の笛に踊る軽薄な行動を慎むべきだ。(了)