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【資料】情勢論解説 慢性的な事大と屈従の必然的産物 労働新聞より

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北南共同連絡事務所の爆破と関連して、コロナ蔓延説と経済危機説、金與正党第1副部長後継説、米国の関心を引くため―等々の諸説が乱舞している。このような説は、窮地に陥った青瓦台と統一部、韓国の親米右翼のマスコミがまき散らしている根拠がないプロパガンダに過ぎない。朝鮮半島問題に精通している専門家でなくても、多少の知識があればその荒唐無稽さは一目瞭然であろう。しかし、日本のマスコミと専門家、評論家なる人々は、思考能力を失ったかのように、韓国右翼の言動をオウムのように繰り返している。まるで壊れたテープレコーダーのようで、朝鮮半島情勢を見誤らせる極めて低レベルの虚言、浮説に過ぎない。
 以下に「労働新聞」6月22日付けに掲載された「情勢論解説 慢性的な事大と屈従の必然的産物」の全文を掲載する。現局面における朝鮮側の姿勢を知るうえで必読の解説だ。(翻訳、中見出しは本サイト編集部)


実に愚かな外勢依存
 最悪の破局に向かっている北南関係と関連して、南から全く怪異極まりない声が連続して発せられている。
 最近南朝鮮当局者は、米国の決断が「敵対関係解決の鍵」だとか、米国を説得する必要があるとする、見当違いな言葉を繰り返している。数日前には南北合意を云々した最後に、国際社会の同意を得るための努力を着実に行うという、荒唐無稽な発言をしている。
 いったい正気なのか問わざるを得ない。いくら主人の顔色を見ながら、びくびくしながら生きていく憐 (あわれ) むべき立場に置かれているとはいえ、北南関係が今日のような破局に至っている時になってまで、自分の家をめちゃめちゃに切り裂いた強盗に物乞いの手を伸ばすのか。それこそ事大と屈従が骨身に染み付いた者たちだけが行うことができる妄動と言わざるを得ない。
 犬の尾は三年経っても黄毛になれないと言うが、変わろうにも変われない南朝鮮当局の事大依存の本性が余地なく露わになっている。
 同じ血筋を分けた同族より外勢を重視する反民族的な姿勢と立場は、民族の和解と団結を害し、北南関係を破局へと追い込む根源である。
 外部勢力に依存して、民族の問題、北南関係の問題を解決しようとするのは、実に愚かなことだ。外国勢力は徹頭徹尾自国優先主義、自国第一主義を唱えている。
 外勢がわが民族を人為的に分裂させたのも、また、朝鮮半島で緊張緩和と平和、北南関係改善の局面が造成されるたびに、北南対決を極力煽って、それに冷水を浴びせかけてきたのも、まさにわが民族の利益を犠牲にして彼らの戦略的利益を実現するためである。
 分裂の張本人であり、統一の妨害者である外勢に依存してはいつになっても、北南関係の問題を解決することができない。
 李明博朴槿恵「政権」が、米国との「関係優先」と「同盟強化」を対内外政策の最優先課題として掲げ、その実現に狂奔すればするほど、起こったことは対米従属の深化と、北南関係の破局、核戦争の危険の高まりだけでであった。
 外勢ではなく、同族の手を握って、南北関係の改善に乗り出すことだけが生きる道だということは歴史の教訓である。
 崖っぷちに追い込まれた現在の北南関係は南朝鮮当局の慢性的な事大と屈従の必然産物である。
 北南関係問題の当事者は、あくまでもわが民族である。民族自主の立場を固守していくことに北南関係を画期的に改善する根本的な秘訣がある。
 2年前北南関係で劇的な瞬間が設けられ、良い合意が達成されたのは、北南関係を発展する現実の要求に合わせて改善しうる力と知恵がわが民族自身にあるということを実証して余りあった。
親米事大のわなを自ら首に
 しかし、南朝鮮当局は、親米事大のわなを自ら首にかけた。
 主人が強制する「韓米実務グループ」というものをすぐに受け入れ、事あるごとに北南関係のすべての問題をホワイトハウスに仕え捧げた。
 南朝鮮当局は、米国が戦争遊びをしろと言えば戦争遊びをし、先端兵器を買えといえば慌てて天文学的な血税を仕え捧げ、さらに「時期尚早」を云々し開城工業地区再稼働と金剛山観光再開に反対すると口を開くことさえできなかった。
 南朝鮮当局者も、彼らの愚かな行動が北南合意の乱暴な違反につながることを知らないはずはなかったはずだ。しかし、北南合意よりも「同盟」が優先であり、「同盟」の力が平和をもたらすという盲信と卑屈な追従が、南朝鮮を持続的な屈従と破廉恥なな裏切りの道に導いた。
 米国の反共和国圧殺策動とそれに積極的に追従する南朝鮮当局の事大屈従政策が持続する中で、北南間で解決できることが、何もないということは、あまりにも自明な事実である。
 過去2年間南朝鮮当局は、民族自主ではなく、北南関係と朝米関係の「好循環」というとんでもない政策に邁進してきただけでなく、遅ればせながら「身動きの幅を広げたい」と気炎を吐く時でさえ、「制裁の枠組みの中で」という前提条件を付けた。
 米国と保守一味の顔色を伺い定見を立てられなかった南朝鮮当局の優柔不断で穏当でない態度によって、あれほど素晴らしかった北南合意が一歩も履行の光を見られず紙切れになってしまい、それは今日の残酷な後遺症になって戻ってきた。それでも南朝鮮当局が「条件造成」ができない現在の状況の中で、まるで自分たちが何かをやるかのように振舞っていることこそ破廉恥の極みと言わざるを得ない。
 今日北南関係が米国の徹底した篭絡物に転落したのは、全的に南朝鮮当局の執拗で慢性的な親米事大と屈従主義が生んだ悲劇だ。
 獣も一度かかった罠には再度引っかからないという。しかし、南朝鮮当局は彼らの運命が崖っぷちに立たされるに至った今日までも主人のズボンの裾にしがみついて支持と物乞をしている。
 格にも似合わず夢のような言葉を並べるその姿があまりにも醜く、南朝鮮の各界が唾を吐き背を向けた。
 事大と屈従は自滅を招く前奏曲である。
 われわれは、機会があるたびに、南朝鮮当局に事大と屈従のくびきを脱いで捨てなければ保守「政権」の、羞恥の轍を踏む事になると耳にタコができるほど言い聞かせた。それにもかかわらず、南朝鮮当局者は依然として根強い事大主義根性を捨てられずにいる。
 このように卑屈で屈従的な相手とはこれ以上民族の運命と未来がかかった北南関係を論じることができないというのが、われわれが再び下した結論である。
 天がもたらした災いは避けることができても、自分が作った災いは避けられないという言葉がある。
同族を裏切って事大と屈従の道を突き進んでいる背信者、逆賊の一党には悲惨な終末があるだけだ。(了)