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MK通信(70) 仕組まれたプロパガンダの影で何が起こっていたのか?(上)

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 金正恩委員長の「健康異常説」は誤報ではない。また朝鮮に敵意を持つ米日韓のマスコミによるでっち上げ報道に止まるものでもない。
 明らかに米CIAによって仕組まれたブラックプロパガンデで、米日韓のマスコミを総動員した異様な報道が吹き荒れる影で、何かが進行していた痕跡がある。全貌は明らかになっていないが、よく観察すると朝米間の深刻な軍事衝突寸前の緊張が見え隠れしていたことがわかる。
 本サイトでは、「MK通信(70) 仕組まれたプロパガンダの影で何が起こっていたのか?」を(上)(下)に分けて、5月14日と15日に掲載する。
誤報」でも「誤訳」でもない
 金正恩委員長が順川リン肥料工場の竣工式に参加し健在ぶりが示された後、米日韓のマスコミは「健康異常説」を振り返り「誤報」と報じているが、これは米CIAによるプロパガンダを意図的に縮小隠蔽するものだ。
 「健康異常説」の発端は「デイリーNK」と米CNNの報道であったことは周知の事実。5月初旬に検証めいた記事を載せた米「ワシントンポスト」紙、「朝日新聞」などは「デイリーNK」の「誤報」、CNNの「誤訳」などに原因があるかのように描写し、「韓国発の情報を鵜呑みにするな」などと責任を転嫁した。
 「デイリーNK」は韓国の国家情報院の管轄下で、全米民主主義基金(NED)から資金援助を受けるプロパガンダ機関だ。NEDがCIAとともに外国政権の転覆などを担う海外工作機関であることを見れば明らかだ。NEDは「デイリーNK」に多額の資金援助を行っており、これはNEDの公式ウェブサイトで公表されている。
 2009年の13万ドルにはじまり、毎年増額され2018年に27万ドル、2019年のは40万ドルにのぼる。以下は(ウィキペディア)に掲載されている年年度別提供額だ。

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 公開情報であるにもかかわらず、検証記事を載せたマスコミと執筆した個人ライターがこの事実に触れようとせず意図的に避けているのはなぜなのか。これでは検証になるまい。
ニュースソースは「米当局者」
 次にCNN報道だが、「金正恩朝鮮労働党委員長が手術を受けて重篤な状態にあるという情報があり、米政府が状況を注視している。この情報を直接的に知る立場の米当局者が明らかにした」と報じた。CNNはこの報道で先ずは、「重篤な状態にあるという情報があり」とし、自らのニュースが「デイリーNK」を受けての報道であることを隠していない。加えてCNNは、「この情報を直接的に知る立場の米当局者」をニュースソースにした独自の取材であることを明らかにしている。
 朝鮮バッシングプロパガンダで「ソウル情報」を引用する形をとるのは常とう手段だが、問題はニュースソースである「米当局者」が重篤情報を「直接的に知る立場」にあったと報じたことだ。上記「ワシントンポスト」紙が「心臓血管手術」を受けたとの「デイリーNK」の報道を「心臓手術」と「誤訳」したことが原因と報じたが、CNNは「直接的に知る立場の米当局者」を取材しているわけで、「誤訳」が原因でないことは明らか。
 これは金正恩委員長の「健康異常説」が「直接的に知る立場の米当局者」が「重篤な状態にある」という偽情報をCNNにリークしたことを意味している。
 「ワシントンポスト」紙の表現を借りれば、「金正恩朝鮮労働党委員長の健康状態について」の「狂ったような大騒ぎ」が、「誤報」「誤訳」でも、単純な「歪曲報道」でもなく、仕組まれたブラックプロパガンダであることを示している。

「ディープ・ステート・ジャーナリズム」
 20年前の1998年8月、北朝鮮との間でジュネーブ合意を結び融和政策を進めたクリントン政権下で浮上した「金倉里(クムチャンリ)疑惑」を思い出す。朝鮮がジュネーブ合意に反して、平安北道・金倉里(クムチャンリ)で、秘密の大規模核施設建設を進めていることが衛星写真の分析結果から分かったというもの。後に朝鮮側が問題の場所を公開しでっち上げであったことが明らかになった。問題はこの記事を書いた「ニューヨーク・タイムズ」のデービッド・サンガーが、米情報機関をニュースソースにして偽情報を報道していたことだ。
 米国の著名な朝鮮問題ジャーナリストであるティム・ショロックは、デービッド・サンガーの「ディープ・ステート・ジャーナリズム」は深刻な問題を引き起こすと警告している。(2018年11月17日。「ザ・ネーション」)「ディープ・ステート・ジャーナリズム」とは「国家の核心権力および情報機関の内密なところから出る議論の多い政治的メッセージ」を扱うことを意味するという。
 「米当局者」をニュースソースに、重篤情報をでっち上げたCNNチームの中心人物はジム・シュット記者。
 「デービッド・サンガーがこの方式で名をはせたように、ジム・シュットがニュースソースである「米当局者」の提案に乗ったとみるのは、「ディープ・ステート・ジャーナリズム」が横行する米国のマスコミ事情からみて何の不思議もない。デービッド・サンガーの「金倉里」疑惑情報とジム・シュットの「重篤」報道は「ディープ・ステート・ジャーナリズム」という点で酷似している。「ワシントンポスト」紙によれば、ジム・シュットは「重篤」報道に関連、一切の質問に答えず沈黙を貫いているという。(下、は15日に掲載します)(M.K)